2017.08.23
クレイジーケンバンドの横山剣が選ぶ、「あま〜いドライブミュージック」10曲【試聴可】
ドライブ&ミュージックといえば、クレイジーケンバンドの横山剣さんに伺わないわけにはいきません! めろめろなソウルをあま〜いドライブのお供にどうぞ!
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取材・文/松永尚久 special thanks/Apple Music

「人生はヘヴィーになればなるほど、甘い音楽を求めてしまう」
と語るクレイジーケンバンドの横山剣さん。これまで数々の「クルマ」を題材にした男と女の物語を紡いでいる。
「たいていファンに人気の曲は、クルマの中で思い浮かぶことが多いし、曲が完成するとまずは運転中に聴いて、気持ちいいかそうでないかで、楽曲を発表するかを判断するんです」
最近は、ラジオDJもされているので、曲のアイデアのほかに番組で何を流せばいいか?など、ついつい仕事モードでドライブ音楽を聴いてしまうことが多いとか。
「20代の頃は、このタイミングでこの曲を流して女の子を落とそう、とか、綿密に考えていたんですけどね。でも、たいてい女の子って僕のこだわりとかどうでもよかったりして……(苦笑)。ただ、あの頃からずっとスウィート・ソウルが好きかも。人生がヘヴィーになればなるほど、音楽は甘いものを求めてしまうからね」
横山剣さんが選ぶ、あま〜いドライブミュージック10曲
米の実力派ソウル・グループの1976年発表曲。「受け止めきれないくらいにセクシーな1曲。葉山。横須賀・三浦あたりの海沿いをドライヴしている時に聴きたい」
米フィリー・ソウルを代表するヴォーカル・グループの1970年発表曲。「メロディが、かゆい所に手が届くというか。たまんない気持ちにさせます(笑)。夕暮れ時に聴きたい1曲」
シンガポール発、5人組ソウル・バンドの2015年発表曲。「車の空調をつけた瞬間に似たようなホッとした雰囲気を感じさせてくれる音。夏の蒸し暑さを忘れさせてくれます」
刑務所の受刑者によって結成されたヴォーカル・グループの1974年発表曲。「悪い人たちばかりなのに、何でこんなに甘くて優しい、涙腺を刺激させる歌声なんだろう(笑)。日中の身体の火照りが冷めない夜の始まりに似合う1曲」
米オハイオ州で結成されたヴォーカル・グループの1973年発表曲。「すべての要素がたまんない1曲。ちょうど今の時期、夏の終わりのメランコリックな気分にぴったりくる」
1974年発表曲。「国道134号線が渋滞で、テールランプの灯りがどこまでも続いている情景を美しく感じさせてしまう1曲。どんな状況でもイライラさせず、かつ灼熱感もある」
伝説のソウル・シンガーが1972年に発表したライヴ盤に収録した1曲。「僕を鍵盤好きにさせた曲。ミドル&メローな音色が、夏の終わりをたまらなくする」
横山さん同様、神奈川を拠点とするバンドの2016年発表曲。「これを茅ヶ崎あたりで聴くのが、最高。実際にあるブティックホテルの名前がズラリと歌詞に出てくるんですけど、それを選ぶセンスがイイね!って(笑)」

1976年発表の初ソロ・アルバム『CIRCUS TOWN』より。「夜のハイウェイを飛ばしている時、途中から響くホーンの音を聴くと、もうたまんない(笑)。アーバンって感じ。これを聴いて港区あたりのレストランへ女性をエスコートしたい(笑)」
最新ベスト盤にも収録の2005年発表曲。「夏の終わり。恋も終わり。別れ際、助手席の彼女の太ももにキスして別れる粋なプレイボーイの痩せ我慢。クルマの中における切ない雰囲気を感じてもらえると思います」
● 横山 剣(CRAZY KEN BAND)

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