2018.01.03
雪山へのドライブで聴きたい15曲 by デザイナー相澤陽介
ホワイトマウンテニアリングのデザイナー相澤陽介氏が、クリエイティブの源泉にしているという、秘蔵のドライブ用プレイリストを大公開!
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取材・文/長谷川茂雄 写真/伊藤圭 special thanks/Apple Music
また、自らの気分を反映した曲を聴きながらのドライブは、「クリエイションやイメージを増幅させる大切な時間」といいます。
だから、ドライブ用のプレイリストは、そのときのクリエイションに合わせて選曲される、とても大事なモノ。
今回紹介して貰うのは、まさに今のお気に入りがつまった言わば相澤さんにとってのインスピレーションの発火剤ともいえる、重要なプレイリストです。
「ファンクの要素が詰まったエレクトロニカが車内で心地よい」
常にモノづくりに没頭している氏にとって、ドライブは息抜きの時間。ですが、一人で運転していると、自然に新しいアイデアやイメージが浮かんできてしまい、結局、気がつくとドライブもまたクリエイションの場になっているそう。
「なかなか一人になれる時間はありませんから、ドライブはまさにそういう時間です。今、レクサスに乗っていますが、マーク・レビンソンのオーディオシステムを積んでいるので、音に臨場感があってとても満足しています。車内はタイトな空間なので、音が隅々までしっかりと聞こえるんですよね。例えば、小さなリフや、低音もしっかりと感じられるんです。そんな音のディテールから、新しいイメージが浮かんでくることもよくあります」
ファッションの世界では半年に一度はショーがある。だから、そこで流す音楽をイメージするためにプレイリストを作ることは、相澤氏のルーティーンになっているそう。
ちなみに、今回挙げてもらったプレイリストでは新しめのエレクトロニカが多い印象。ですが、ご本人はそこはポイントではないといいます。
「ここに上げた曲は一般的にはエレクトロニカに分類されるんですけど、僕はその部分よりも、歌モノとしていいな、と思って聴いています。最近のエレクトロニカといわれている曲も、その電子的な部分をハズしてみると、R&Bだったり、80年代前後のファンクの要素が詰まったものが結構あるんです」
そんな曲の核心部分に惹かれるという相澤氏。機能性にこだわる氏のクリエイションを知っていると、頷けます。
ちなみに、このプレイリストは今年の6月、パリとピッティでのショーのクリエイションのために作ったリストなのだそう。
「エレクトロニカ的な音でも、僕より上の世代もきっと共感して貰えるようなグルーヴの曲を選んでいます。だから、今っぽく聞こえるかもしれないですが、ある意味温故知新といえる曲が並んでいると思います。そして、その感じは自分のモノ作りのスタイルともフィットするんです。だから、聴いていてすごく気持ちがいい。もちろんロングドライブのときも欠かせません」
本人が解説するプレイリストのキー曲とは!
「これはまさにファンクの要素を感じるエレクトロです。'80年代が青春だった人にもフィットすると思います。サンファはまだまだ若いんですけど、自分のルーツと今のムードを合わせることに長けたアーティストの一人だと思います」
「ちょっと艶っぽい歌物です。映画が観られるバーで一人で飲んでいるときに、サントラで入っていそうな曲(笑)。それでいてちゃんとリズムもあるところも好きです」
「実は、ピッティでハンティングワールドのショーを発表するときに使いたかった曲です。古臭くさせずに大人に向けていくというのは、とても難しい作業ですけど、この曲のリズムや歌の入れ方は、自分が求めている“大人”をイメージさせるんです。懐メロではないのにフィレンツェのショーにフィットする、そう感じた一曲です」
ドライブに連れ出すお気に入りのアルバムはコレ
「これは、ショーをイメージしたプレイリストとは関係なく、10年ぐらいずっと聴いているアルバムです。ドライブのときは、1曲目のTo Build a Homeを歌いながら運転してます」