こっそりお教えします！ 伊豆で見つけた離れ8室だけの絶景美食温泉宿

今回、選んだのは「無雙庵 枇杷（むそうあん びわ）」というところ。日本屈指の温泉街が多数ある伊豆の宿。東京の近場ですから、行きつけの宿にするのに最適ですね。また、関西在住の遊び好きな大人の男にとっては、ロングドライブが楽しめる宿ともいえます。いずれにしろ、お泊りドライブデートに最適なので、知っておいて損はありませんぞ。

まず、素晴らしいのは、その立地。以前は何もなかったという山の中腹に建ち、そこから山頂を含めた広大な6000坪が敷地。だからあたり一帯はひっそりとして、大人の隠れ家にうってつけなのです。

部屋数もわずか8室で、玄関同士の距離もとられた離れの造り。しかも、すべての離れが地元の静岡や九州などの古民家を移築したもので、柱や梁は太く重厚な造りで、天井は高く見応え抜群。空気も美味しく感じられるのは調湿性がある塗り壁のおかげ。趣があって落ち着いた雰囲気で、彼女とふたりでゆったりと寛げる、というわけです。

また、全8部屋は、すべて異なるしつらえで、5部屋が平屋、3部屋がメゾネットタイプ。泊まる度に新鮮な驚きがある、というのも特長。実際、リピーターがとても多いのだそうです。

温泉宿でもあるので、客室すべてに源泉掛け流しの露天の温泉付き。この露天温泉に入りながら、見下ろす駿河湾がまたいいんだなあ。プライバシーは確保しつつも開放感抜群の入浴が楽しめるのです。湯船が、例によって「ふたりで一緒に」というのにちょうどよいサイズであるのもうれしいところ。

貸し切りの露天風呂もふたつあり、そちらを一緒に楽しむのもオススメ。脱衣場に牛乳やコーヒー牛乳が用意されていて、湯上りに飲めるのが懐かしく楽しいです。

食事は、部屋毎に個室になった食事処でいただきます。伊豆ですから、いつも述べているように、食事が良い。駿河湾の新鮮な魚介類をはじめ、地元で採れた野菜などとにかく食材が豊かで美味なのです。

それを創作懐石に仕立てた夕餉は、目にも美味しく量もたっぷり。四季折々の旬の味覚を厳選した月替わりで、これまた泊まる度に新鮮さが味わえますよ。

朝食で、鯵の開きかエボ鯛など、焼き魚にするための魚を前の晩のうちに実際に見て選ばせてくれるのも良い。こういうサービスは地味で素朴だけど、なんだか心に染みる。古きよき日本の宿のおもてなし、という感じなのですよね。

と、そういうことで、この宿は本当に大オススメ。きっと行きつけにしたくなりますよ。