2017.07.28
"洗濯ソムリエ"に白シャツの洗い方を聞いてみた
- CREDIT :
写真/小澤 達也(STUDIO Mug) 協力/フレディ レック・ウォッシュサロン トーキョー 取材・文/池田保行(04) イタリアスナップ/Massi Ninni、前田直子
イタリアオトコのシャツは"真っ白"だからキマる
白シャツの天敵、黄ばみを撃退するには?
ですが、汗の脂汚れは意外と頑固で落ちにくいもの。夏が終わる頃には、お気に入りの白シャツが、うっすら黒ずんだり黄ばんだりしてきます。それを防ぐためにはどうすればよいのか?
実は白シャツの洗濯にはコツがあるんです。
「汗の汚れは脂汚れなので、洗濯機で洗う前に“予洗い=プレウォッシュ”することをオススメしています」。そう話すのは、白スニーカーを真っ白に洗うコツは「お酢」だった!?でもお話を伺った「洗濯ソムリエ」の肩書を持つ松延友記さん。ドイツ・ベルリンにあるお洒落コインランドリー&カフェ「フレディ レック・ウォッシュサロン」のプロデューサーです。。
まずは、ぬるま湯に浸けておきます
黒ずみ汚れは皮脂が繊維のなかに溜まったもの。黄ばみ汚れは皮脂が酸化することで発生します。皮脂汚れ対策には、洗濯機前のひと手間、つまり予洗いが有効です。予洗いはまず、ぬるま湯で汚れを浮かせるところから始めます。
「シャツは裏返してボタンをはずしたまま、ぬるま湯に漬けこみます。襟元や袖口は開いて表に出るようにしておきましょう。くしゃくしゃと丸めると洗いムラになりますので」。
汚れが気になる部分に石鹸を塗り込みます。
「うちで扱っている固形石鹸は、石鹸成分に牛の胆汁の酵素が入っています。これが皮脂汚れに効くんです」
牛の胆汁酵素入りの固形石鹸も有効
「ガルザイフェ」は、ドイツでは一般的な家庭用固形石鹸。ガルは胆汁、ザイフェは石鹸の意で、牛の胆汁からとれる酵素を配合しています。酵素の働きにより、タンパク質や油汚れが分解されるので、落ちにくい汗や血液などの汚れ落としに最適なのです。100g 450円/フレディ レック(フレディ レック・ウォッシュサロン トーキョー)
「ブラシは、こすり洗いのために使うのではありません。汚れを掻き出すために使うんです。ゴシゴシ洗うと、シャツの生地を痛めてしまいますのでお気をつけください」。
汚れはこするのではなく掻き出すように
丁寧に皮脂を掻き出したら洗濯ネットに入れて洗濯機へ。いつものように洗います。乾燥機は使わないほうがいいでしょう。ハンガーに掛けて陰干しが基本です。
本洗いするときは粗目のネットに入れて
洗濯機で本洗いしましょう
● 松延友記(洗濯ソムリエ)
フレディ レック・ウォッシュ サロン トーキョー プロデューサーの松延さんは、「洗濯ソムリエ」の資格をお持ちです。洗濯の仕方から、アイロンの掛け方まで、メディアやイベントなどでもレクチャーされています。今回の特集では、白スニーカーを真っ白に洗うコツは「お酢」だった!? でもお話を伺いました。