2021.04.28
カッコいい大人5人に聞いた「いいオトコ」とは? -2-
価値観が多様化する現代、「いいオトコ」の魅力っていったい何なのか? LEON.JPの連載陣やスタッフにも聞いてみました!
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写真/トヨダリョウ、HIRO KIMURA(W) 文/LEON.JP編集部
ひとつの答えを出すのは難しい。というか、ひとつである必要はきっとないわけで。だからこそ、各々が「いいオトコ」について考えてみて、それを口に出してみる、その行為が大切だと思うのです。
「いいオトコ」と聞いて想像する人物像は、きっと十人十色。でも、そういうたくさんの意見を並べることで、これからの「いいオトコ」像が浮かび上がってくるのではないでしょうか。
というわけで、LEON.JPの連載陣やスタッフに、令和の「いいオトコ」について
Q1. あなたが考える「いいオトコ」とはどんな男性?
Q2. あなたが考える「いいオンナ」とはどんな女性?
Q3. 従来の性別にとらわれない「新たな艶」があるとしたら、それはどんなものだと思いますか?
という3つの質問を投げかけてみました。さぁ、どんな回答が飛び出すでしょう?(ジローラモや小誌連載陣の回答はコチラ)
ぜひ、皆さんの「いいオトコ」論もTwitterにて #いいオトコ で、教えてください!
■ 林 伸次 (作家・バーテンダー・51歳)
「丸くまとめる力をもっているオトコ」
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僕は仕事柄、毎晩、酔っぱらっている人たちを接客していまして、一度、僕がお客様にボトルを投げられて、お店が壊滅的になったのですが、ある男性が立ち上がって、仲裁に入って、丸く収めてくれました。「仲裁できる。丸くまとめられる」ってすごく「いいオトコ」だと思います。人物を挙げるとしたら…‥僕のバーの師匠の中村悌二さんでしょうか。若い人に色んなことを教えてくれるのと、チャンスを与えてくれるところも素敵です。
Q2. あなたが考える「いいオンナ」とはどんな女性?
職業柄、綺麗な飲み方をする女性は、すごいなあと感じます。綺麗な飲み方って、別にルールや正解はないけれど、その女性の生き様とか場数とかが出てくるので。僕にとっての「いいオンナ」は、うちの妻。一緒に飲んでいて一番楽しいです。
Q3. 従来の性別にとらわれない「新たな艶」があるとしたら、それはどんなものだと思いますか?
今は逆に、“人情”みたいな古臭い人間関係に「艶」を感じます。「この人にはお世話になったから、ここで自分が立ち上がらなきゃ」みたいな感覚って、カッコいいです。人物を挙げるなら……オードリー・タンさんってカッコいいですよね。カズオ・イシグロさんも好きです。共通するのは、すごく知的なのに、熱いものを感じるところでしょうか。
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● 林 伸次 (はやし・しんじ)
1969年徳島県生まれ。早稲田大学中退。レコード屋、ブラジル料理屋、バー勤務を経て、1997年渋谷に「bar bossa」をオープン。2001年、ネット上でBOSSA RECORDSを開業。選曲CD、CD ライナー執筆等多数。cakesで連載中のエッセー「ワイングラスのむこう側」が大人気となりバーのマスターと作家の二足のわらじ生活に。近著に小説『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる』(幻冬舎)、『なぜ、あの飲食店にお客が集まるのか』(旭屋出版)など。最新刊はcakesの連載から大人論を抜粋してまとめた『大人の条件』(産業編集センター)。
美人はスーパーカーである【恋愛編】を連載中。
■ 瀧川鯉斗 (落語家・37歳)
「義理人情のあるオトコ」
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人を思い遣ることができたり、義理人情をもって人に接したりできる人。クリスティアーノ・ロナウドさんは、自分を持って生きているところも含めてカッコいいと思います。
Q2. あなたが考える「いいオンナ」とはどんな女性?
大きな器を持った女性ですね。女性らしい所作をする女性も魅力的だなと思います。
Q3. 従来の性別にとらわれない「新たな艶」があるとしたら、それはどんなものだと思いますか?
自分を持って生きていること、そして、優しさがあってそれをちゃんと人に与えてあげられること。
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● 瀧川鯉斗 (たきがわ・こいと)
1984年生まれ、愛知県名古屋市出身。本名は小口直也。公益社団法人落語芸術協会所属。2002年、瀧川鯉昇(当時は春風亭鯉昇)に弟子入りする。2005年3月楽屋入り、2009年4月二ツ目昇進、2019年5月に真打昇進。出囃子は「むつのはな」
「ゴゴスマ~ GOGO! Smile! ~」(TBS系列/CBCテレビ制作)にて木曜日のレギュラーコメンテーターとしても活躍中。
■ 吉野 誠 (スタイリスト・44歳)
「好きなことにとことん時間を使ってきたオトコ」
好きなことや夢中なことに歴史のある人。その分野について深く魅力的に話をしている時がカッコいいなと思います。好きなことにとことん時間を使って来たんだなと。時間は巻き戻せないので、追いつけないなぁと悔しくもあるけど、カッコいいんですよね。
Q2. あなたが考える「いいオンナ」とはどんな女性?
自分を客観的に見られる人。客観的に見ることができると、容姿・立ち回り方をしっかり考えられると思うので、自ずと魅力的に映ると思います。
Q3. 従来の性別にとらわれない「新たな艶」があるとしたら、それはどんなものだと思いますか?
うーん、新たな艶はまだわからないですが、オトコらしさ/オンナらしさが今後曖昧になるのだとしたら、従来の“らしさ”はいっそう際立つんじゃないでしょうか。だから、“らしさ”をもち続けてくれる人もいるといいなって思います。
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● 吉野 誠 (よしの・まこと)
スタイリスト。1977年生まれの43歳。千葉県出身。LEONのみならず、多くのファッション誌、ゴルフ誌、広告ビジュアルほかで活躍。ドレス、モード、カジュアルetc.とったジャンルを問わないレンジの広さに定評あり。
■ 渡辺ゆり子(食空間アートデイレクター)
「才能をひけらかさないオトコ」
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仕事、スポーツ、芸能など何かに秀でていて、それをひけらかさない人ですね。怖そうな性格でも、笑うとチャーミングだとキュンときます♥
Q2. あなたが考える「いいオンナ」とはどんな女性?
ポリシーがあって個性的、そして、人生を楽しんでいる人。お話の面白い人も素敵です(でも、自分の話ばっかりじゃなく、ね!)。
Q3. 従来の性別にとらわれない「新たな艶」があるとしたら、それはどんなものだと思いますか?
男女ともに、さり気ない気遣いをしてもらうと、その瞬間ドキッとします。
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● 渡辺ゆり子 (わたなべ・ゆりこ)
食、シャンパーニュ、花、インテリアと多岐のジャンルが活動のフィールド。2003年、国際アートフラワーコンクール優勝。2010年、シュバリエ・ド・シャンパーニュ叙勲。本誌LEONの「オヤジのトキメキダイニング」でも長期連載中。2020年7月7日に、自身のバー「Champagne Bar LILI-LA-YULI」が13周年を迎えた。
渡辺ゆり子の「東京ヨコシマレストラン」を連載中。
■ Hiro kimura (フォトグラファー・44歳)
「チャレンジし続けるオトコ」
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チャレンジを続けている人。例えばイチローさんは、その都度目標を見出し自己探求を持続していて素晴らしいと思います。
Q2. あなたが考える「いいオンナ」とはどんな女性?
柔軟に物事に向き合える奥深さのある人。柔らかく暖かい眼差しを持つ人。マザー・テレサ。
Q3. 従来の性別にとらわれない「新たな艶」があるとしたら、それはどんなものだと思いますか?
僕は、セクシャリティは特異な経験のレイヤーから成ると考えています。そのレイヤーはチャレンジとそこから得る失敗や悩みによって、きっと生まれるもの。そういった経験に基づいた、他を包み込む温かさをもつ方は、自他共に素晴らしい充実をもたらす生活を実現するのでは、と感じます。自分もそのような人間を目指したいところです。
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● Hiro kimura (ひろ・きむら)
1977年生まれ。1999年に渡米し、スタイリストとして活動を開始。2001年帰国、有名アーティストやタレント、広告、コレクション等のスタイリングを担当。2008年よりカメラマンに転向。矢沢永吉、桑⽥佳祐、ジャニーズや48グループをはじめとするアーティストから、渡辺謙、⽊村拓哉、⽯原さとみ、本⽥翼、等のアクター、クリスチャーノロナウドやイチローなどアスリート、さらにポートレートからTOYOTA等の日本を代表するナショナルブランド、YOHJIYAMAMOTO等のメゾンのコマーシャルやマガジンまで広い分野で活躍する。