2019.12.13
【第16回】
【後編】松岡茉優似の不動産会社OL「彼の元カノから、アイツは女癖が悪くて嘘つきと言われて」
美人とは「美」という高スペックを備えたスーパーカーのような存在。その“スーパーぶり”に男は憧れるわけですが、果たしてそのスペックは彼女に何をもたらすのか?「ワイングラスのむこう側」(cakes)で人気の林伸次さんが、世の美人たちの隠された恋愛事情に迫ってみる連載です。
- CREDIT :
取材/林伸次 構成/木村千鶴
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シーズン2のテーマは、今どき美女たちの“悩める”恋愛事情。美人だってときには恋に傷つくこともあるよねという推論のもと、美人が出会った最低男を裏テーマに、彼女たちの恋愛体験(主に失敗)談と本音の恋愛観に迫ります。
第16回のゲストは、不動産関連の会社にお勤めの茉優さん(32歳)。前編(こちら)では社会人になって急にモテ始めた茉優さんの初期の男性遍歴をご紹介。草食系からヤンキーへと真逆のタイプに移行したエピソードの最後の部分からお伝えしましょう
彼とは脱がせ合ってる時から感じてるんです
「会えないのはしょうがないんですよ。でも君のことを気にかけてるよっていう連絡やメールをくれれば“そっか、彼も頑張ってるんだろうし我慢しよう”ってなりますけど。忙しいし会えないし連絡も来ないんじゃ、もう私のことなんか気にしてもいないのねって」
── あ~そこで寂しくなっちゃうんですね。
「はい。他にいい人いないかなって思っちゃう」
── えっ!他にいい人って思っちゃうんですか⁉
「はい。もっとかまってくれる人」
── 基本的に女性はそうかもしれませんね……。好きだよ、かわいいね、とか言われたいでしょう。最初のうちは男もエッチしたいから頑張るんでしょうけど。
「まぁやっぱり手に入ったら冷めちゃうんでしょうね。3か月くらいすると『コイツなんかめんどくせ~ぞ』ってなられてましたね(笑)」
── アハハ。会いたいって言っちゃうんですか。メールとか?
「会いたいってメールしますし、返事が来なくてもさらに送るし、電話かけて何でどうしてって攻め立てる。それで電話口で泣き出すとか……」
── わ~それは凄いめんどくさい~(笑)!
「そうそう(笑)、子どもだったと反省しています」
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はい、見た目のカッコいい、凄くコミュ力が高い会社員の人と出会いました。会った瞬間に『え!何この人!性格もよくて面白い!』って驚いてしまって」
── カッコよくて性格もいい……。
「はい。そしたら向こうからすぐ連絡が来て、今度ふたり人で会おうよって」
── あ、凄い。連絡きたんですか。
「はい。それで何回かふたりで会って。今でも覚えてますけど、渋谷で飲んでる時に大雪が降って、『電車止まっちゃったね。泊まろっか!』って言われて(笑)。私も一緒にいたかったし」
── なるほど、大雪も手伝いましたね。それで泊まって、どうでした?
「相性がいいってこのことだなって思いましたね」
── それは何の相性が良かったんですか。
「もう脱がせ合ってる時から結構気持ち良くて、なんか高まる(笑)。あとはアフターケアがちゃんとしているのも大事です。終わった後のよしよしとか」
── よしよし、みたいなのがいいんですか(笑)。ここ、男性気になると思うんで。ぎゅっと抱き寄せるとかはどうですか。
「はい、それもいいです。終わった後にタバコ吸ってどっか行っちゃうみたいなのは嫌だ」
── それはダメですよね。それで好きになっちゃった?
「はい、凄く好きになっちゃいましたね。でも先にしちゃってるのに向こうから付き合おうって言ってくれて、うわ~い!! みたいな。だけど、全然家に連れて行ってくれなくて、おかしいな~と」
── あれれ。
「私が怪しんでるのがわかったのか、彼から話があるってメールが来て。実は同棲してるんだけど、彼女とは別れていて、もうすぐ彼女が家を出るからそれまで待ってくれって言われたんです」
── なるほど~。家に来たがってるから彼も困っちゃったんだ。
「でしょうね。で、そう言われて、そっか、わかった~!って」
── 信じたんですね。
「はい、でも中々その様子がなくて、友達とかに『絶対それ別れてないよ、別れてたらとっくに出ていくよ』って言われてたんですけど……」
── そうですよね。
元カノが「あいつは女癖も悪くて嘘つき。もう出ていくから」って
── ワハハ。
「それを聞いて私は、“今だ!これは彼女に会って本当のことを聞こう!”と思って」
── えっ凄い。凄い行動力ですね!
「はい。それで、家の近くまで行ったら女の子が一人歩いてきたので、『○○君の彼女ですか』って。でも場合によっちゃ私、殴られるかもしれないじゃないですか。私のせいかもしれないので。だから『この度はすみません』と」
── あ、そうか。向こうに泥棒猫って思われてるかもしれませんよね。なるほど。
「そう。そしたら彼女に『あ、私もあなたに会いたいって思ってたのよ』って言われて」
── え、怖~い!!
「茉優ちゃんでしょ、彼の携帯見たから知ってるよって言われて」
── わ~~。それでどうなったの~!
「『悪いことは言わないから、あの男とは別れな』って」
── え、そっち?(笑)
「はい。『あいつは女癖も悪くて嘘つき。私はもう無理なので出ていくから』って。その彼女は何年も付き合って時間を無駄にしてしまったって。あなたはまだ若いから別れた方がいいって」
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「いえ、その後すぐ『急に来ないでなんて言ってごめんね』って彼から連絡が来て……。“あ~やっぱり好き”って思いました(笑)」
── アハハ、じゃあ別れなかったんですか。
「はい、しばらくは。でも、半同棲みたいな状態でしたが、私がいない時に他の女の子を連れ込んだりしてるうわさも聞いて、私の精神状態も悪くなってしまい……もう無理だと思って何も言わずに出ていきました」
── あ、よかった。でも何も言わずに出てきたんですか。
「はい、そしたら凄い連絡がきて、何で黙っていなくなったって」
── そうなりますよね。
「私、全部知ってるよ。他の女の子と浮気してるのも知ってるし、前の彼女とも話したからって」
── それいいですね~。
「そしたら、『信じてくれ! 昔の俺はクズだったけど、君に出会って変われた。もう改心したから』みたいなこと言ってきましたけどね」
──そう言って改心したヤツは知らないですから(笑)。それで別れた?
「はい。凄い好きでしたけど……」
── えらい! 普通そこでズルズルといっちゃうもんなんですよ。挙句その男に殴られたりって話もよくあるんですけどね。えらいですね! では、これまでに最高の男っていましたか。
「今までの人って、付き合うまで、セックスするまではわ~って来てくれるんですけど、いざ自分のものになったと思うと、忙しいとか言ってないがしろにするというパターンが多くて」
── すみません、男性を代表して謝ります(笑)。そうですよね。
「それでやりたいときだけ『今週は会える?』とか言ってくるんです」
── 本当にすみません(笑)。
「でも今の彼は、めちゃくちゃ忙しいんですけど、本来連絡マメじゃないのに、連絡くれるんです。体調が悪いって言ったら、『大丈夫? 今から家に行こうか』とか。本当にその人のことが好きだと思ったら、男の人って時間も労力もかけてくれるんだって知って。だから今の彼が最高の人です」
── あ~、それは本当に良かったです! 幸せになってください。
「ありがとうございます」
【林さんから〆のひと言】
男性にとっては怖いけど、流行るかもです。ご応募ありがとうございました!
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■ BAR BOSSA(バール ボッサ)
ワインを中心に手料理のおいしいおつまみや季節のチーズなどを取り揃えたバー。 BGMは静かなボサノヴァ。
住所/東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
営業時間 / 月~土 19:00~24:00
定休日 / 日・祝
問い合わせ/☎ 03-5458-4185
● 林 伸次(はやし・しんじ)
1969年徳島県生まれ。早稲田大学中退。レコード屋、ブラジル料理屋、バー勤務を経て、1997年渋谷に「bar bossa」をオープン。2001年、ネット上でBOSSA RECORDSを開業。選曲CD、CD ライナー執筆等多数。cakesで連載中のエッセー「ワイングラスのむこう側」が大人気となりバーのマスターと作家の二足のわらじ生活に。最新刊「なぜ、あの飲食店にお客が集まるのか」(旭屋出版)は、林さんが「このお店はすごい! 」と感じた飲食店のオーナーに自らインタビュー取材。繁盛店の秘密に迫ったドラマティックなビジネス書です。