お目当ての受付嬢。その正体は……？

人気放送作家にして戦略的PRコンサルタントでもある野呂エイシロウさんが、世の恋するオヤジさんたちの愛すべき艶話をこっそり披露する連載。今回のテーマは……。

「ちょっとボクの話のネタにならないか？」と告白される機会が急増中の野呂です。実は誰にも秘密のひとつやふたつあるものですよね。

さて、今回はある敏腕営業マンの話。ある外資系IT企業に仕事で通っていた彼の一番の目的は受付嬢。男性社員ばかりのその企業に毎回女性が喜びそうなケーキを差し入れしていたという。だが、相手は受付嬢。必要事項以外を話す機会がなかったのだ。

数カ月が過ぎ、その会社のイベントに駆り出された彼は、その帰りにお目当ての受付嬢と偶然遭遇。フルーツで有名なお店に入ることになった。話が和んできたところで突然彼女が切りだした。「私のこと、気がついていますよね？」と。彼は何のことかまったく気がつかなかった。

「え？ 何のこと？」と返すと「私のことを見ているから気がついているのかと思ったわ……まぁいいわ……実は以前（セクシー女優の名前）なの。知ってる？」。まさに青天の霹靂。偶然にもそのセクシー女優は、彼が人生で最初に、かつ唯一買ったビデオ（当時）の人だったのだ。もちろん全シリーズ持っていたという。

そしてそのあと、そのふたりが結ばれたのは、言うまでもない。ボクが、好奇心でセクシー女優と付き合うのはどういう気分？と酔った勢いで聞くと「最初は普通だったんだけど、途中で自分も俳優や監督になったような気分で、もう弾けまくって」と、話題の“全裸監督”のような体験をしたらしい。「うらやましい」と思った読者はいるはずだ。

ちなみにボクは偶然にもセクシー女優さんに遭遇して握手をしてもらったことが2回ある。ちょっとした自慢話でした。