2020.07.18
VOL.07「ひとりシガーの瞑想的な楽しみ方」
ひとりシガーを取り入れたニューノーマルライフの楽しみ方
ファッションからカルチャー、旅やホテルからガストロノミーまで、ラグジュアリーライフをテーマに執筆活動を行っているコラムニストの中村孝則さんが、毎回1本のシガーを取り上げてその魅力と楽しみ方をご紹介する連載です。
- CREDIT :
文/中村孝則 イラスト/林田秀一
■ Theme07「ひとりシガーの瞑想的な楽しみ方」
もちろん、不慣れなリモートワークは確かにしんどいでしょうが、その一方で家族との会話が増えたり、ペットと戯れる機会が増えたり、料理のスキルが上達したり、趣味や読書の時間を増やしたりと、プラスの収穫も少なくなかったのではないでしょうか?
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とはいえ、今般の“ひとりの時間”を持て余している人は多いでしょう。その時間を孤独感につけ込ませるか、自由な境地を夢想するか。その差は今後の人生にも大きく影響するに違いないと思います。そんな時こそ、まさにシガーが本当の底力を発揮するのです。
かつてフランス出身の作家ジョルジュ・サンドは「シガーは悲しみを麻痺させ、孤独な時間を100万もの甘美なイメージでいっぱいにする」という名言を残しました。このことからもわかるように、シガーは喫する人をして、独特な高揚感と瞑想的な気分にしてくれる相棒なのです。だからこそ、私はあえてひとり時間でのシガーをオススメします。
ひとりシガーがいいのは瞑想的な気分に導いてくれるだけでなく、同時にお酒や本や音楽や映画を楽しめることですね。しかも室内だけでなく、アウトドアならさらに美味い。おもしろいことに、シガーは味わいの違いだけでなく、所要時間の違いで選ぶことができます。それゆえ、新たな生活スタイルに、“ウィズ・シガー”を取り入れるのもまた、豊かな人生のアイデアだと改めて思うのです。
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中村孝則
コラムニスト。世界各地を独自の視点で読み歩きさまざまなメディアでラグジュアリーライフを提案。「世界ベストレストラン50」の審査員も務め世界各地で美食探求の日々を送る。
※掲載商品はすべて税抜き価格です
■ お問い合わせ
ヒロミエンタープライズ 03-3823-0931