2019.10.20
船ヶ山哲×『LEON』編集長 石井洋対談
誰にでもできる! 儲かる仕組みを作る新しい働き方とは?
本サイトで「年収1億円を叶える思考術」を連載中のビジネスコンサルタント船ヶ山 哲氏と、LEON&LEON.JP編集長の石井洋が、今の時代にふさわしい儲かる働き方について対談しました。
- CREDIT :
対談/船ヶ山 哲(ビジネスコンサルタント)、石井 洋(『LEON』編集長)
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仕事のスタンスを夜型から朝型へ
石井 洋(以下、石井):実は、働き方改革が提唱される少し前に、私は仕事のスタンスを思い切り、朝型に変えたんです。編集の仕事をしていると、明け方まで仕事をして、少し仮眠してから撮影に行く、なんていうスケジュールも日常茶飯事で。夜遅くまで仕事をするのは当たり前になっていました。
しかし、自分が編集長になって、私が遅くまで仕事をしていると、部下やその周辺のスタッフの皆さんにまで影響が出るということを、とても痛感しました。
船ヶ山:ということは、定刻の出社時間よりも早く出社されている?
石井:はい。午前10時半が出社時間なのですが、その前から仕事は始めていますね。朝一の仕事が外の場合も多いのですが、それでも朝7時半〜8時には自宅でメールのやり取りなどをしています。昔は夜、会食が終わってから、お酒が入った状態で編集部に戻り、仕事をしていたことも。船ヶ山さんはどうですか?
船ヶ山:お酒が入った状態で仕事をすると、判断力も鈍ってしまいますよね。夜遅い時間になるとハイになる楽しさはあるので、否定はしないんですけど、私自身もやはり朝、仕事をするということは大事だと思っています。石井さんが朝方の働き方に変えたきっかけは?
石井:会社から、「意識しなさい」というアナウンスがあったことは事実ですが、その前に周りを観察していて、直感的にそうしようと思いました。私たちの世代は、あまり休んじゃいけないと思う世代ですよね。休むことへの不安と罪悪感みたいなものがどうしても拭えない。
ずーっと会社にへばりついて、粘ることが美徳と思っていて。過去、私もそうでした。サラリーマンは夜遅くまで残って仕事しているかが上司に認められるポイントだったりしましたよね(笑)。
だから今は、部下にどう休みを取ってもらうか、ということも意識しているのですが、なかなか難しい部分もある。でも、「それでいいんだろうか?」「自分の人生の楽しさは?」と考える人が少しずつ増えてきているのだと思いますね。
会社はお金をもらいながら勉強できる場所
石井:終身雇用が崩れている時代の備えとして、メンタル的にも経済的にも、自分ビジネスを見つけられたら、それは大きな武器だし蓄えそのものだと思います。
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石井 洋(いしい・ひろし)
男性誌『LEON』編集長。1974年生まれ。フリーランスのエディター・ライターとして多岐にわたり活躍した後、ミドルアッパー層に向けたラグジュアリー男性誌『LEON』に参画。2017年3月より同誌編集長に就任。2018年12月より、オフィシャルWebサイト『LEON.JP』編集長を兼任。モードからクラシコまで精通するファッション博愛主義者。週末は趣味のゴルフ、格闘技観戦にいそしむ45歳
石井:ああ、わかります。
船ヶ山:そして私はクライアントに、「会社はお金をもらいながら勉強できる場所だ」とつねに言っています。私もサラリーマンをやめる前の1〜2年は、自分ビジネスを始める準備を会社の中で仕込んでいました。新しい企画を立てて、その商品作りから販売戦略、実際に販売していくところまで、会社の仕事としてやらせてもらいました。
石井:サラリーマンは会社から給料をもらっているという部分は非常に大きいと思うのですが、船ヶ山さんが手がけた一連の仕事が成功したことによって、会社に利益が上がっているわけですよね。
船ヶ山:はい、そうです。自分が作り上げた事業が成功したことに、とても勇気をもらいました。
石井:個の自分が次の時代をどのように突破していかなければいけないのか。もっとリアルに考えたら、奥さん、子供、家のローンをどのようにしたらいいのか、人それぞれ考える自由があると思うんです。それをどのように会社にいながら磨くかというのは、個人の問題ですよね。最終的には、給料をもらっている会社に対して、利益として戻すことができれば、会社と非常によい関係ができると思いますね。
船ヶ山:多くの人はビジネスのやり方を知らないんです。センスがあって能力が高くて、という人は世の中にたくさんいます。しかし、そういう人たちが年収1000万円で止まっているケースは多いですね。
石井:どうしてなんでしょうね?
船ヶ山:時間を切り売りしている働き方をしているから、年収1000万円止まりになってしまうんです。成功している起業家と何が違うのか、稼ぎ方や働き方を知らないんですね。それだけのことです。
自分にはどんなビジネスが向いているのか、早く成功するためには、無駄を省いて自分の過去のリソースを生かすのが最短です。副業からもう1段上の話になりますが、成功した起業家になるには、自分が働いたらいけないんです。お金を使ってスタッフに働いてもらう。
まずは、お金の入る仕組みを作る
船ヶ山:まずは、お金の入る仕組みを作って、ツールや従業員に仕事してもらうんです。自分がやらなくてもいいんです。なぜサラリーマンの人にビジネスができないか、といえば、仕組みを作ったことがないからです。会社が作った仕組みに乗っかって作業として仕事をしているからなんですよ。
仕組みを作れる人になれば、お金を生み出すのは難しくないんです。雑誌『LEON』も仕組みがしっかりできていると思いますね。
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● 船ヶ山 哲(ふながやま・てつ)
ビジネスコンサルタント。1976年生まれ。心理を活用したマーケティングを得意とし、人脈なし、コネなし、実績なしの状態から、起業後わずか5年で1000社以上のクライアントをサポート、事業の成功へと導いている。その卓越したマーケティング手法は、数々のメディアから注目され、テレビ番組のメインキャスターやラジオのパーソナリティーも務める。プライベートでは、子供の教育を最優先に考え、カナダのバーナビーに在住。
船ヶ山:すごいことですね。それこそ仕組みもブランディングもできているということですよね。
石井:私は創刊時、28歳かそこらで「ラグジュアリーはよくわかりません」って頃から、ずっと『LEON』の編集をやっていて、当時40歳や50歳のリッチな人たちに向けて雑誌を作らなきゃいけなくて。そこは相当鍛えられたと思います。
船ヶ山:具体的にはどういう仕組みだったのですか?
石井:シンプルに言うと、「『LEON』に掲載された商品は売れる」という土壌を作ることです。これをあらゆる方向から徹底していました。若い子のトレンドには決して迎合しないってことは貫いていたし、「『LEON』に載ってたあの時計、欲しいから買わせてよ」って読者に言ってもらうことを本気で考えて誌面を作っていましたね。
船ヶ山:「モテるオヤジ」「ちょい不良(ワル)オヤジ」という言葉も新鮮で、刺さりましたよね。
石井:今や男性誌であっても「モテる」という言葉を使うのは普通になりましたが、当時はかなり新しかった。夜中、編集部には「ふざけるな!」などのお叱り電話がかかってきたことも(笑)。しかし、中には「よくよく考えたら、男の本音を言ってるよね、『LEON』は」って人もジワジワ増えてきて。結果「こいつら、ぶっちゃけてておもろいやん」と、関西方面から火がつき出しました(笑)。
船ヶ山:『LEON』は本当にコンセプトの雑誌なんだなってしみじみ思います。
カバーモデルのジローラモさんはギネス記録保持者に
船ヶ山:それは、すごすぎますね(笑)。今、人生100年時代になってきていますよね。今までは、例えば70歳なんていうと、もうファッション雑誌なんて見ない、という感覚だったのですが、今の時代の70歳の方は若いですね。ファッション雑誌も見ていそうなおしゃれな方もたくさんいらっしゃいますよね。
石井:『LEON』の創刊時50歳だった読者が18年経った68歳の今も『LEON』のファンでいてくれるケースも多々あるんです。その息子さんから、「うちの親父が『LEON』の大ファンなんです」なんて言われることも増えてきました(笑)。これは、『LEON』はまだまだイケるなと(笑)。
船ヶ山:僕らも負けてはいられませんね(笑)。
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