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2022.02.24

彼女と特別な時を過ごせる「絶景露天風呂の宿」【3】

大好きな彼女と一緒に温泉♡って最高のシチュエーションですよね。でもそれはアナタじゃなくて彼女のため。すでにそれなりの関係であればこそ、時にはリフレッシュが必要。その点、温泉は最強! 絶景とグルメと貸切風呂で、彼女の気分をてっぺんまで盛り上げちゃってくださいませ。そのための最高の宿をご紹介いたします。

CREDIT :

文/古関千恵子

どうせ彼女と温泉に行くなら、一緒にお湯につかりたい! というわけで、旅ライターの古関千恵子さんが「彼女と特別な時間を過ごせる」最強の絶景露天風呂をピックアップしてくれました。お湯、眺望、グルメと三拍子揃ったとっておきの旅が待っていますよ。

■ KANAYA RESORT HAKONE(箱根)

ダンディズムに触れる、大人の隠れ家

▲ JOHN KANAYA Suite(ジョン カナヤ スイート)のプライベート温泉。テラスの一画に位置した、セミオープンエア。
鬼怒川金谷ホテルの創業者にして、高度経済成長期のホテル業界をけん引したジョン金谷鮮治(ジョン・カナヤ)。ダンディズムのかたまりとされた彼が、別邸をもつならこんな感じでは?  という発想から生まれた「KANAYA RESORT HAKONE」。
▲ お湯をすくうと、指の間からやわらかに抜けてゆく感じの“美肌の湯”です。
14の客室はすべてにプライベート温泉付き。原泉は奥箱根の原野にあり、供給量も限られていたため、秘湯とされる大涌谷温泉が楽しめます。とろりとした湯で、少し白くにごったお湯は、効き目も高そう。十和田石を使った湯船のすべやかな手触りを感じながら、箱根の外輪山や原生林を渡る風を眺める、贅沢な湯浴みタイムを。湯上りは金糸でホテル名が刺繍された、肌触りのいいバスローブに包まれて、これまた優雅な気分です。
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▲ 落ち着きある色使いのJOHN KANAYA Suite(ジョン カナヤ スイート)のリビング。ベッドルームには英国王室御用達のスランバーランドのベッドが。
憧れの客室は、やはりJOHN KANAYA Suire(ジョン カナヤ スイート)。高級感漂う広々としたエントランスは、ホテルルームというより、邸宅に入るような感覚です。ウッドとストーンを多用した室内は重厚感が漂い、少し入り組んだ間取りも邸宅を思わせます。
▲ ガブリエル・ロアールのグラスアートが飾られたレストラン。
2004年に惜しまれながらも閉店した「西洋膳所ジョンカナヤ麻布」の流れを汲む創作フレンチと洗練されたワインを揃えたレストラン、ジョン・カナヤがグラスを傾けていそうなラウンジ&バー、そして館内のあちこちに飾られた彼が心酔したガブリエル・ロワールの作品。徹底したジョン・カナヤの世界観!  男の美学に、彼女もきっと憧れるはず。

■ KANAYA RESORT HAKONE

住所/神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1251-16
HP/https://hakonekanaya.com/
TEL/0120-016-545(予約センター)
料金/Terrace Standard(テラススタンダード)4万1250円~(2名1室利用時の1名料金、2食付き、税サ込)

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■ 海峯楼(熱海)

4組のゲストのみが堪能できる、隈研吾デザインの妙

▲ 大窓が開き、半露天風呂にもなる大浴場。1組につき50分間の時間制。チェックイン時に予約を入れます。
建築家の隈研吾さんによる「水/ガラス」をテーマにした1995年のゲストハウスを、宿としてオープンした「ATAMI 海峯楼」。客室数はわずか4室。丘の上に建ち、相模湾を一望にするロケーションも、このデザインテーマをより昇華させる一助になっています。
▲ ダイニングのウォーターバルコニー。すべてガラス(テーブルやイスも)で、視界の中に人工物が主張されないため、周囲の自然に溶け込んだ気分。
「水/ガラス」を最も感じられるのは、ホテルのアイコンであるダイニングスペースの「ウォーターバルコニー」。水盤の上に浮かぶ、楕円形のガラスの空間で、天井も壁も床もガラスです。そのため、周囲の自然とシームレスにつながって相模湾にぷかりと浮かんだ気分に。客室の中でも上位クラスの「誠波(せいは)」か、「風科(ふうか)」のゲストのみが利用できる、エクスクルーシブな空間です。
▲ 誠波のリビングルーム&ベッドルーム。ピクチャーウィンドウとはこのこと!
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客室はすべてオーシャンビュー。相模湾に浮かぶ目の前の初島や伊豆大島、晴れた日は房総半島まで望めます。彼女との特別な日ならば、ハイエンドな「誠波」をチョイスしたいところ。リビングやベッドルーム、バスルームが横に並んだ造りで、海側の壁はすべてフルハイトのガラス窓。いつでも、部屋のどこからでも、ふたり並んで海を眺められる、なんて贅沢!
▲ 誠波の窓の先には水盤があり、一画にデイベッドとジャグジーが。オーシャンビューの内風呂もあります。
で、お待たせしました、肝心の温泉。温泉の大浴場は1組ごとに時間制の貸し切りスタイル。窓を開放することができ、日本庭園を眺めながら半露天気分が味わえます(海は見えませんが)。水風呂やサウナも併設。“美肌の湯”と呼ばれる熱海温泉ゆえ、彼女も喜びそう。
▲ 夕食は伊豆の地魚をはじめ、厳選された食材を活かした日本料理で、味覚から旬を堪能。

■ ATAMI 海峯楼

住所/静岡県熱海市春日町8-33
HP/https://www.atamikaihourou.jp/
TEL/0570-0117-22
料金/ラグジュアリースイート7万6050円~(2名1室利用時の1名料金、2食付き、税サ込)

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■ 赤倉観光ホテル(新潟)

日本のホテル黎明期だから実現した絶景を湯船から!

▲ SPA&SUITE棟の客室の露天風呂から。運が良ければ、雲海を照らすご来光のシーンも。カラダのみならず、心まで洗われるよう。
妙高山の中腹、標高1000メートルのホテルからは、壮大なパノラマビューが広がります。遥かふもとの町へなだらかに続く緑の斜面、視線を上げれば、遠くに八海山や斑尾山の連山、野尻湖までも視界に収まります。このスケールの大きな景色を温泉から眺めると、心までバーンと開放的になってきます。
▲ 赤い絨毯のロビーで迎えられます。どこか懐かしい、ノスタルジックな風情です。
昭和12年に開業した赤倉観光ホテルは、その誕生ストーリーも豪快です。帝国ホテルのトップを担い、ホテル・オークラや川奈ホテルなども手掛けた創業者の大倉喜七郎は、この地に立つなり、ここから見える限りの土地を買うよう、指示したそうです。その広さは、なんと約100万坪!  この絶景を守るために、先を見越して、周囲の土地を買い占めたわけです。
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▲ 落ち着きのあるクラシカルモダンなデザイン。リビングにはガス式暖炉もあります。
客室は本館、SPA&SUITE棟、プレミアム棟の3つに分かれ、全76室。SPA&SUITE棟は全室のテラスに露天風呂をしつらえ、その先にはさえぎるもののない眺望が広がります。プレミアム棟のうち、13室も露天風呂付き。最高級の「温泉露天付きテラスルームP4」には温泉に加えて、温水プールもあります。
▲ インフィニティエッジの水盤の先に絶景が広がる、SPA & SUITE 棟の最上階のアクアテラス。ソファに腰掛け、時間を忘れて見入ってしまいます。
▲ 銀世界の中でも、存在感のある佇まい。このロケーションは昭和初期の開業だからなしえたもの。
温泉は妙高山北地獄谷で自然湧出する温泉を引き湯しています。泉質はメタケイ酸や炭酸水素塩泉、硫酸塩泉がバランスよく含まれ、古い角質を取り除くピーリング作用とうるおいを与える作用を両立。温泉に浸かるだけで、肌が生まれ変わるようなもの⁉ 
しかも5月中旬~7月中旬の雨上がりや、10月下旬~12月下旬の朝は、雲海も期待大です。

■ 赤倉観光ホテル

住所/新潟県妙高市田切216
HP/https://www.akr-hotel.com/
TEL/0255-87-2591
料金/SPA&SUITE棟温泉露天テラスツインB(野尻湖川)3万5900円~(2名利用時の1名料金、朝食付、税サ込)

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■ THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 賢島(三重)

「ひらまつ」のホテルのはじまりの地は、歴史ある食材の宝庫

▲ 別棟のバスタブは英虞湾に続くインフィニティエッジ。テラスにはファイヤーピットがあり、夜もロマンティック。
美食家にファンが多いひらまつホテルズ&リゾーツの第1号が、こちら。日本書紀に「美し国(うましくに)」と記され、海に山に食材に恵まれた旧伊勢国が、ホテルの最初の地というのも、ひらまつらしいチョイスではないでしょうか。
▲ 別棟の客室はベッドルームからバスルームへそのままつながった造り。仕切りで目隠しすることもできます。
英虞(あご)湾を見下ろす高台に、本棟4室+別棟4室の計8室。本棟は木を多用した温かみのある印象、一方の別棟は英虞湾に向かってベッドルームからバスルームへ一直線に続く大胆なデザイン。魅力はそれぞれ違いますが、客室で温泉を楽しむなら、別棟がおすすめ。英虞湾に面した窓を全開すると、バスタブがセミ露天風呂となり、開放感もバツグン。しかもこのバスタブ、インフィニティエッジです。
▲ 木漏れ日が揺れる貸切風呂は浜島温泉。チェックイン時に予約を入れます。
貸し切り温泉もあります。昼は木々の合間から望むリアス式海岸の多島美、夜は炎の演出があり、いつ利用してもドラマティックです。
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▲ 英虞湾の海水で満たしたタラソプール。日本一小さいけれど、充実したタラソセラピー施設かも⁉
スパはタラソセラピーと、米国のCLAYD SPAのクレイセラピーを組み合わせた、ここだけのメニューが体験できます。美を探求する彼女なら、気になるのでは?
▲ アワビの絶妙な食感は、今村シェフの巧みな火入れがなせるワザ。
もちろん、多くのゲストのお目当てが食事でしょう。フランス料理がベースですが、ジャンルにこだわることはなく、伊勢という地元食材の優位性に加えて、全世界から食材を厳選。「美味しい!」のひと言のために、今村シェフが技とアイデアを駆使しているのが、伝わってきます。今も、「また食べたい!」と胃袋が訴えています。

■THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 賢島

住所/三重県志摩市阿児町鵜方3618-52
HP/https://www.hiramatsuhotels.com/kashikojima/
TEL/0599-65-7001
料金/本館ツイン5万8900円~、別棟エグゼクティブツイン/ダブル7万6950円~(2名1室利用時の1名料金、2食付き、税サ込)

● 古関千恵子(こせき・ちえこ)

ビーチライター。月1~2回、世界のビーチに通うこと30年以上。リゾートやダイビング、エコなどを軸に、ビーチにフォーカスして取材&寄稿。このところは南方ばかりでなく、東西南北、全方位で訪問中。目指せ、伊能忠敬(測量はしないけど)。この夏の目標は、小笠原のケータ列島!  先日の沖永良部島でケービングにも夢中。やっぱり南方が多い⁉ instagram(@chieko_koseki/)でも海情報をお届け中。https://www.chieko-koseki.com/

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