シガーの睡眠導入効果をご存知ですか？

ラグジュアリーライフをテーマに執筆活動を行っているコラムニストの中村孝則さんが、シガーの魅力と楽しみ方をご紹介する連載。今回のテーマは……。

のっけから健康の話で恐縮ですが、不眠で悩んでいる読者の方はいらっしゃるでしょうか。とりわけ、仕事もプライベートもバリバリこなすLEON読者世代にとって、良質な睡眠の確保は、死活問題でもありましょう。最近の精神医学界の研究では、睡眠時間が短いとアルツハイマー病のリスクが高くなるというデータも発表されているので、眠りを疎かにできないのは間違いありません。

特にオンとオフを切り替える、“入眠”のための時間というのは、極めて重要です。入眠方には、入浴やアロマテラピー、読書やマインドフルネス、あるいは枕やパジャマやシーツの類の厳選や、音楽やキャンドルなどの演出にこだわる方もいるでしょう。

私がズバリ、皆さまにオススメしたいのが、“睡眠導入シガー”です。まずは、シガーの絶大なアロマ効果。シガーにはハーブやフルーツ、ウッドなど天然由来の複雑な香りがあり、それだけで五感をリラックスさせる効果が高いのです。ゆらゆら漂う、煙の視覚的効果もあるでしょう。それと、シガーの煙は肺には入れないものの、規則的に深く口腔内に吸い込むため、自ずと呼吸が整うのです。独特の酔い心地をともなって、結果的に瞑想的な効果も期待できます。

今回ご紹介するシガーは、シガーの限界ともいえる超ロングサイズの逸品です。燃焼時間は約2時間。吸ったあとは寝るだけと割り切って点火してシガーに集中すれば、緊張もほぐれ、雑念すら薄れて、典雅な境地で眠りにつけるはずです。その際のコツは、深酒をしないこと。個人的な経験でいえば、シガーの酔い心地だけで深く眠れて、翌朝もスッキリと目が覚めるからです。言わば就寝前の2時間だけのバカンス。ぜひともお試しくだされ。