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2020.04.07

一番自慢できる部屋はバスルーム! それがモテるマイホームのトレンドです

家を新築したりリフォームする富裕者層の間で、最近特に皆のこだわりが強いのがバスルームなのだとか。外で身を粉にして働く分、家ではくつろぎの時間が欲しい。それもできれば書斎のように自分だけがこもる場ではなく、コミュニケーションの場としても活用できる特別なバスルームを作ることが昨今のトレンドのようですぞ。

CREDIT :

文/牛丸由紀子 写真協力/バンクチュール

古来より日本人に愛されてきた風呂。今もたくさん残る武田信玄の“隠し湯”や、有馬温泉に別邸まで建てた豊臣秀吉、徳川家は代々熱海の湯を江戸まで運ばせるなど、その時代にトップを極めた権力者たちも今思えばかなりの風呂好きでした。

さらに江戸時代には町々に銭湯が。囲碁や将棋、お茶も楽しめる男性専用の座敷が設けられ、湯女と呼ばれる女性がいたという色艶話も残っているなど、風呂はまさに男たちが羽を伸ばせる場所でもあったのです。

そういえば映画『テルマエ・ロマエ』でも、古代ローマの公衆浴場で汗を流しながら情報交換をする男たちの姿が描かれていました。日々戦う戦士たちが重い鎧を脱ぎ去って、自分を解放できる男の社交場、それが風呂場=バスルームなのです。

バスルームは「使う空間」から「過ごす空間」へ

近年はジェットバスやレインシャワー、露天風呂など、風呂としての機能やアイテムも次々と進化を遂げてきましたが、いま、富裕層の自宅や別荘でトレンドとなっているのが“バスルームを超えたバスルーム”。

ただ身体を洗うという「使う空間」ではなく、その前後の時間も含めた「過ごす空間」として発想し、様々な付加価値をつけたバスルームを作ることが大人の男たちの間で流行っているのです。

まずはオーナーのこだわりがつまりにつまったバスルームの一例を紹介しましょう。きっと“過ごす”の意味がおわかりいただけるかと。

【CASE 01】

愛する人をもてなす天空の眺め

見よ、この眺望! 実はここはもともとリビングがあった場所。遠方からの友人が家によく集まるというオーナーが、自宅隣の約100㎡の部屋をゲストルームとして購入。彼らがとことんくつろげるようにと、一番眺めのよい場所をまるまる1室バスルームにリノベーションしたのだとか。

最高の景色を楽しんでもらうために、可能な最大開口のサッシを設置し、浴槽もエレベーターで搬入できる最大のサイズに。ホテル1室分もの広さに天然石を敷き詰めた空間で、木製の湯口からたっぷり注がれる湯につかり友人と共に語る夜。ほのかに香る浴槽の木曽檜の香りは、旅人の心も身もきっと癒すはずです。
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【CASE 02】

唯一無二のセカンドリビングを作ってしまう

海を臨む高台にあるセカンドハウスのバスルームは、まるでもう一つのリビングルーム。窓から浴槽を離して設置することで、外からの視線を気にせず寛げる空間に。まさに裸のリビングで過ごす時間は、多忙な日々を忘れる贅沢な時間となるはずです。

床も壁もイタリア製タイルを敷き詰めたシックな空間には、真っ赤なタオルウォーマーとブルーのモザイクタイルがアクセントに。まるで高級リゾートホテル? いやここはそれ以上。世界中どんなリゾートホテルを探しても手に入れることができない、オーナーだけの特別な空間なのです。

【CASE 03】

誰にも邪魔されない憩いのひとときを

近年多いのが、シャワールームのリフォーム。独り暮らしだからこそ、バスルームもとことん“自分好み”にこだわりたいという人が増えているそうです。「シックでシンプルなシャワールーム」というオーナーの要望に、トイレ・洗面を備えたサニタリールームの壁や天井も同じ素材で揃え一体化。

ダウンライトや間接照明が、タイルの質感を際立たせています。足元の壁には身体を洗う際に便利なフットレストも設け、コンパクトながら居心地よいシャワールームに。
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【CASE 04】

緑のテラスガーデンを眺めて過ごす癒しの時間

このバスルームの一番のこだわりは、緑たっぷりのテラスガーデン。ベンチスタイルの洗い場でも、ヘッドレストに頭をのせてバスタブでくつろいでいても、大きな窓から見える外の空気を感じながら過ごすことができるのです。

ダークな木目調の壁と天井は、落ち着いた雰囲気を醸し出すとともにテラスの緑がより鮮明に。水栓の場所や形、棚の位置や高さひとつひとつをオーナーの使い方にあわせて細部まで調整し、自分好みの洗練された空間が出来上がりました。

そのスタイルはバスルームの「オートクチュール」

見ていただいたのは、いずれもフルオーダースタイルのシステムバスブランド「バンクチュール」の事例です。大きさも形状も自由に設計が可能な空間は、見える風景も設えも、家の中で位置する場所も、これまでのバスルームのイメージを軽々と超え、一つとして同じものはありません。いずれも各オーナーが、ここでどんな風に過ごしたいのかというイメージを膨らませて実現した自分だけの至高空間となっているのがわかります。

外で身を粉にして働く男たちであればこそ、自宅はくつろぎの空間にしたいと思うのが常。もちろん男の書斎もよいけれど、それがバスルームならコミュニケーションの場としても活用できるということ。愛する妻でも恋人でも友人でも、彼らと過ごせる特別な空間をバスルームとして作る、これぞ究極の贅沢ではないでしょうか。

■バンクチュール

『バスルームは「使う空間」から「過ごす空間」へ』をコンセプトに新しいバスルーム空間を創造するフルオーダーメイド・バスブランド。バンクチュールとは、フランス語の「お風呂(BAINバン)」と「高級仕立て(COUTUREクチュール)」をあわせた造語。防水性・保湿性・気密性に優れたシステムバス構造でありながら、客とデザイナーがコミュニケーションを取って、その人にぴったりあった服を仕上げていくオートクチュールのように、その人のためだけの上質なバスルーム空間を形にしていく。バスルーム完成後のメンテナンスも一貫して対応。4月からは会員システム「プレミアサービス」も開始され、クリーニングの手配やここで過ごすためのアメニティの提案も予定している。

HP URL/https://www.baincouture.jp/

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