2019.02.01
冬の京都は早朝が狙い目。早起きしなきゃできない特別の経験とは?
例えば京都のような人気の観光地は、行きたいのはやまやまだけれど、あまりの混雑ぶりに、つい躊躇してしまいがち。でも、そこで諦めるのではなく、早朝を狙って訪れるというのが新しい旅の楽しみ方。早起きして行く京都には特別な楽しみがあるんですよ!
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文/只野仁志
近頃は朝早くから参拝が可能な社寺もあるし、坐禅の会なんかも開かれていたりする。最近はそんな早朝の社寺を巡るツアーまで登場しているのです。今回はそんな早起きして楽しむ京都の旅をご紹介します。
『My Favorite Things』を聞く度に、京都に行きたくなる!?
そう、今回の旅はあくまで健康的に楽しいことする!がキモなのです。
実はいま、JR東海では「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンの一環として「春はあけぼの 京都の世界遺産いちばん乗りツアー」なるものを企画しているのですね。ナレーションが長塚京三さんから柄本佑さんに変わった新CMでも「春はあけぼの」を入口にした京都の早朝の美しい映像が流れていますが、『My Favorite Things』を聞く度に、京都に行きたくなっちゃう人は多いんじゃないでしょうか。
「東寺」の五重塔の向こうから登る朝日を眺めて過ごす
450年近く続く瓢亭の朝がゆをいただく京都の朝
こちらが「瓢亭 別館」の「うずらがゆ」全メニュー。12月1日~3月15日の8:00~11:00に食べられる。4500円(税・サ込)。
店内の様子。落ち着いた内装が心地よい。予約は4か月前から受け付けているそうなので、ぜひ。
瓢箪型の器の上段には畑菜と油揚げのからし和え、中段が鰆の塩蒸し、下段は粟麩の揚げ煮、すけそう鱈の寄せこ、海老芋、金時人参、湯葉。他にお皿に瓢亭玉子と鯛の求肥巻き、子持ちわかめ、絵馬くわい、あみかさ柚子が。月ごとに旬の食材使用するのでメニューは変わる。
おかゆには、うずらの肉が入っている。
こちらが「瓢亭 別館」の「うずらがゆ」全メニュー。12月1日~3月15日の8:00~11:00に食べられる。4500円(税・サ込)。
店内の様子。落ち着いた内装が心地よい。予約は4か月前から受け付けているそうなので、ぜひ。
瓢箪型の器の上段には畑菜と油揚げのからし和え、中段が鰆の塩蒸し、下段は粟麩の揚げ煮、すけそう鱈の寄せこ、海老芋、金時人参、湯葉。他にお皿に瓢亭玉子と鯛の求肥巻き、子持ちわかめ、絵馬くわい、あみかさ柚子が。月ごとに旬の食材使用するのでメニューは変わる。
おかゆには、うずらの肉が入っている。
朝日に輝く「龍安寺」の石庭を独り占め気分で鑑賞
こちらがその蹲踞(つくばい)。真ん中の「口」を四方の文字と組み合わせると「吾唯足るを知る」という禅の教えが読みとれる。
「芭蕉図 9面の襖」。狩野派の絵師によって17世紀の初頭に描かれたが明治の廃仏毀釈の影響で海外に流出。それが123年ぶりに帰還して公開中。
西の庭は室町時代風に作庭された回遊式庭園。
こちらがその蹲踞(つくばい)。真ん中の「口」を四方の文字と組み合わせると「吾唯足るを知る」という禅の教えが読みとれる。
「芭蕉図 9面の襖」。狩野派の絵師によって17世紀の初頭に描かれたが明治の廃仏毀釈の影響で海外に流出。それが123年ぶりに帰還して公開中。
西の庭は室町時代風に作庭された回遊式庭園。
色鮮やかな五大明王の迫力に驚く「仁和寺」
※「春はあけぼの 京都の世界遺産いちばん乗りツアー」のくわしい内容はこちらへ
非公開文化財の数々が見られる「京の冬の旅」
毎年この時期に行われる「京の冬の旅」というキャンペーン、 第53回を迎える今回は、2019 年9月に日本で初開催となる ICOM KYOTO 2019(国際博物館会議京都大会)に先駆けて、「京都にみる日本の絵画~近世から現代~」をテーマに、多くの「非公開文化財」が特別公開されているのです。
「転法輪寺」で御室大仏と裸の阿弥陀如来像に出会う
江戸時代に桜町天皇追福のために造られたものと伝わりますが、10年ほど前まではほとんど一般には知られていなかったそうです。首元まで纏った袈裟に特徴があり、住職の説明によれば日本一厚着の仏様とか。まだまだこんな素晴らしい仏像がひっそりと隠れているということに京都の底知れぬパワーを感じます。
幅3.9m、高さ5.3mの巨大な「釈迦大涅槃図」(作者不詳)。宝暦14年(1764年)に描かれたもので2016年に修復された。
1本の木から作られたものとしては日本で2番目に大きい木魚。龍が煩悩玉を口にくわえている姿にも見える。
「裸形阿弥陀如来立像」。天智天皇の出生にまつわる説話をもつ仏様。このような裸形像は日本に5体しかないという。
幅3.9m、高さ5.3mの巨大な「釈迦大涅槃図」(作者不詳)。宝暦14年(1764年)に描かれたもので2016年に修復された。
1本の木から作られたものとしては日本で2番目に大きい木魚。龍が煩悩玉を口にくわえている姿にも見える。
「裸形阿弥陀如来立像」。天智天皇の出生にまつわる説話をもつ仏様。このような裸形像は日本に5体しかないという。
大名茶人として知られる織田有楽斎の寺「建仁寺 正伝永源院」
狩野山楽による「蓮鷺図」。蓮池の時間的経過を人生に例え、人の誕生から老後へと向かう様を象徴した画面構成。取材のため特別に撮影。一般の方の撮影は禁じられています。
織田有楽斎が建てた茶室「如庵」はのちに移築されたが、1996年にかつての姿が復元された。
熊本藩主・細川家の菩提所でもある縁で、2013年に第79代内閣総理大臣を務めた細川護熙氏揮毫による襖絵が奉納された。絵、上手いですね。
狩野山楽による「蓮鷺図」。蓮池の時間的経過を人生に例え、人の誕生から老後へと向かう様を象徴した画面構成。取材のため特別に撮影。一般の方の撮影は禁じられています。
織田有楽斎が建てた茶室「如庵」はのちに移築されたが、1996年にかつての姿が復元された。
熊本藩主・細川家の菩提所でもある縁で、2013年に第79代内閣総理大臣を務めた細川護熙氏揮毫による襖絵が奉納された。絵、上手いですね。
生誕480年、長谷川等伯の名画を「建仁寺 両足院」で愛でる
長谷川等伯による「竹林七賢図屏風」。取材のため特別に撮影。一般の方の撮影は禁じられています。
同じく長谷川等伯による「水辺童子図」。取材のため特別に撮影。一般の方の撮影は禁じられています。
水墨画で道教や釈経の教義や画題を描く現代の同釈画家、七類堂天谿氏による襖絵作品。
300坪の庭園は、方丈前に広がる桃山時代の枯山水庭園と、書院前の池泉式庭園からなる。こちらは池泉式庭園。
長谷川等伯による「竹林七賢図屏風」。取材のため特別に撮影。一般の方の撮影は禁じられています。
同じく長谷川等伯による「水辺童子図」。取材のため特別に撮影。一般の方の撮影は禁じられています。
水墨画で道教や釈経の教義や画題を描く現代の同釈画家、七類堂天谿氏による襖絵作品。
300坪の庭園は、方丈前に広がる桃山時代の枯山水庭園と、書院前の池泉式庭園からなる。こちらは池泉式庭園。
※京都デスティネーションキャンペーン「京の冬の旅」の詳しい内容はこちらへ