究極のインテリアはエルメスにありました！

エルメスが家具に初めて携わったのは1920年代。アール・デコの代表的デザイナー、ジャン＝ミッシェル・フランクが自身の作品の革張りとサドルステッチをエルメスに依頼したのが始まりです。実に長い歴史があるわけで、現代のホームコレクションにもその卓越した職人技と上質な素材、そして一流デザイナーの感性が結実しています。

そんな最高峰の品質に加え、特筆なのはあくまで控えめで、持ち主のライフスタイルに寄り添うこと。そしてどんな空間にも溶け込みつつ、普遍的な無二の美しさを放つことです。エルメスの服やレザーアイテムと同じように、持ち主を引き立てながら上品な存在感を放つ、まさに究極のインテリアなのです。

世界的デザイナーのジャスパー・モリソンが、フランスのラ・トゥーレット修道院のためにかつてデザインしたチェアを再解釈し、新たにデザインされたチェアとテーブル。床の上を静かに滑るように動くことで礼拝中も音を立てないよう秀逸に設計されています。

一見すると地球儀ながら、海峡や海溝、海底の地形、深度などを表現した海洋儀がコチラ。デザイナーのナイジェル・ピークが描いた温かみのある海洋図をレザーにプリントし、精巧な技術で裁断された12枚のレザーピースを貼り合わせており、目を見張る美しさです。

航空機の翼端から着想を得たオーク材の長方形の上段と、なめらかなブライドルレザーで包まれた楕円形の下段からなるローテーブル。レザーの裁断部には革製品と同じアスティカージュという手法で、美しく仕上げられています。

馬具作りを原点とするエルメスには、現在も馬具から着想したアイテムが数多くあります。馬具のサドルに由来する、このマガジンホルダーもそのひとつ。メープル材にポケットの付いたレザーを組み合わせており、雑誌を収納できます。

レザーを極限まで薄いリボン状に加工して手作業で編んだバスケットは、色鮮やかで部屋のアクセントに最適。

ヨーロッパ大陸最古の歴史をもつ、フランスのクリスタル工房であるサンルイが手がけたチェスゲーム。クリスタル製のコマとツヤ消しニスで覆われたブナ材で作られたボードは、プレイするのはもちろん、部屋に飾っておくだけで絵になります。

エリック・ギザードによってデザインされたテーブルランプ。サンルイの象徴的なダイヤモンドカットが光を受けて、美しい陰影を描き出します。端正なメタルとの組み合わせで、控えめでありながらモダンな印象を与えます。