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2017.09.02

Zeebraが選ぶ「海へのドライブで聴いてほしいニューソング」22曲

日本初のヒップホップ専門ラジオWREPを開局した、Zeebra氏が語るドライブ&ミュージックとは?!

CREDIT :

取材・文/すぎもとまさひろ 写真/前田学 special thanks/spotify

日本を代表するヒップホップ・アクティビスト、Zeebra氏。
夜のイメージが強い氏ですが、ドライブといえば海!なのだそう。
というわけで、日本初のヒップホップラジオも開局した、Zeebra氏のドライブ&ミュージックとは?!
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ドライブにはカセットテープが合っていた

Zeebra氏が曲作りをはじめたころ、クルマは重要なリスニングルームだったそうです。
「僕らがヒップホップを作り始めた頃は、どう音をミックスして最終的にどんな音で鳴らせばいいのか、なかなか分からなかった。だからスタジオで仕上げたあとは、まず車に持って行って聴いていました。カーオーディオで鳴らしてみて、どんな音になるのか。そんなことをひたすら続けていましたね。車の中で聴くことが僕らの音の基準となっていたんです」

そんなクルマで聴く音楽のメディアは、手軽に取り扱えるものがよかった。そういう意味でもカセットテープはドライブの最適アイテムだったとZeebra氏。

「昔からCDが嫌いで。取り扱いが面倒っつうか、カセットは聴き終わったら助手席にポンと投げられる、そんな風にラフに扱えるところが良かったんです。アメリカで買ってきたアルバムのカセットテープを、60個も入れられるカセロジック(カセットテープの収納ケース)に突っ込んで、車に投げ込んでいました。聴きたい音を気軽に聴けていい環境だったと思います」

そんなzeebra氏も、いまでは最新のシステムでドライブミュージックを楽しんでいるそうで
「車にはとにかくすべての音楽を用意しておきたいんですよね(笑)なので、僕は持っている音楽はすべてデータ化してます。カーステをMac miniにしてハードディスクとディスプレイをつないだりもしてました(笑)。いまは、クラウドに聴く分だけ入れています。それでも1万5千曲くらいありますけど(笑)」

そんなZeebra氏の愛するドライブコースは海なのだそう。
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お気に入りのドライブコースは湘南&横浜

「ドライブでよく行くのは、葉山のビーチですね。あの辺の雰囲気がすごく好きで、普段は森戸海岸にひたすらいます。葉山ならちょっと走って逗子マリーナで生しらすを食おうとか、鎌倉に行こうとか、江ノ島まで足を伸ばそうかとか、いろんなドライブのプランが思いつく。そんなスポットを巡ることができる海沿いの国道134号線は気持ちいいですね」

さらに日本におけるブラックミュージックの聖地ともいえる、横浜もお気に入りなのだとか。

「横浜も好きですよ。中華街みたいなスポットがあるというのは、やっぱり羨ましいじゃないですか。あと、古い建物がある旧市街地もいいですね。綺麗だし、雰囲気もいい。そして何よりも横浜の友達がいいやつばかりなんですよ。彼らに会えるというのも重要ですね」

そんな思いがじつは曲にもなっています。

「東京から横浜に向かうというシチュエーションの曲も出しているんですよ。「All Day All Night」という曲で、DJ YUTAKAさんの名義で、僕がフィーチャリングで参加しています。2009年の曲なんですが、夏の歌です。まさに湾岸道路から横浜を抜けてみたいな歌詞があって。で、横浜でのワンストップ。寄り道もドライブの楽しみのひとつですよね」

そんなZeebra氏は今年開設した日本初のヒップホップ専門ラジオWREPの仕事で忙しい日々を送っているそう。

「そもそも1ジャンルの専門局という概念が、日本ではなかなかないですよね。欧米と日本では、ラジオの聴き方がまるで違う。欧米のラジオ局はジャズならジャズ、ヒップホップならヒップホップと音楽のジャンルで分かれていて、誰もが好きなチャンネルを2、3局チェックしている。そしてずっと同じチャンネルをかけっぱなしにしているんです。WREPはそんな感じでひたすら音楽を楽しんでもらえるようにと立ち上げたヒップホップ専門局なんです。ドライブしている時に流しながら走ってもらいたいですよね。まさに、そこも意識して立ち上げたラジオ局なんですよ」
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Zeebraが選ぶ、去り行く夏を追いかける海へのドライブ・ミュージック

本人が解説するプレイリストのキー曲とは!

「湘南ビタースイート」KOWICHI

「KOWICHIは川崎出身なので、やはり海といえば湘南なんでしょうね。関東に住んでいる人の多くも、湘南に憧れているんじゃないですか。夏向けに同じ神奈川の湘南を舞台にした曲を作ったんだと思います。彼にとっては地元という感覚なんでしょう。昔から湘南を舞台にした曲は多くあるけど、2017年版の湘南ソングといったところですかね」

「Wild Thoughts 」DJ Khaled(feat. Rihanna & Bryson Tiller)

「これは元歌が2000年にフージーズのワイクリフ・ジョンがプロデュースした「Maria Maria」というカルロス・サンタナの曲で、当時すごくクラブでも流行りましたね。それをリメイクしたのがDJ Khaled。歌メロも全然違うんで是非聴き比べてください。RihannaとBryson Tillerがフィーチャリングで歌ってて、今、超流行ってますね。17年の時を経て、再びブレイクした注目曲です」

「Shut Up And Party 」CREAM

「CREAMは、男女二人組の日本のグループなんですけど、前のアルバムまでEDM(エレクトリニック・ダンス・ミュージック)っぽい曲が多めだったんです。でも今回はヒップホップだったり、トラップ(近年流行中のハードめヒップホップ)にぐっとシフトして、ものすごく新しい音になった。ヒップホップシーン的にも楽曲的にもすごく新しくていいんですよ。いわゆる世界標準の感覚で、もろに今の音という感じです。」

「Versace On The Floor」Bruno Mars vs David Guetta

「Bruno Marsのアルバムに入っていた曲なんですけど、この曲はアルバム・バージョンと全然違う感じです。このバーションはDavid Guettaと一緒にやっていて、元の歌にビートがついたみたいな感じです。アルバムの曲はもっとアカペラっぽい感じで、もっと静かなものでした。このバージョンはちょっとアップテンポになっていて、2017年版マイケル・ジャクソンという感じですかね。とにかく気持ちよくノレると思います」

「Remember」Awich (feat. YOUNG JUJU)

「今、一番勢いのあるシンガーだと思います。で、ラップもいいんですよ。この曲は今、クラブではもうすごく盛り上がる曲で、フロアバンガーになってます。フィーチャリングでYOUNG JUJUが参加しています」
● Zeebra

ヒップホップ・アクティビスト。ヒップホップグループ、KING GIDDRAのフロントマンとして1995年デビュー。才能を早くから開花させ、日本語におけるラップを新たな次元へと導く。2014年、自身が代表を務めるレーベル『GRAND MASTER』を発足。T-PABLOWとYZERRの双子兄弟によるユニット、2WINなどをデビューさせる。’15年9月よりオーガナイザー&メインMCとしてテレビ朝日にてMCバトル番組「フリースタイルダンジョン」の放送を開始。改めて『ヒップホップ』『ラップ』という言葉を世に知らしめた。’17年4月、日本初の24時間のヒップホップラジオ、WREPを立ち上げる。同名を関したクラブも渋谷にオープンさせた。
https://zeebra.amebaownd.com
https://wrep.jp/
http://djbar.wrep.jp/

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