2023.08.13
【第81回】
肉食系美女が語る「ナンパするなら、コレをして?」
美人とは「美」という高スペックを備えたスーパーカーのような存在。その“スーパーぶり”に男は憧れるわけですが、果たしてそのスペックは彼女に何をもたらすのか? バーのマスターであり、大人の恋愛に関する著書を執筆する林 伸次さんが、世の美人たちの隠された恋愛事情に迫ってみる連載です。
- CREDIT :
取材/林 伸次 写真/田中駿伍(MAETTICO) 文/木村千鶴 編集/岸澤美希(LEON.JP)
テーマは今どきの美女たちの”悩める恋愛事情”。美人が出会った最低男を裏テーマに、彼女たちの恋愛体験(主に失敗)談と本音の恋愛観に迫ります。
第81回目のゲストは、前回に続いてメイサさん(28)です。前編では、自分の性欲の強さに気付いた話や、ちょっとダメな彼と度々浮気をしてしまったことなどを話していただきました。今回は大学卒業後、大人になってからの恋愛を聞かせてもらいます。
性欲が抑えられない日があるんです
「理系の分野で大学院に進みました。中退してしまいましたが、昔から理系で数学が得意だったんです」
── 数学が得意って珍しいですね。
「よくそう言われます。数学だけは満点を取れることが多かったです。昔は女子のキャッキャした感じも苦手だったし、少し男性っぽいのかも」
── そうなると、男性に声をかけられることに対してどう思いますか? ナンパをされてついて行く、とかあるんでしょうか。
「路上はないですが、飲み屋さんでならあります。そういう日は性欲がピークですね(笑)」
── ワハハハ! そういう日があるんですね。
「あるんですよ〜。性欲を抑えきれない時があって、その日はとりあえずやりたいってことしか頭にないので、そんなに許容範囲外じゃなければ行っちゃいますね」
「人によるでしょうけど、私はそういう時は酔ってるし、その場で寝たいんです。でも男性は早く帰っていきますね。ありがたいですよね、ホテル代払って帰ってくれると」
── あ、ありがたいんですか。男性としては責任持って朝起きてからも好きなふりしなきゃって思うんですが。
── 終わったら帰ってほしい、くっついてこられたらうざいって思う女性もいるんですね。その日はセックスがしたいからしちゃうだけなんですか。
「するなら私に接待してって思っています。手段としてですが。可愛いねとか言われたいわけじゃない、気持ちよくさせてほしいだけ」
── その日だけでも私に夢中になってほしいという気持ちではないんですね。セックスをすると好きになってしまう人もいるんですが。
「あ、全然違います。私は好きにならないですね。女性っぽい女性は、好きになりそうな人としか寝ないんですかね? 言い方は悪いですが、私の場合、そのモードの時には相手を手段としか見ていないので、そうはならないです。そして、その気分の日以外は全部断ります」
── そうなんですか。わからないですよね〜。そういう気分用の帽子があるなら被っておいてほしいです(笑)。この日は推しても大丈夫って日は何か違うんでしょうか。
もちろん、ナンパされたら全部払ってほしいです
── そういう時は支払いは全部してほしいですか。
「もちろん、ナンパされたら全部払ってほしいです」
── なるほど、声かけられる前に飲んでた分も払ってほしい?
「払ってほしいですね〜(笑)。でも、なかなかいないですけど。やっぱり次の店から払ってくれるような人が多いです」
── ナンパを成功させたい男性は、とにかく払った方が良さそうですね。それで大きく評価が変わりそう。
「ちょっと紳士的に思われるんじゃないでしょうか。その日はコンディションが悪いなどで断わられたとしても、次誘ったらきてくれる確率は上がると思いますよ」
── そういう時の場所はラブホで構わないんですか。それとも彼の家がいいですか。
「ラブホで良くないですか? 家は怖いし、帰してもらえないかもしれない。よく知らない人のテリトリーに入りたくないです」
── じゃあ、自分の部屋を綺麗にしておいて「一緒に映画観ない?」と誘うより、ラブホの方がいいわけだ。
娘のお弁当を作るからって明け方にホテルから家に帰った男がいて……
「嫌ですね。いたんですよ、娘のお弁当作らなきゃいけないから帰るって朝の4時に帰っていった人が。奥さんと子どもを大事にしないで、しかもそんなことまで言って帰るって、本当に誰のことも大事にできていない」
「職場でいいなと思われるならわかりますけど、ナンパでそれはどうなんですか。先日ナンパしてきた人ですが、飲みながら子どもの話をしていたんです。そこまでは社交なのでいいですが、その後にホテルに誘ってきたから。軽く扱われているなと嫌な気持ちになりましたよ」
── そうか、「お前はあくまでも遊びだ」という前提で言ってるから。
「それです。しかも何かあった時には巻き込まれるんですよ? 訴訟になる可能性もある。そんなリスクを遊びで背負いたくないです。私は遊びで他の女性を傷つけることはしたくない、同性は大切にしたいと思っています」
── その考え方はとても真っ当で気持ちがいいです。今日はありがとうございました!
【林さんから〆のひと言】
■ bar bossa(バール ボッサ)
ワインを中心に手料理のおいしいおつまみや季節のチーズなどを取り揃えたバー。BGMは静かなボサノヴァ。
住所/東京都渋谷区宇田川町41-23 第2大久保ビル1F
営業時間/19:00〜24:00
定休日/日・祝
TEL/03-5458-4185
● 林 伸次(はやし・しんじ)
1969年徳島県生まれ。早稲田大学中退。レコード屋、ブラジル料理屋、バー勤務を経て、1997年渋谷に「bar bossa」をオープン。2001年、ネット上でBOSSA RECORDSを開業。選曲CD、CDライナー執筆等多数。cakesで連載中のエッセイ「ワイングラスのむこう側」が大人気となりバーのマスターと作家の二足のわらじ生活に。著書は小説『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる』(幻冬舎)、『なぜ、あの飲食店にお客が集まるのか』(旭屋出版)、『大人の条件』(産業編集センター)。最新刊は『結局、人の悩みは人間関係』(産業編集センター)。