2022.02.25

彼女と一度は訪れたい「絶景露天風呂の宿」【4】

大好きな彼女と一緒に温泉♡って最高のシチュエーションですよね。でもそれはアナタじゃなくて彼女のため。すでにそれなりの関係であればこそ、時にはリフレッシュが必要。その点、温泉は最強! 絶景とグルメと貸切風呂で、彼女の気分をてっぺんまで盛り上げちゃってくださいませ。そのための最高の宿をご紹介いたします。

CREDIT :

文/古関千恵子

どうせ彼女と温泉に行くなら、一緒にお湯につかりたい! というわけで、旅ライターの古関千恵子さんが「彼女と特別な時間を過ごせる」最強の絶景露天風呂をピックアップしてくれました。お湯、眺望、グルメと三拍子揃ったとっておきの旅が待っていますよ。

■ しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座(北海道)

巨大なテラスの露天風呂から支笏湖ビューを

▲ エグゼクティブスイートヴィラのテラス。ソファやデイベッドなど居心地のいいアイテムが置かれています。
支笏湖を望む高台に建つ「碧の座」。北海道の“地の物語”をテーマに掲げる鶴雅グループのラグジュアリーブランド「座」シリーズの中でも、最高峰にあたるのがこちらです。
▲ プライベートスパ(露天風呂)はふたりで入っても余裕のビッグサイズ!  泉質は炭酸水素塩泉。美容液のようにとろりとした“美肌の湯”で彼女の肌もしっとりと。
25の客室のすべてがスイートタイプで、レイクビューのプライベートスパ(露天温泉)をしつらえています。この露天風呂を置いたテラスの広さがすごい!  例えばハイエンドの「エグゼクティブスイートヴィラ」ならば、テラスだけで都内のワンルーム、いえ1LDKは余裕にありそう。
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▲ エグゼクティブスイートヴィラはメゾネットタイプ。2室あり、こちらは広さ270㎡。
テラスには、温泉を満たした黒大理石のバスタブ、大きなソファ、ハンモックにデイベッド、ハンギングチェア、そしてファイヤーピットまで置かれています。ここまで揃うと、テラスというより、もはや半屋外のリビングルームです。しかも支笏湖や、樽前山に風不死岳(ふっぷしだけ)の眺望も楽しめるとあって、滞在中は何かにつけ、ここで過ごすことになりそう(私が訪れたのは夏でしたが、冬はどうでしょ?)
▲ ピロティーラウンジでディナー前のシャンパンを。水が流れ落ちる水盤とファイヤーピットの炎を眺めながら、まったりした時間が過ごせます。
オールインクルーシブ制なので、飲食はもちろん、アクティビティや細やかなサービスも含まれています。新千歳空港からの無料送迎で到着した後は英国王室御用達のシャンパン「ジョセフ・ペリエ キュヴェ・ロワイヤル ブリュット」のフルボトルとチョコレートやフルーツでひと息。夕暮れ時にはピロティーラウンジでシャンパンのフリーフロー。ちなみにエグゼクティブスイートヴィラ内のワインセラーも宿泊料に込みです。
▲ 道内以外ではほぼ市場に出回らない希少な食材や旬の素材など、北海道の美食三昧。
カルチャーラウンジで無料体験できる藍染体験やアイヌ民族衣装ロケーションフォトなど、思い出作りもオールインクルーシブに含まれています。
▲ 天井高8メートルのロビー。1万5000個ものシジミや土で仕上げた“万歴継承壁”は、縄文文化からアイヌ文化、現代へ続く時の流れを表現しています。

■ しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座

住所/北海道千歳市支笏湖温泉
HP/https://www.aonoza.com/
TEL/0123-25-6006 (9:00~20:00)
料金/エグゼクティブスイートヴィラ19万8000円~(2名1室利用時の1名料金、オールインクルーシブ、税サ込・入湯税別)

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■ホテリ・アアルト(福島)

雪の中のロッジで北欧気分に浸りつつ、非日常な温泉を

▲ 別館の大浴場。窓から隣接する沼や森を望みます。
標高850メートル。裏磐梯の国立公園内の2万2300平方メートルもの敷地には、アカマツの原生林あり、神秘的な沼あり。それが今の季節は雪にすっぽり包まれ、白銀の世界。そんな舞い散る雪の静寂の中、「ホテリ・アアルト」はぽつんと佇んでいます。
▲ 離れのRoom101が一番人気。和の空間に北欧家具がなじんでいます。
築40年の山荘を3人の建築家によってリユース。長く厳しい冬を心地よく暮らす術に長けた北欧文化にならって、アルネ・ヤコブセンやハンス・J・ウェグナーなど北欧の名作家具やオブジェが取り入れられています。
▲ 別館には大浴場のほか、それぞれの客室に源泉かけ流しの温泉が。
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温泉は源泉かけ流し。17の客室のうち、離れと別館(101~105号室)はプライベート温泉付きです。ぬくぬくと極楽の温泉に浸かりながら眺める、窓の向こうの銀世界はまるで映画か、アート作品のよう。温かく快適な部屋にいると、外の極寒を忘れてしまうのです。それでいて、ふたりで逃避行しているような気分に、盛り上がったりして。
▲ ウッディなラウンジ。窓の向こうは裏磐梯の大自然。
ホテルの無料レンタルスノーシューを借りて、敷地内の散策コースへ出かけるのもおすすめ。サラサラのパウダースノーなので、大の字のまま雪にパタンと倒れても、雪にダイブしても、痛くなし。まっさらな雪の上にウサギの足跡を発見したり、冬毛のタヌキと遭遇したり。二人子供にかえって、雪遊びが楽しめます。
▲ 散策コースから戻ってきた時、ホテルの明かりの暖かさにホッと気持ちも緩みます。
そして雪遊びで骨の髄まで冷えた後に、飛び込む温泉も格別! 足先や指先からじわじわと生きた心地が戻ってきて、これもまた極楽!

ちなみに、4月17日まで本館改修工事中。温泉付きの離れと別館のみ宿泊できます。

■ホテリ・アアルト

住所/福島県耶麻郡北塩原村大字檜原字大府平1073-153
HP/https://hotelliaalto.com/
TEL/0241-23-5100
料金/離れ(Room101号室)5万1000円~(2名1室利用時の1名料金。2食付き。税サ込)

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■ 五島列島リゾートホテル  マルゲリータ(長崎)

祈りの島のリゾートで、サンライズとサンセットを

▲ 温泉は豊富な湯量の、自家源泉のかけ流しです。夕陽を眺めながら浸かる温泉は最高。
キリスタンの歴史が息づく祈りの島、五島列島。その北半分の上五島に含まれる、十字架の形をした中通島の洗練のリゾート。東側に五島灘、西側に東シナ海が広がり、サンライズとサンセット、両方を望めるロケーションにあります。
▲ 五島灘を望むリラクゼーションテラスで、湯上りのリラックス。
かつては国民宿舎だった建物をリノベートし、全国に飲食店や旅館を展開する際コーポレーションが運営を担当。エントランスにはホテル名に由来するマーガレットの花々が咲き誇り、白壁が空と海に映える美しいプチリゾートです。
▲ 3階建ての建物ながら、2階まで吹き抜けのロビー。天井が高いのも、教会と共通? 大きな窓から五島灘を望みます。
シンプル&クラシカルな客室数は29。この数は、上五島にある教会と同じです。輸入家具や中東のラグが、冒険旅行を思わせます。そして全室、教会と同じく、海に向いたオーシャンビュー。
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▲ 63.5㎡と広々とした、1室のみのスイート。中東やギリシャなど、海外を感じさせる雰囲気です。
温泉は刺激の少ない、単純温泉。温泉施設も東西に長いレイアウトなので、サンライズとサンセットが拝めます。湯上りにはリラクゼーションテラスで、海を眺めながらチルアウトを。
▲ 窓から燦燦と光が差し込む、レストラン「空と海の十字路」。かつて教会で使われていたイスを使用。
▲ 肥育を一切していない、ストレスフリーに育った五島牛。脂がサラッとしつこくなく、決めが細やかで柔らか。添えられた島の新玉ねぎは3月下旬から4月がシーズン。
レストランは、島の恵みを活かしたイタリア料理をサーブ。ごく一部しか流通していない五島牛や水揚げされたばかりの魚介、みずみずしい島野菜など、鮮度がいいと食材のもつパワーが違います。朝食はメインプレートにプラスするサイドディッシュにご当地の五島うどんも! 自家製のパンはレストランに併設されたベーカリーでも常時20種は並び、島の人も買いに訪れます。地元に愛されているリゾートです。

■ 五島列島リゾートホテル マルゲリータ

住所/長崎県南松浦郡新上五島町小串郷1074
HP/https://margherita-resort.com/
TEL/0959-55-3100
料金/デラックス2万9830円~(2名利用時の1名料金、2食付き。税サ込)

● 古関千恵子(こせき・ちえこ)

ビーチライター。月1~2回、世界のビーチに通うこと30年以上。リゾートやダイビング、エコなどを軸に、ビーチにフォーカスして取材&寄稿。このところは南方ばかりでなく、東西南北、全方位で訪問中。目指せ、伊能忠敬(測量はしないけど)。この夏の目標は、小笠原のケータ列島!  先日の沖永良部島でケービングにも夢中。やっぱり南方が多い⁉ instagram(@chieko_koseki/)でも海情報をお届け中。https://www.chieko-koseki.com/

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