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2018.11.28

【第1回】

桐谷美玲似の美人看護師「私たちってある意味、風俗の一歩手前なんじゃないかって思ったことも」

美人とは「美」という高スペックを備えたスーパーカー。うまく乗りこなせれば楽しいけど、事故も起こしやすい。果たして世の美人はそのスペックにふさわしい恋愛生活を送っているのでしょうか?「ワイングラスのむこう側」(cakes)で人気の林伸次さんが、その真相を探ってみる連載です。

CREDIT :

構成/木村千鶴 写真/椙本裕子

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「ワイングラスのむこう側」(cakes)でおなじみ、奥渋谷のバー「BAR BOSSA(バール・ボッサ)」のマスターにして、作家の林伸次さんの新連載がスタートです。テーマは美人の恋愛事情を探ること。毎週お店を訪れる美人から、林さんがバーテン仕込みの絶妙な話術で“ここだけ”の本音を引き出します。さあ、どんな話が飛び出しますやら……。

美人はスーパーカーである、という説を検証してみる

初めまして、「BAR BOSSA」の林伸次です。ワタシの店に、毎回、さまざまな職業の美人さんが訪れ、自身の恋愛観や恋愛経験を語ってくれることになりました。
美人はスーパーカーと一緒だという説があります。乗りこなせれば(その魅力をうまく使えれば)すごいスピードが出て(めちゃモテて)楽しいけど、乗りこなせないと事故を起こしちゃう。その“スーパー”ぶりに男どもは憧れるし、女性たちも気になるのですね。

一体、世の美人さんたちは自分の高スペックとどう付き合っているのでしょう? すごくモテてるんでしょうか? 時には恋の大事故とかも起こしちゃっているのでしょうか?  
記念すべき第1回目のゲストは看護師の美玲さん(仮名)です。男ならみんな美人看護師さんに憧れますよね。自分が弱っている時は余計、看護師さんの優しさが身に染みるものです。しかも手術前には下の毛を剃られたりして。そんな時、イケメンの患者だと看護師さんもドキドキするんでしょうか?
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万人ウケするタイプ!? 良くモテる方ではあります(笑)

── 初めまして、林です。○×さんは女優の桐谷美玲さんに似ていますので、ここでは美玲さんと呼ばせてもらいますね。美玲さんが自分のこと、ちょっとかわいいんじゃないかなって自覚したのは何歳くらいですか。

「中学生の頃にいろんな子に告白されて“あれ、何でみんな私のこと好きになっちゃうんだろうな”って(笑)。それが最初でしょうか。その頃のモテ要素って、かけっこが早いとか、字が上手とか、そういう理由もありますよね。私はピアノが弾けたので、それだったのかな。伴奏すると目立つので」

── ピアノが弾ける女子には男子は憧れますよね~。それでかわいければなおさらですよ。でもそうすると、他の女子からやっかまれたり、いじわるされたりとかはしなかった?

「今思い返せば、誰かの好きな男子を“盗った”みたいに思われて、嫌なことを言われたこともあります。“あいつ調子に乗ってんじゃないの”なんて、私がいる前で聞こえよがしに。私は何もしていないんですよ。向こうが勝手に好きになっただけなのに」

── それはもう、やっかみですよね。美人は大変だなあ。では、自分の容姿に点数をつけるとすると、何点だと思いますか?

「88点くらいかな~(笑)。私は万人受けするタイプ。きれいだとか特徴があるとかそういう類ではないので、なんとなくみんながかわいいと言ってくれる感じでしょうか。学校や学年で1番ではないかもしれないけれど、良くモテるタイプではあります(笑)」

忘年会の時、先生に電話番号を渡されたり……

── 確かに美玲さんは男ウケがいい感じですもんね。看護師になってから、それが原因で嫌な思いしたりすることってありました?

「まだ新人だった頃、職場で先生(ドクター)と話していると先輩の看護師にキッとした目で見られて、その後呼び出しが……“まだ仕事が終わってないのに、何で先生とあんなに親しくおしゃべりしているの?”って怒られたことはあります。普通に話しているだけだったのに(笑)。今考えると、女性の嫉妬なのかな、とは思います」

── それはやきもちでしょう(笑)。病院って出会いがないとよく聞きますから…。新人に先を越されちゃならないと思ったのかな。でもやっぱりそういうシーンで先生が口説いてくるんじゃないですか。

「先生には患者さんの指示をもらいに行った時や、病棟の忘年会など全体の集まりの時にそっと電話番号を渡されるとか、お食事に行こうとか誘われることはありますね。でも私はふたりでというのには抵抗があって、友達を連れて行ったりしちゃいました(笑)」

── え~!ではお付き合いした人はいなかった?

「いえ、1人だけお付き合いした人がいるんですよ。でも彼の実家は代々続く医者の一家で、親に『看護師の嫁は嫌だ』と言われたらしく、結婚を考えるような付き合いはできない、と言われて。今考えるとひどい話ですよね~!それで別れました」

── それはひどい!でもそんな家に嫁いだら苦労しそうだから、かえって良かったのでは。でもやっぱり、看護師さんとしては医師と結婚するのがマストなんですか。

「いえいえ、逆に看護師にとって医師は関係が近すぎて嫌だという子の方が多いですね。レアじゃなくなるというのか。一般の人から見たら“お医者さん凄いな~”ってなるけど、いつも一緒に働いていると、普通の存在なんです。“あの先生の私服ダサいね(笑)”なんて陰で言ったり(笑)。まあ、色々見えてきますから」
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奥さんがお見舞いに来てるのにナンパしてくる患者さんも

── 患者さんには?入院の患者さんにエッチなこと言われたりとか、そういうことはありませんか。

「確かに、手を握られたりとか、体を触られたりとか、ありますよ。おじいちゃんですが(笑)。おじいちゃんの方が元気ですね。あ、でも以前連絡先を渡されたことがあるんですが、それが奥さんいる人なんですよ。見舞いにも来ているのに(笑)。それでもナンパしてくるってどういうつもりなのかとは思いましたね」

── 男性はここ気になるところなんですが、手術の時に剃毛するとかあるじゃないですか。その時にちょっと生理現象起きちゃった、なんて人もやっぱりいますよね。そういう時って「こら♥」みたいに言ってくれたりするんですか?

「ふふ。こら、というよりもやんわり隠してあげますね。剃毛だけじゃなく、体を洗うこともあるんですよ、もちろん大事な部分も。こちらは大丈夫なんですが、赤面されることも多いです。若めの人はやっぱりみなさん大きくなってしまいますね」

── そりゃ、生理現象ですもんねぇ。

「看護師になったばかりの頃は、こんなことまでするんだったら看護師ってある意味、風俗の一歩手前なんじゃないかなって思うこともありました。受け持ちの患者さんの体を洗うのは毎日のルーティーンなので、もう何でもないですけど」

── やっぱり慣れちゃうもんなんですね。

「そうですね。おじさんも若い子に洗ってもらったらうれしいとは思いますが、口には出さずに黙っていますね。うれしそうではあるんですけどね(笑)」

── みんな大人ですね。僕は何かみんなからかったり感想を言ったりするのかと思いましたが、AVの見すぎですね(笑)。既婚のお医者さんで悪い人がいると聞くんですが、お金持ちだからといって、若い看護師さんに次々と手を出すような……そんな人に美玲さんも口説かれたことはありますか。

「いますね、そういう医師もいます。でも私は引っかかりませんよ~! 友達はよく引っかかっていましたけど(笑)。不倫している人もいましたね、友達にも先輩にもいたし。遊んでる先生はとっかえひっかえまあ~凄いですよ。顔は全然かっこよくないのに!でもみんなではないですよ。まじめな先生は本当にまじめです」
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イケメンは苦手なんです。ほどほどがいい

── 美玲さんは男性にどうやって誘われるとうれしいですか。

「もっとあなたのこと知りたいなって(笑)。きれいとかかわいいとか言われると確かにうれしいんですが、それだけしか言われないとどうなのかなって。表面上しか知らないのにこの人何言ってんだろう、って私は結構疑っちゃう方。私のこと奥まで知りたいって思っている人ならば、ちゃんと好意があるってことじゃないですか。ただ単に横に置いておきたいとか、連れて歩きたいだけだったら、きれいな子は他にもいくらでもいるし、私じゃなくてもいいじゃない、と思うんです」

── かわいい顔で生まれていると、大金持ちと結婚するとか、すごいイケメンと付き合うとか、そういう機会もあったんじゃないかと思いますが。

「私、イケメン苦手なんです。昔はイケメン好きだったんですが、自分がモテること知っているので、浮気したりとかいい加減だったりとかして……。お金もありすぎても、同じこと。お金持ちにせよ、モテる人にせよ、何事もほどほどがいいなって思っています。なので、そういう世界には行きたいと思わない。お金は稼ぎたければ自分で稼げますから。他人を当てにしないでもね。やはり人は誠実さが大事かなって思います」
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◆ 美鈴さんをワインに例えると

美玲さんは、ふわっとしたかわいらしい見た目なのですが、心の中に一本筋の通った、芯のあるしっかりとした女性でした。そんな美玲さんのために選んだワインはこちら。

「クレマン・ド・リムー」

ピノ・ノワールを中心とした南フランスのロゼ・スパークリングです。華やかでチャーミングな中にきりっとした酸味があります。柔らかく可愛らしい見た目でありながら、芯のある女性というイメージの美玲さんにぴったりのワインです。

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BAR BOSSA(バール ボッサ)

ワインを中心に手料理のおいしいおつまみや季節のチーズなどを取り揃えたバー。 BGMは静かなボサノヴァ。
住所/東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
営業時間 / 月~土 19:00~24:00
定休日 / 日・祝
問い合わせ/☎ 03-5458-4185

林伸次(はやし・しんじ)

1969年徳島県生まれ。早稲田大学卒。レコード屋、ブラジル料理屋、バー勤務を経て、1997年渋谷にbar bossaをオープン。2001年、ネット上でBOSSA RECORDSを開業。選曲CD、CD ライナー執筆等多数。cakesで連載中のエッセー「ワイングラスのむこう側」が大人気となりバーのマスターと作家の二足のわらじ生活に。初の小説『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる』(幻冬舎)も話題。

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