チャンディガールは1947年にイギリスから独立したばかりのインドが、新しい国を象徴する都市の建設を目指して構想した街。
設計の依頼を受けたル・コルビュジエは、ヨーロッパから遠く離れたその土地で、ヒマラヤ山脈に近い自然環境や風景、またインドの風土や文化などを強く意識して都市計画と主要建築物の設計に臨みました。
機能主義、合理主義を旨として大地からも歴史からも自由になることを志向していたモダニズム建築。その流れを牽引してきたル・コルビュジエでしたが、チャンディガールと出会い、改めて建築の原点ともいえる土地や文化、歴史と向き合うことで、新たなインスピレーションの源泉を得ることとなります。
それは彼の後の作品にも大きな影響を与え、結果、従来のモダニズム建築を超える新しい建築を志向していく、その端緒がこのチャンディガールにあったもと言えるのです。
ル・コルビュジエ/チャンディガール展‐創造とコンテキスト‐
期間/5月26日(土)~7月16日(月・祝)
会場/建築倉庫ミュージアム
住所/東京都品川区東品川2-6-10
開館時間/11:00-19:00(最終入館18:00)
休館日/月曜
入場料/一般3000円、大学生/専門学生2000円、高校生以下1000円
主催/建築倉庫ミュージアム
URL/https://archi-depot.com/exhibition/le-corbusier_chandigarh
建築倉庫ミュージアム
東京・天王洲にある建築模型に特化した国内唯一の展示施設。建築模型を広く一般に公開する「ミュージアム」であるだけでなく、模型専門の「保存」機能を持つ、新しい形のミュージアム。2017年末から一時休館していたが、本展覧会がリニューアル後初の企画展となる。
URL/http://archi-depot.com