2018.12.08
何百人と浮気してきた俺が一度も訴えられたことがないワケ
平成のご意見番として炎上を恐れぬ本音コメントが人気の梅沢富美男さん。プレイボーイを自認する梅沢さんは今どきのオトコたちの恋愛作法にも一家言あるようで……。梅沢流の粋な男の遊び方をズバズバ語っていただく連載です。
- CREDIT :
構成/紺野美紀 写真/内田裕介
で、以前、テレビの企画で、俺をLEONのモデルに使って欲しいってお願いしたことがあるんだ。それで、テレビ局の担当者がLEONに電話したら「LEONでは日本人は載せないんです」って一発で断られたんだって。いやいや、参ったよ(笑)。その俺が、LEONで連載だからね。時代も変わったもんだな。しかし大丈夫か、LEON(笑)?
ま、それはともかく、せっかく皆さんにお話できる機会をもらったんだから、これから、しばらく、いろいろお伝えしていきたいと思います。テーマはずばり恋愛の話。ま、俺も長い役者人生でいろいろあったけど、自慢できるのは、恋愛沙汰では大きな問題は起こしてないってこと。もちろん浮気がバレたり、小さいネタには事欠きませんよ(笑)。でも、俺は離婚もせず、ちゃんと奥さんを愛して今も毎日家に帰ってますからね。
といって遊んでないわけじゃない。それどころか人一倍女遊びをしてきたって自負はある。それでも問題を起こさないのは遊び方がうまいから。これ、本当なのよ。プレイボーイっていうのは、そう簡単になれるもんじゃない。きれいに楽しく遊ぶのは男子の本懐。というわけで、俺の恋愛観や恋愛遍歴を通じて、男の正しい恋愛作法についてお話していければと思っています。どうかしばらくお付き合いください!
別れる時は、わざと相手に“大した男じゃないな”って思われるようにする
そうすると、「梅沢さんがお付き合いする女性は皆さん“出来た女性(ひと)”なんですね」と言われることがあるけれど、そうじゃないんだよ。“出来る女性”かどうかは付き合ってみなきゃ分からないでしょ。
もちろん、いきなり相手が嫌がることをするんじゃないんですよ。だんだん、“梅沢って大した男じゃないな”と思われるようにしていくの。女性の方が、だんだん冷めていくようにね。でも、これにはテクニックが必要で、なかなか難しい(笑)。
女性によって、男性に“ダメ”の烙印を押す基準は違うからね。単純に“ダメ男”を演じればいいかということでもないし。やり過ぎて、恨まれてしまうのもダメだしね。恨まれたら訴えられます。恨まれるのではなく、嫌われること。これが綺麗に別れる方法なんです。
実現しない甘い言葉は言わない。それがルール
例えば、「今、女房とうまくいってないんだ」とか、「しばらくしたら離婚するから、それまで待ってて」とか。それは絶対に言わない。そんなこと言って付き合い始めたとして、1~2年経ったら「どうなってるんですか!?」ってなるでしょう。
男は別れる気なんてないんだから、それは「騙された!」ってなるよね。女性だって多少は気に入っているからお付き合いが始まるんだろうし。そこで甘い言葉のひとつでもかけられれば遊びから本気になっちゃうのは当然だと思いますよ。
いろいろ週刊誌を賑わしている“不倫ネタ”っていうのはね、恐らくそういう甘い言葉を言っちゃうんじゃないかな。俺は実現しないことは言いません。女房と別れる気なんてないし、「もう少し早く出会えたら結婚出来たのに」なんて、思っていないことも言いません。思っていることしか言わない。だから、「綺麗だね。好きだよ」っていう甘い言葉は言いますよ、もちろん。それは嘘じゃないから(笑)。
梅沢富美男(うめざわ・とみお)
1950年11月9日、福島県福島市生まれ。血液型B型。俳優・歌手・タレント。剣劇一座「梅沢劇団」の創設者で大衆演劇のスターだった梅沢清と娘歌舞伎出身の竹沢龍千代の5男として生まれ、1歳5か月で初舞台。15歳で本格的に役者の道へ。1976年、女形に転向し「下町の玉三郎」として大ブレイク。1982年には『夢芝居』で歌手デビューし50万枚を超えるヒットに。現在は「梅沢劇団」三代目座長として年間180日舞台に立つ傍ら、テレビにも数多く出演。バラエティや情報番組での歯に衣着せぬ直言コメントで人気を得ている。