箱根で味わう「しっぽり」非日常。遊び上手な大人の男に最高の宿です

今回の行き先は箱根。仙石原の「きたの風茶寮（かぜさりょう）」というのが、遊び上手の大人の男たちのために選んだ宿です。

選択の理由は、東京から約90分、という距離。つまり「クルマで近場の宿」が今回の趣旨。そういう気軽なお泊まりドライブデートって、遊び上手な感じでしょう。実際、イタリア人じゃないですが、金曜日の終業後からでも行くことができますから。

さて、この宿を選んだのは、近場ということだけではありません。ひとつは、全10室の落ち着いたつくりで、すべてが露天温泉付きなところ。さらに13歳未満は宿泊不可と、お忍びにはもってこい、なところです。

そして、もうひとつ。もっとも興味深いのが、宿の自慢が「北海道の食材」ということ。ど～です、これは、かなり気になりますよね。そんな宿を知っているのは、遊び上手な感じだろう、と。

ところが。到着すると、そんな予想を、軽く上回っていた。まず、驚くほどアクセスが良い。御殿場インターから、ほんの一走り、なのですもの。ですから、金曜の夜どころか、週中にお泊まりしたって大丈夫でしょう。

県道沿いにある門をくぐれば、凛とした静寂な空気に囲まれた別世界。建物自体は、以前もホテルであったものを使用しているそうですが、空間の使い方がとても贅沢。またリニューアルのセンスがとても良く、洒落ているのです。貸し切り風呂や、食事のための個室、そしてライブラリーやエステ、岩盤浴なども、瀟酒な雰囲気で落ち着ける大人好みの仕様になっているので、女性は喜びますよ。

全10室の客間は、いずれも和を基調としたモダンな造り。寝具はベッド仕立てで、間接照明もデザイナーがデザインしたものを使用していて、インテリアはアダルトでシックなのです。気持ちの良いテラスもあって、ゆったりと寛げる。露天温泉も「ふたりで」というのに最適。もちろん、湯質も、最高の気持ち良さです。上品で落ち着いた雰囲気で、心からゆったりと寛げますよ。

そして料理が本当に素晴らしい。同宿のコンセプトは、料理と温泉を楽しむ大人のオーベルジュ。料理の基本は、地元と北海道の旬の味覚を使用した和懐石。実は、同宿は北海道で17のホテルを経営する名門「野口観光グループ」の初の道外進出の宿。そこで、ならではの個性として、北海道の豊かな食材を前面に出した。

そんなわけで、夕食のテーブルには、牡丹海老だとか、鮫鰈だとか、アスパラガスだとか、あの特Aランクのお米「ゆめぴりか」だとか、北海道の旬の食材が次から次へと並ぶ。地場産と北海道産の旬の味覚をふんだんに使った料理は、美味しさも量も大満足。朝食も焼き魚や釜炊き米など豪華で美味ですよ。

という次第で、「きたの風茶寮」は大オススメ。お泊まりドライブデートに最高の宿です。例えば、都内で洒落たランチを一緒に食べて「じゃあ行こうか」と出発。「どこに行くの？」「それは、お楽しみだよ」なぁんて話をしている間に、もう到着。それで、このハイセンス、部屋の寛ぎ感、温泉も良くって、そして北海道の素晴らしい美味。彼女はビックリでしょう。で、「こんな宿を知っているなんて凄いね！」と。まさに遊び上手の大人の男の真骨頂となるわけですね。