2019.03.11
京都人が推薦! 和菓子の名門でイートイン!?
春の京都を大切な人と旅するなんてのもよろしいのではないかと。和スイーツの本場ですから和菓子のイートインは外せません。といってもお店が多すぎて一体どこに入ればいいのかわからずウロウロ……そんなことにならぬよう、京都に根付いた名門和菓子のイートインを京都生まれのライターがご案内します。
- CREDIT :
文/川田剛史
「京都でオトナのデートにふさわしい名店4軒教えまひょ」
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2018/03/22173241251151/0/1.jpg)
◆ 虎屋菓寮
「五世紀にわたり和菓子屋を営む名店」
東京に進出しはったあとも、京都のお店は変わらず御所のねき(近く)にあって、虎屋菓寮があるのは江戸時代から営業していた場所やとか。菓寮には稲荷社、江戸時代からの蔵を含むお庭があって、そちらを眺めながらのお茶の時間は優雅で実によろしおす。また菓寮内には約600冊に及ぶ和菓子や京都の文化に関連する書籍が配架されているのもありがたいなァ。
重厚な美術書や和菓子の図案集など、時間が経つのも忘れる書籍の数々に、知的な彼女もきっと大喜びしてくれはるやろう。ついでに一言と言うたら申し訳ないけれど、駐車場が完備されてるのもさすがやなぁ。
春のおすすめが、きんとん製『遠桜』。遠くに見える桜の濃淡を表現した季節感たっぷりの一品です。小倉餡入の上品な甘さもたまりまへん。税込486円。※販売期間は2018年3月16日~31日
薯蕷製『水山吹』もお見逃しなく。薯蕷はじょうよと読み、つくね芋を使った生地のこと。上下の黄色い薯蕷製は晩春に鮮やかな花を咲かせる山吹を、中段の黒い羊羹製は川の流れを思わせますやろ。税込454円。※販売期間は2018年4月1日~15日
虎屋菓寮。ものすごぉ落ち着きがある空間はお見事。天井は多角形の曲木になってて、ほんまに細かいとこまで工夫してあるのに感心しますなぁ。
建物は南北面ともにガラス張り。あまりに居心地が、ええもんやから手入れの行き届いたお庭をじっと眺めてたら、えらいこっちゃ。日が暮れてしもうた。
春のおすすめが、きんとん製『遠桜』。遠くに見える桜の濃淡を表現した季節感たっぷりの一品です。小倉餡入の上品な甘さもたまりまへん。税込486円。※販売期間は2018年3月16日~31日
薯蕷製『水山吹』もお見逃しなく。薯蕷はじょうよと読み、つくね芋を使った生地のこと。上下の黄色い薯蕷製は晩春に鮮やかな花を咲かせる山吹を、中段の黒い羊羹製は川の流れを思わせますやろ。税込454円。※販売期間は2018年4月1日~15日
虎屋菓寮。ものすごぉ落ち着きがある空間はお見事。天井は多角形の曲木になってて、ほんまに細かいとこまで工夫してあるのに感心しますなぁ。
建物は南北面ともにガラス張り。あまりに居心地が、ええもんやから手入れの行き届いたお庭をじっと眺めてたら、えらいこっちゃ。日が暮れてしもうた。
◆ 虎屋菓寮 京都一条店
住所/京都府京都市上京区一条通烏丸西入広橋殿町400
営業時間/10:00〜18:00(L.O. 17:30)
お問い合わせ/☎075-441-3113
定休日/不定休
URL/www.toraya-group.co.jp
◆ 俵屋吉富
「喧騒を離れた空間で茶人気分を味ぉてほしい」
こちらには通年のもんから季節限定まで、幅広う和スイーツが用意されているから楽しい。実はお店の周辺は茶道の聖地ってご存知どすか? 表千家さんの不審庵や裏千家さんの今日庵にはじまり、茶道総合資料館、茶道具のお店もあるし、ちょっと下調べしとかはったら散策も楽しぃなりますわ。
京都の春に最適な逸品、雲龍 桜。俵屋吉富さんの名物の雲龍を春らしい色合いに仕上げて、桜の花びらを模したアクセントを乗せたはる。「茶ろんたわらや」と烏丸店隣接の京菓子資料館茶席(ご希望の場合)でしか出会えへん限定品やて。(お抹茶セット)税込756円。
「茶ろんたわらや」は俵屋吉富 小川店に併設やから、イートインだけで帰ったらいかんえ。気の利いたおみやげも見つけて帰っとくれやす。
「茶ろんたわらや」は8席のみの知る人ぞ知る甘味どころ。いまを上手く取り入れた和モダンの空間も居心地よろしおす。
「茶ろんたわらや」の店内。あん蜜や蜜まめ、お抹茶セット(生菓子付)だけやのうて、季節ごとのメニューもちゃんと用意したはります。
大きぃ暖簾を掛けた京都らしい外観は閑静な周囲の雰囲気にも溶け込んでるし、旅の満足感を高めてくれるんと違うやろうか。
京都の春に最適な逸品、雲龍 桜。俵屋吉富さんの名物の雲龍を春らしい色合いに仕上げて、桜の花びらを模したアクセントを乗せたはる。「茶ろんたわらや」と烏丸店隣接の京菓子資料館茶席(ご希望の場合)でしか出会えへん限定品やて。(お抹茶セット)税込756円。
「茶ろんたわらや」は俵屋吉富 小川店に併設やから、イートインだけで帰ったらいかんえ。気の利いたおみやげも見つけて帰っとくれやす。
「茶ろんたわらや」は8席のみの知る人ぞ知る甘味どころ。いまを上手く取り入れた和モダンの空間も居心地よろしおす。
「茶ろんたわらや」の店内。あん蜜や蜜まめ、お抹茶セット(生菓子付)だけやのうて、季節ごとのメニューもちゃんと用意したはります。
大きぃ暖簾を掛けた京都らしい外観は閑静な周囲の雰囲気にも溶け込んでるし、旅の満足感を高めてくれるんと違うやろうか。
◆ 茶ろんたわらや
住所/京都府京都市上京区寺之内通小川西入ル宝鏡院東町592
営業時間/10:00~17:00
お問い合わせ/☎075-411-0114
定休日/火曜
URL/www.kyogashi.co.jp
◆ 鍵善良房
「祇園の隠れ家でしっぽりと和菓子を楽しみまひょ」
お連れしはったあのコから「祇園のなかに、こんなお店があるのね」と言うてもろたら、しめたもん。ええ意味で予想を裏切るお店へのご案内でふたりの京都旅行に変化をつけてみはったら、どうどす?
くずもちセット。鍵善良房さんの名物として有名なくずきりと同じで、吉野本葛を使うたはる。税込1500円。
春のおすすめ「花霞」。外側はきんとん餡、内側は白小豆餡。きんとんの繊細さがわかりますやろうか。実に見事ですやろう。(単品)税込600円、(飲み物とセット)税込1200円。
街中の騒々しさを忘れさす空間は大人にうってつけやと思う。お菓子はこのカフェだけでしか、いただけへんもんが揃うてます。
モダンな外観からは、よもや本格的な和菓子が供されるとは思いもつきまへんやろ。そんなギャップを旅の良き思い出にしてくれはったら嬉しい。
くずもちセット。鍵善良房さんの名物として有名なくずきりと同じで、吉野本葛を使うたはる。税込1500円。
春のおすすめ「花霞」。外側はきんとん餡、内側は白小豆餡。きんとんの繊細さがわかりますやろうか。実に見事ですやろう。(単品)税込600円、(飲み物とセット)税込1200円。
街中の騒々しさを忘れさす空間は大人にうってつけやと思う。お菓子はこのカフェだけでしか、いただけへんもんが揃うてます。
モダンな外観からは、よもや本格的な和菓子が供されるとは思いもつきまへんやろ。そんなギャップを旅の良き思い出にしてくれはったら嬉しい。
◆ ZEN CAFE
住所/京都府京都市東山区祇園町南側570-210
営業時間/11:00~18:00(LO17:30)
お問い合わせ/☎075-533-8686
定休日/月曜(祝祭日の場合は翌日)
URL/www.kagizen.co.jp
◆ 永楽屋 喫茶室
「あまいもん、からいもんが両方ありまっせ」
肝心の和スイーツのお味どすか? その点は心配おへん。上質な宇治抹茶、北海道十勝産の小豆、奈良・吉野の葛、沖縄・波照間産の黒蜜。素材を吟味したはるから、美味しさは折り紙付きや。そして最後にお店の立地についてご紹介をしとこ。永楽屋さんの本店があるんは京都で一番賑やかな四条河原町。京都の一番便利な場所やし、たぶん旅の途中にいっぺんは通りますわ。
楽・桜かほるパフェ。桜アイスに桜餡、特製桜ゼリーなど、桜風味を盛り込んだ春限定のパフェ。桜見物の後にでも、あのコにすすめてみはったら、どうやろ? 税込980円。※4月30日までの期間限定。
本わらび粉を100%使用した出来立てわらび餅は、注文が入ってから作らはる本格派。1日限定15食やし、早よぅ、おあがりやす。税込1300円。
楽・抹茶パフェ。はじめから終いまで宇治抹茶の風味を堪能できると言うて一番人気のパフェ。大きィ手作り白玉やら、香ばしィ食感がアクセントのはと麦ほうじ粒やら、抹茶以外のこだわり素材も盛り込まれてますねん。税込1080円
「永楽屋 喫茶室」のインテリアは木の温もりを生かしながら、モダンなイメージにまとめたはる。ほんまにセンスのええ空間ですわ。
永楽屋 本店の外観。重厚な印象からは2階にモダンなカフェがあるとは思いもよりまへんやろう。1階にはお菓子やら佃煮を並べたはる。1階でおみやげを探さはるんやったら、ここの琥珀菓子がええと思うなァ。
楽・桜かほるパフェ。桜アイスに桜餡、特製桜ゼリーなど、桜風味を盛り込んだ春限定のパフェ。桜見物の後にでも、あのコにすすめてみはったら、どうやろ? 税込980円。※4月30日までの期間限定。
本わらび粉を100%使用した出来立てわらび餅は、注文が入ってから作らはる本格派。1日限定15食やし、早よぅ、おあがりやす。税込1300円。
楽・抹茶パフェ。はじめから終いまで宇治抹茶の風味を堪能できると言うて一番人気のパフェ。大きィ手作り白玉やら、香ばしィ食感がアクセントのはと麦ほうじ粒やら、抹茶以外のこだわり素材も盛り込まれてますねん。税込1080円
「永楽屋 喫茶室」のインテリアは木の温もりを生かしながら、モダンなイメージにまとめたはる。ほんまにセンスのええ空間ですわ。
永楽屋 本店の外観。重厚な印象からは2階にモダンなカフェがあるとは思いもよりまへんやろう。1階にはお菓子やら佃煮を並べたはる。1階でおみやげを探さはるんやったら、ここの琥珀菓子がええと思うなァ。
◆ 永楽屋 喫茶室
住所/京都府京都市中京区河原町通四条上る東側 永楽屋本店 2階
営業時間/12:00~19:00 (LO 18:30)
お問い合わせ/☎075-221-2318
定休日/無休
URL/www.eirakuya.co.jp
● 川田剛史 / ライター
京都出身。数々のメンズファッション誌でファッション記事を執筆しながら、生まれ育った京都で、忘れられかけていた随筆家、大村しげの存在に着目し、彼女の功績の再評価を目的とするプロジェクトをスタートさせた。