2021.01.27
VOL.10「女王蜂はサンダーバード!?」
「7人目でも良かったら私と付き合わない?」と女友達は言った
人気放送作家にして戦略的PRコンサルタントでもある野呂エイシロウさんが、長い業界生活の中で見聞きし、あるいは遭遇した、恋するオヤジさんたちの愛すべき艶話をこっそり披露する連載です。
- CREDIT :
文/野呂エイシロウ イラスト/早乙女道春、林田秀一
■ Theme.10「女王蜂はサンダーバード!?」
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二杯目の泡を照明越しに覗きながら「私、ひとりでは満足いかないのよね〜。飽きっぽいし。でも複数人いれば飽きないじゃない?」。ごもっともだ。「で、男たちは知ってるの? そのこと」とナッツを頬張りながらたずねると「当然よ。みんな仲がいいし。仲が悪いなら私と付き合えないわ。みんなで私を支えているの。一緒にご飯も食べるし」。まるで女王蜂の世界である。
「このあと、誰と会うかはどうやって決めるの?」と好奇心で聞いてみた。「サンダーバードのようなものよ。2号発信!」と言いつつ、彼女は4号にLINEをしはじめた。
数日後、別の女友達と会食をした。バツイチ独身の美人だ。結婚はもう懲り懲りだと言う。「いま、彼氏が3人もいて、結婚をしたらその関係が壊れるじゃない? 男はヤキモチ焼くだろうし……」。
ボクの周りはこれが流行か? 前出の女性と同様の質問を投げてみた。「私は数週間前に綿密に決めるのが好き。行ってみたいホテルも私が決めるのよ」ときっぱり。一度でいいから彼女たちの働き蜂と一緒にご飯を食べてみたい。メンバーにはならないが。
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野呂エイシロウ
『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』で 放送作家デビュー。気さくな人柄と豊富な知識、そして 巧みな話術にファンも多い。現在は戦略的PRコンサルタント業務など、多忙を極める。