2020.05.09
VOL.01「正しい泡と煙の立たせ方」
シガーとシャンパンは、そっくりなんです
ファッションからカルチャー、旅やホテルからガストロノミーまで、ラグジュアリーライフをテーマに執筆活動を行っているコラムニストの中村孝則さんが、毎回1本のシガーを取り上げてその魅力と楽しみ方をご紹介する連載です。
- CREDIT :
文/中村孝則 イラスト/林田秀一
■Theme01 「正しい泡と煙の立たせ方」
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『ジノ プラチナム Z-クラウン シリーズ リミテッド エディション2019』 バレル4万2000円(1箱3本入) /ダビドフ オブ ジュネーブ 銀座
シガーにプレステージというカテゴリーはないですが、今回ご紹介する「ジノ プラチナム」の『Z-クラウンシリーズ』は、贅を尽くした逸品。
「パレスホテル東京」のバーはシガーOK(テラス席のみ)。「アマン東京」には、シガー専用ラウンジもあります。施設側も物怖じせず、それを強みとしてアピールしてもいいと思う次第。あとは、旅先にシガーを持参するのもいいですね。「ザ・ひらまつホテルズ&リゾーツ」は、熱海や宜野座でもシガーをサービスの一部にしていますから。
海外でも、「マジェスティック・クアラルンプール」には、『ザ・シガーハウス』という、専用の館まで用意しているので、シガーを前提にホテル選びをするのも、然るべき大人の楽しみ方といえましょう。いま日本の地方は、インバウンドの勢いにのって富裕層を誘致しようと躍起です。
もし、コアなファンを取り込みたいならば、シガー・サービスを切り口に、施設や空間に付加価値をつけることも、差別化という意味においても可能性はあると思います。いずれにせよ、煙と泡を優雅に楽しむことは、大人に残された数少ない悦楽。そのために、然るべきアイテムと空間選びが不可欠というわけです。
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中村孝則
コラムニスト。
世界各地を独自の視点で読み歩き
さまざまなメディアで
ラグジュアリーライフを提案。
「世界ベストレストラン50」の
審査員も務め
世界各地で美食探求の日々を送る。
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ダビドフ オブ ジュネーブ 銀座 03-5537-5585