2017.10.03
5分でできる、スーツのアイロンテク
スーツのシワを上手に取るためのアイロンのかけ方をプロの方にお伺いしました。なんでも、かけ方次第では何倍もキマって見えるのだとか!
- CREDIT :
写真/小澤達也(STUDIO Mug) 取材・文/池田保行(04)
スーツの高級感はロールするラペルにあり
「ラペルのロールを元に戻すにはアイロン掛けが有効です。アイロン台にジャケットを広げたら、ロールする部分にアイロンを押さえるようにあてます。このとき芯地と表地がずれたりしますので、アイロンを滑らせないように。あて布をしてからのほうが安心です」

「アイロンは必ず滑らせないで押し当てることを忘れないこと。アイロンを掛けた部分の温度が高い時にジャケットを動かしてはいけません。私達はバキュームといって吸気で温度を下げるアイロン台を使いますが、ご家庭でアイロンを使うときは、必ず生地が手で触れるぐらいに冷めてから次の作業に移りましょう」
ゴージラインにもアイロンをあてて

袖のシワはスチームで落とします

背中の“座りじわ”はアイロン台でしっかり落とす

動物性の繊維であるウールには、復元力があります。そのままでもある程度はシワは取れますが、時間のない場合は、アイロンテクでスーツを復元させるのが有効です。

教えてくれたのは、キートン銀座店 テイラー 宗方士起さん
キートン 銀座店併設の工房に常駐する宗方さん。イタリア本国のキートン社で研修し、採寸とフィッティングを学び、店頭でのオーダーやお直しなどを担当されています。