2024.04.16
【第27回】中条あやみ(女優)後編
中条あやみさん「リアル天使と呼ばせてください!」
世のオヤジを代表して作家の樋口毅宏さんが時代の先端を走る女神たちに接近遭遇! 今回のゲストは、映画『あまろっく』に主演する女優の中条あやみさんです。後編では中条さんの知られざるプライベートに肉薄しちゃいます。
- CREDIT :
文/井上真規子 写真/トヨダリョウ スタイリング/藤井希恵(THYMON Inc.)(中条) ヘアメイク/加勢 翼(中条) 編集/森本 泉(Web LEON)
今回のゲストは、雑誌、ドラマ、映画、CMと年々活躍の幅を広げる人気女優、中条あやみさん。笑福亭鶴瓶さんとの年の差45歳の結婚生活が描かれる映画『あまろっく』(4月19日~全国公開)のお話を伺った前編に続いて、後編では中条さんの知られざるプライベート生活に肉薄しちゃいます。
「最近は、中国語にハマってます」(中条)
中条 ありがたいことに、いまだに『Seventeen』の時からのファンでいてくださる方もいて、『CanCam』もやっていたので、女性からメッセージをいただくことがすごく多いんです。しかも、応援してくださっているのがめっちゃ優しい方ばかりで。ファン同士で、私の出演情報を共有してくれたりするんです。私、告知とかすぐ忘れてしまうので(笑)。
樋口 ファンは、その人の鏡だって言いますからね。素敵なファンがついてらっしゃるんですね。ちなみに、お休みの日は何をされてるんですか? これだけお忙しいとお休みもなかなかなさそうです。
中条 めっちゃ休んでます(笑)。私は外にいる方が好きなので、時間があれば乗馬や茶道に行ったり、友達と出かけたりしてますね。
中条 よく行く足つぼマッサージ屋さんが教えてくれる中国語にハマってます。中国人のおばちゃんがなぜか、教えてくれるんですよ(笑)。
樋口 足ツボマッサージしながら中国語勉強できるっていいですね〜。ぜひ、この機に中国進出してください!
中条 でも「気持ちいい~」とか「この人、頭おかしい」とか、変な中国語ばっかり教えてもらってます(笑)。
樋口 ワハハ(笑)。僕は音楽が好きなんで、どうしても聞きたいんですけど、好きなミュージシャンはどなたかいますか?
中条 私も音楽が大好きで、基本音楽で生きてます。聞くのは洋楽が多いですね。この前久々に聞いて懐かしいって思ったのが、グリーン・デイ。スーパーで流れてきて、「うわ! めっちゃ好きだったな」ってうれしくなりました。
樋口 グリーン・デイですか! 彼らは中条さんが生まれる前から活躍してますもんね。
樋口 マジですか⁉ 完全に中条さんが生まれる前じゃないですか。なんだかうれしくなります。
「中条さんには、これからぜひ悪女をやっていただきたい!」(樋口)
中条 そう言っていただけるのはうれしいです!
樋口 人気ドラマ『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』では研修医の役を演じられていますが、撮影、絶対過酷すぎるだろうと思って見てました。人を救う研修医の役なのに、救ってあげて! って思ってしまいます(笑)。
中条 現場でもずっと、こっちが死にそうだよってみんなで言ってました(笑)。本当に過酷でした。色々な作品に出られてきた鈴木(亮平)さんが、過去イチ大変だって言ってましたから。
樋口 うわあ。とにかく僕は、倒れたら絶対、中条さんと菜々緒さんに救われたい、こんな救命に運ばれたい、死ぬ時はここだ、って思いましたよ。
樋口 これから演じてみたい役、チャレンジしてみたい役はありますか?
中条 なんでもトライしてみたいんですけど、実はすごい悪い役ってやったことがないので、やってみたいんです。
樋口 僕も、中条さんにぜひやっていただきたいなと思うのが悪女なんですよ。
中条 やりたいんですよ! 悪女。
樋口 おお! 私が聞いたところによると、女優が断らない役柄が2つあって、一つが今作でも中条さんが見せてくれた花嫁姿。ウエディングドレスが着れるからだそうです。で、もう一つが悪女なんです。堂々と意地悪できるから(笑)。中条さんが悪女を演じたら、めちゃくちゃ映えると思うな〜。悪女って、綺麗な人しか映えないですからね。
樋口 ワハハ! 絶対いけると思います。2020年代の新たな悪役像っていうのをぜひやってほしいです。これからも応援しています。今日はありがとうございました。
【対談を終えて】(樋口毅宏)
こんなことを書くといまどきはコンプラの時代ですから、「ルッキズムやめろ!」とお怒りの方がいらっしゃると思うんですが、言わずにおれないので言わせてください。
綺麗すぎてびっくりしました。
LEONの女性対談で、美人には慣れてきたつもりだったんですよ? 抗体はできたと思っていたんです。
なのにもう、何ていうんですか。中条さんを見た途端、「マジでhuman beingですか? 生成AIとホログラムの技術はここまで来たんですか?」と、ガクブルを堪えるのに必死でした。
しかもお話をしたら、あたまがよく回り、あたりが柔らかくて、感じがいい。性格までいいのか……! そりゃお仕事も引きを切らないわけだ。
中条さんは同性からの圧倒的な支持を得ているそうです。
中条さんの女性ファンは知っている。美が正しいということを。
ココ・シャネルの名言を思い出す。
美しさは女性の「武器」であり、装いは「知恵」であり、謙虚さは「エレガント」である。
ああ、シャネルの名言を体現する女性と会えるなんて。おじさんは半世紀生きてきて、無駄ではなかったと思いました。
「樋口、オーバーにもほどがある」と思われている方もいるでしょう。でも「奇跡」を目の当たりにしたら、あなたも絶対同じようにビビりまくるはずです。
ここまで書いたら、僕より少し歳上の担当編集者(♂)からメールが来て、ひと言こうあった。
“「リアル天使」でしたね”。
ほらー。
● 中条あやみ(なかじょう・あやみ)
1997年生まれ、大阪府出身。14歳で芸能界に入り、2011年に「ミスセブンティーン」グランプリに選ばれる。翌年、TBSドラマ「黒の女教師」('12)で俳優デビュー。2014年には『劇場版 零 ゼロ』('14/安里麻里監督)にて映画初主演を務め、『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』('17)、『覆面系ノイズ』('17)、『3D彼女 リアルガール』('18)、『ニセコイ』('18)、『雪の華』('19)、『水上のフライト』('20)、『劇場版 TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』('23)、『ある閉ざされた雪の山荘で』(24)など数多くの映画に出演。バラエティ番組やCMへの出演も多く、ドラマ「白衣の戦士!」('19/NTV)、「閻魔堂沙羅の推理奇譚」('20/NHK)、「君と世界が終わる日に」('21/NTV)などにも出演。
SNS/公式Instagram
● 樋口毅宏(ひぐち・たけひろ)
1971年、東京都豊島区雑司が谷生まれ。出版社勤務の後、2009年『さらば雑司ケ谷』で作家デビュー。11年『民宿雪国』で第24回山本周五郎賞候補および第2回山田風太郎賞候補、12年『テロルのすべて』で第14回大藪春彦賞候補に。著書に『日本のセックス』『二十五の瞳』『愛される資格』『東京パパ友ラブストーリー』『大江千里と渡辺美里って結婚するんだとばかり思ってた』など。妻は弁護士でタレントの三輪記子さん。最新刊『無法の世界』(KADOKAWA)が好評発売中。カバーイラストは江口寿史さん。現在雑誌『LEON』で連載小説「クワトロ・フォルマッジ-四人の殺し屋-」を執筆中。
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『あまろっく』
巨大な閘門”尼ロック”によって水害から守られている街・尼崎。理不尽なリストラで失業し、この街に戻ってきた39歳の近松優子(江口のりこ)はニートのような日々を送っていた。ある日、「人生に起こることはなんでも楽しまな」が口グセの能天気な父(笑福亭鶴瓶)が突然、再婚すると言い出し、20歳の早希(中条あやみ)を連れてきた! 家族だんらんを夢見る早希と、自分よりずっと年下の“母”の登場に戸惑う優子の共同生活は噛み合うはずもなく、一家は騒動の連続。しかし、ある悲劇が近松家を襲い、優子はこれまでの人生を振り返り、家族の“本当の姿”に気づいていく。監督/中村和宏。他に出演は松尾諭、中村ゆり、中林大樹、駿河太郎、久保田磨希、高畑淳子、佐川満男ほか。4月12日より兵庫県先行、4月19日より全国公開。
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©︎2024映画「あまろっく」製作委員会
HP/映画『あまろっく』公式サイト