やっぱりお酒はお好きなんですか?
「実は『ワカコ酒』に出演するまで、お酒はほとんど飲めなかったんです。『ワカコ酒』の撮影では、実際にお酒をいただいているので自然と強くなりました(笑)」
「お鮨は大好きですが、こんな素敵なお店に足を運ぶ機会は、今まであまりなく、少し緊張しています(笑)。お酒も、日本酒や焼酎をいただくことが多いので、ワインやウイスキーなどの洋モノにはあまりくわしくないんです。今日は、ぜひいろいろ教えてください! 」
この逸品にマリアージュさせるのは、和歌山県産の銘酒「紀土」の純米大吟醸スパークリング。ソムリエの木村さんいわく「濁りのスパークリングというと純米酒が多いのですが、こちらは純米大吟醸です。マイナス8度まで冷やしているので、ガスが瓶の中に残り、のど越しでアルコールが感じられませんか? 岩ガキのつるっとした食感や、エストラゴンなどのハーブとの相性もいいと思います」。
「わ、本当にぴったりです。まぎれもない和食なんですけれど、洋っぽい味わいも感じられるというか。この『紀土』も日本酒らしくない日本酒ですし、こんなマリアージュがあるんですね」
「ぷしゅー」と目尻を細めた、リアルワカコがそこにいました。
「カジュアルなお店が多いですね。お酒も好きで、一時期は新宿ゴールデン街にハマっていました。B級グルメも好きですし、地方では、地元の人が行くようなローカルなお店に好んで足を運びます。地方のスナックも大好き」
地方のスナックで武田さんに遭遇──想像しただけでうれしいシチュエーションですが、「地方だとあまり気づかれることはなく、『お姉さん、東京から?』と聞かれたりします(笑)」。
「やはりお酒を飲みながら食事を楽しみたいです。こんな風なカウンターがいいですね。私、意外と緊張するタイプなので、気になる人が前にいるとドキドキしてしまうと思うんです。横並びになるカウンターなら、『これはどんなお酒ですか』なんて、お店の人を交えて会話もできますし(笑)」
「ソースに青柚子をつかっているんですか? ひと口ごとにさまざまな味わいがあって楽しいです。『ワカコ酒』に出演するようになって、マリアージュの重要性に気づかされたんです。お酒とお料理の互いが存在することで、それぞれがよりおいしく、味わいを増して感じられるようになるんですよね」
ちなみに、先ほど飲んだワインは、木村さんコメントによれば「やさしく上品な女の子がそのまま育った感じ」だそう。それを聞いた武田さんは「私とは違うタイプですね」と笑いますが、我々から見える武田さんは94年のブルゴーニュ、そのままの雰囲気でしたよ。
「ありますよ! 私は、ほとんどのことはひとりでできるタイプです。でも、ひとり飲みやひとり旅など、ひとりでいろいろなことに挑戦できるのは、大好きな家族という存在があるから。家族には心から感謝していますし、私もいつかそんな家庭を築きたいと思っています」
ますます美しく、魅力を増していく30代の武田さんから、目が離せません! あ、またカッコいいアクションも披露してくださいね。
武田梨奈さんが楽しんだのはこんなペアリング
尾長鯛の炭火焼き、青柚子のサフランソース
鹿児島県の尾長鯛をズッキーニなどの夏の野菜とともに、サフランのソースで地中海風に仕上げてた一皿。とくに熟成したシャルドネと相性がいいとのことで、この日は1994年の「BOURGOGNE HAUTES-COTES DE NUITS(ブルゴーニュ オート コート ド ニュイ)」とともに。
PROFILE
■ 武田梨奈(たけだ・りな)
1991年6月15日生まれ、神奈川県出身。10歳から空手を始め、琉球少林流空手道月心会の黒帯2段の腕前を誇る。2009年公開の映画『ハイキック・ガール!』で初主演。2014年に放送が開始された、クレディセゾン「セゾンカード」(現「セゾンUCカード」)のCMでは、頭突きによる瓦割りを披露し、脚光を浴びた。初の連続ドラマ主演となった、『ワカコ酒』シリーズ(BSテレ東)も好評。2021年6月より、初のラジオ冠番組『武田梨奈のこだわりな時間』(ラジオ関西)でパーソナリティーを務めている。
RESTAURANT DATA
■鮨m
住所/東京都港区南青山4-24-8 アットホームスクエア2F
予約・お問合せ/03-6803-8436
営業時間/土・日曜のみ12:00~12:30 (L.O) 、17:00~20:00 (L.O)
定休日/月曜
メニュー/江戸前寿司ランチコース 8800円、鮨mおまかせディナーコース 2万2000円、3万3000円、ペアリング 1万1000円~