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2019.10.28

【第15回】

なぜ、お金持ちは「海外」に住むのか? 【part1】

年収1億円! 普通のサラリーマンには夢のような金額を、アナタにとってリアルな目標に変えていくのがこの連載です。まず大事なのは思考法。考え方が変われば仕事に対するスタンスが変わり、見えてくる世界が変わります。マーケティングコンサルタント船ケ山哲氏がアナタを年収1億円に導きます。

CREDIT :

文/船ケ山 哲 編集協力/遠藤励子 写真/内田裕介 スタイリスト/稲田一生 ヘア&メイク/勝間亮平(MASCULIN)

前回のテーマでは、ビジネスの成否は、「何をやるか」ということよりも「どうやるか」(どう夢中で取り組む状態をつくるか)によって決まるとお話させていただきました(これまでの記事はこちら)。

夢中を味方につける”ことができれば、あなたの成功は今の何倍も加速させることができるので、この機会に、今一度、夢中について考えてみてください。

さて本日は、少し思考を変えて、なぜ、お金持ちは海外に住むのか?
ということについて、お話していきます。

これは一見、今のあなたに関係がないように思えるかもしれませんが、実はビジネスを成功させる上で非常に大切な項目になってきます。「自分には関係ない」と切り捨てるのではなく、そこから得られるヒントを1つでも自分の生活に取り入れることはできないかという視点で読み進めていただければ幸いです。

私自身、現在はカナダのバーナビーというところに家族と共に住んでいますが、それまでは、マレーシアのジョホールバルというところに5年半住んでいました。マレーシアというと、シンガポールに隣接しているので「税金対策ですか?」などと言われることがありますが、私の会社は日本にあり、納税も日本で行なっています。

このようにビジネスで成功した人が海外に住むというだけで「税金逃れ」を理由に考える人がいますが、それは、日本政府が仕掛けた「情報戦にシテやられている」証拠です。

というのも、私の場合、子供の教育を優先するために、ジョホールバルに移り住みましたが、税金とは一切関係ありませんし、シンガポールや香港に口座を開きに行く人は、税金のことや海外事情を何も知らない素人です。

シンガポールは日本と租税条約も交わしていますし、シンガポールには日本の国税庁の人も住んでいます。ということは、シンガポールに住む=目につきやすい状態にあり、税金目的で住むと考えた場合、むしろ難しいということです。

だから本当のお金持ちは、税金目的で海外に住んでいるというわけではなく、
「他に目的がある」ということなのです。これが、ある意味、本日のメインテーマでもあります。
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日本に住んでいると情報を客観視できない理由とは?

お金持ちが海外に住む目的はなにか?

答えから先に言うと、「情報を客観視するため」です。
では、なぜ日本にいてはいけないのでしょう。情報を客観視するために、なぜ、海外に出る必要があるのかというと、理由は2つあります。
それは、日本にいると

・日々接することで変化が見えにくい
・メディア洗脳を受けてしまう

ということがあるからです。

1つずつ説明します。

「日々接することで変化が見えにくい」というのは子供の成長と同じで、親のように、日々子供と接していると、どのくらい成長し、変化したのかが短期間ベースでは見えにくくなってしまうということです。

しかし、親戚の叔父さんがたまに子供と会うと、一瞬で成長の差を感じることができ、違いを見抜くことができます。それと同じで、私が日本に帰国すると、その違いを肌感覚ですぐに感じることができます。

いくつか例を出すと、去年から今年にかけて大きく変化したことは、ホームレスの数が日本は異常に増えたということと、求人サイトが増えているということです。

これは何を意味するのかというと「二極化がさらに顕著になった」ことを示します。ホームレスの数に関しては説明不要だと思いますが、求人サイトの数が景気にどんな影響を与えるのかというと、「流動性が高まる=求人の数が増える」ことを意味します。

言い換えれば、『今は景気がいい』ということです。
ただ、この景気も世界指標で見た場合、もうすぐ終焉を迎えますので、今後の動向をチェックしていく必要はあります。
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新聞やテレビの情報を鵜呑みにしてはいけない

次に、「メディア洗脳を受けてしまう」ということについてですが、お金持ちは、基本、新聞やテレビのニュースを見ません。というのも、新聞やテレビの情報は、決してフラットではないから。新聞やテレビという媒体は、ある意味プロパガンダを仕掛けるには、もっとも有効な方法であり、見方を変えれば各社なりの真実を簡単に作り出すことができてしまうのです。

そして、もう1つ。新聞を含めメディアが発信する情報は、不幸にまつわるものが多いということ。例えば、山田さんが足を怪我したお婆ちゃんを背負っても新聞に載ることはありませんが、山田さんがお婆ちゃんの荷物を窃盗したとなければ、すぐに新聞沙汰です。

このように、新聞は他人の不幸を取り上げるのが仕事であり、幸福ネタはお金になりません。なぜなら人間は、他人の不幸を見ることで安心できるという心理を持っているからです。これを心理学の世界では、「シャーデンフロイデ」と呼びます。

このように新聞やテレビというのは、情報を操作するには、都合いい媒体ですが、お金持ちになることを目的にした場合、支障になることの方が大きいということです。だから、お金持ちになる人は、新聞やテレビのニュースを見ませんし、日本から距離を置き客観視することを優先するのです。

では、これをあなたの生活に置き換えた場合、どのように活用できるのかというと、政府の都合で作り出された情報には一切耳を貸さずに、自分の夢を叶えることだけに時間を使うことをオススメします。

それは、ビジネスの勉強をすることかもしれませんし、顧客の願望や悩みを把握することかもしれません。いずれにしろ情報収集する目的を考えれば、新聞やテレビのニュースは知っていることをお互い確認する分には少しは役に立つかもしれませんが、それが、お金を生み出すのかと考えた場合、疑問です。それどころかビジネスという観点で見た場合、1円にすらならないものがほとんどです。

このように、お金にならない情報をいくら集めても、時間を無駄にすることはあっても、お金持ちとなり成功するためには一切役立ちません。だから「新聞を読まない奴は、常識知らず」などという間違った洗脳を解くためにも、いま自分が何に時間を使い、何をすれば収入を上げ、次にステージに行けるのかを冷静に考えてみてください。それだけで、情報や時間に振り回される生活から解放されますよ。

● 船ケ山 哲(ふながやま・てつ)

1976年、神奈川県出身。心理を活用 したマーケティングを得意とし、人脈なし、コネなし、実績なしの状態から、起業後わずか5年で1000社以上のクライアントを獲得。その卓越したマーケティング手法は、数々の雑誌やメディアに取り上げられ、現在ではテレビ番組(テレビ神奈川)のメインキャストを務めるほか、ラジオ番組(FM横浜)でもメインパーソナリティーとして活躍中の起業家。 またプライベートでは子どもの教育を最優先に考え、カナダのバーナビーに在住。
主な著書に『武器としてのビジネススキル』(PHP研究所)、『お金と自由をもたらす最速の稼ぎ方』(徳間書店)、『洞察のススメ』『超・起業思考』(きずな出版)他。最新刊は『会社を辞めずに収入を月50万円増やす! 小さく始めて成功させる「自分ビジネス」』(集英社)本体1400円+税。

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