2021.06.04
VOL.12「金と書いて恋と読む」
なぜ、わかっていながら女性に金をつぎ込むのか?
人気放送作家にして戦略的PRコンサルタントでもある野呂エイシロウさんが、長い業界生活の中で見聞きし、あるいは遭遇した、恋するオヤジさんたちの愛すべき艶話をこっそり披露する連載です。
- CREDIT :
文/野呂エイシロウ イラスト/早乙女道春、林田秀一
■ Theme12「金と書いて恋と読む」
![](https://assets-www.leon.jp/image/2020/08/26065723094148/1600/1.jpg)
「でも、彼女が喜んでくれてね」とエッフェル塔の写真を見せてくれた。そう、恋愛には金がかかるのだ。「でも、300枚以上も一緒に写真をとったから1枚1000円かな」とうれしそうにiPhoneの写真を見せてくれた。「で、その恋は続いているの?」と聞いたら、「もう、お金が続かないから別れることにしたんだ」としみじみといわれた。
そう、恋には金がかかる。昔から「金の切れ目が縁の切れ目」というがそのとおりだと思う。特にこのコラムの読者の彼女はお金が大好物だと思う。時々、美人を見るとキャッシュディスペンサーに見えることさえある。(笑)。
あるボクと同世代の男は、以前、銀座のクラブで、その日に入った女性にひと目惚れ。その日から毎晩通い続けた。毎日20万円近くを使い、気がつけば600万円も借金を作っていた。3カ月で彼は破産をする羽目に。
そういえば、女性との浮気がきっかけで家を追い出された男がいる。妻の実家が建てた豪邸から追い出されたのである。まさに一文無し。彼は周りの人にお金を借りまくった。借用書なしで2000万円ほど集めた。「彼なら必ず成功する」と大人たちが確信していた。そして全額返済。また新しい彼女と城を築いた。恋にはチカラがある。そして金も生む。
![](https://assets-www.leon.jp/image/2020/08/26065658714036/0/noro.jpg)
野呂エイシロウ
『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』で放送作家デビュー。気さくな人柄と豊富な知識、そして巧みな話術にファンも多い。現在は戦略的PRコンサルタント業務など多忙を極める。