2018.12.22
ただの“女たらし”とは違う、本物のプレイボーイになるために必要なのは?
平成のご意見番として炎上を恐れぬ本音コメントが人気の梅沢富美男さん。プレイボーイを自認する梅沢さんは今どきのオトコたちの恋愛作法にも一家言あるようで……。梅沢流の粋な男の遊び方をズバズバ語っていただく連載です。
- CREDIT :
構成/紺野美紀 写真/内田裕介
俺の女房のオヤジさんはまさにプレイボーイでしたね。お妾さんが何人もいましたよ。初めてオヤジさんが倒れた時に、慌てて病院に行ったら病室に小学生くらいの子どもがいてね。「孫かな」と思っていたら、オヤジさんの子どもだった(笑)。
オヤジさんはその何人もいるお妾さんのところへ毎月お手当を届けてたんだけど、倒れて自分でできなくなったら、それを実の娘、つまり俺のカミさんにやらせてましたからね(笑)。オヤジさんもカッコいいけど、それを律儀に届ける女房もかっこいいでしょ!?
お手当だって半端じゃない額でしたから。でも、それが許されていたのは単に経済力だけじゃなくて、家族への愛情も確かなものだったからなんだと思いますよ。家族への愛情と浮気相手への愛情はまったく別のものなんです。
たとえバレたって言い訳はしません。だって、遊びなんだから
それに、これは本当に当たり前だけど、女房に「遊びに行くからお金ちょうだい」なんて絶対に言わないですよ。「お金おろしてきて」なんてお願いも絶対にしません。それから、たとえ揉めごとが起こったとしても絶対に家庭に持ち込みません。俺は揉めることはないんだけどね(笑)。
浮気は大抵バレてますよ。でもね、そのことについて女房から何か言われることはまったくないです。俺も何も言いません。だって、遊びなんだもん。普通、遊びの理由なんて言わないでしょ?
今でも、銀座あたりに飲みに行くと週刊誌の記者がつけて来ることもあります。そんな時、俺は言うんだよ。「一緒にお店に入って、写真でも何でも撮ればいいだろう」って。俺は何も隠すことはしてないんだから。そうすると「お店に入るお金なんて無いです」って言うから、「金無いなら帰れよ」って言います。銀座という遊び場で遊ぶ金もないのにウロウロするなって話ですよ。粋じゃないよな~。
というわけで、今日はここまで。また来週!
※毎週土曜日更新します。
梅沢富美男(うめざわ・とみお)
1950年11月9日、福島県福島市生まれ。血液型B型。俳優・歌手・タレント。剣劇一座「梅沢劇団」の創設者で大衆演劇のスターだった梅沢清と娘歌舞伎出身の竹沢龍千代の5男として生まれ、1歳5か月で初舞台。15歳で本格的に役者の道へ。1976年、女形に転向し「下町の玉三郎」として大ブレイク。1982年には『夢芝居』で歌手デビューし50万枚を超えるヒットに。現在は「梅沢劇団」三代目座長として年間180日舞台に立つ傍ら、テレビにも数多く出演。バラエティや情報番組での歯に衣着せぬ直言コメントで人気を得ている。