2022.04.17
【京都の新個性派ライフスタイルホテル Vol.5】
任天堂の創業社屋が華麗にアップデイトした! ホテル「丸福樓」
アフターコロナを見据えて続々と新しいホテルがオープンする京都。お洒落で個性的なライフスタイルホテルをシリーズでご紹介します。
- CREDIT :
写真・文/矢吹紘子
あの「任天堂」の創業者一家が住んだ旧社屋がラグジュアリーなホテルに
同ホテルの最大の魅力は、ハコ自体の抜群の面白さ。1930年に竣工した鉄筋コンクリート造の建物は、1889年に創業した同社の主力商品であった花札やかるたなどの製造販売所、そして創業者一族である山内家の住居も兼ねていたというからスペシャル感たっぷり。
さらに特筆すべきはそのスタイル。宿泊料金にはレストランでの夕・朝食はもちろん、ラウンジでのドリンクや軽食、客室のミニバーも宿泊料金に含まれていて、オールインククルーシブで滞在を楽しめるのです。
今では貴重な建築様式とデザインを未来に引き継ぐ“既存棟”
その一方で気鋭のクリエイターたちともタッグを組み、斬新な空間演出を試みているのもユニーク。まるで常にアップデイトを重ね、未来へと進化していく「任天堂」の真髄を体現しているかのよう。
▲ 滞在中自由に過ごせるラウンジ。旧社屋時代から使われている革張りのチェアをそのまま活用している。
▲ 奥には第二のラウンジスペースが。ワインや地元京都のブリュワリー「京都醸造」の地ビールなどのドリンクのほか、和牛カレーやパンケーキといった時間帯に合わせた軽食もいただける。壁のタイル画は創業者の住居スペースのお風呂場から移植したもの。
▲ 荷物用の古いエレベーターを保存。それぞれの棟にはトランプにちなんだ名前が付けられていて、こちらはクローバー棟。ということで照明にクローバー印が。
▲ スペード棟2階のライブラリー「dNa」は創業者の山内家がプロデュース。同社の歴史を知る資料はもちろん、アートやデザイン、ゲームに関する書籍も並ぶ。設計を手掛けたのは「サポーズデザインオフィス」の吉田愛氏。横にはウイスキーを中心に取り揃えたバーもあり、ドリンクをここでいただくことも可能。
▲ LEON世代にとっては「任天堂」といえばやっぱりコレ!? この空間で改めて見ると、なんだか胸熱。
▲ 滞在中自由に過ごせるラウンジ。旧社屋時代から使われている革張りのチェアをそのまま活用している。
▲ 奥には第二のラウンジスペースが。ワインや地元京都のブリュワリー「京都醸造」の地ビールなどのドリンクのほか、和牛カレーやパンケーキといった時間帯に合わせた軽食もいただける。壁のタイル画は創業者の住居スペースのお風呂場から移植したもの。
▲ 荷物用の古いエレベーターを保存。それぞれの棟にはトランプにちなんだ名前が付けられていて、こちらはクローバー棟。ということで照明にクローバー印が。
▲ スペード棟2階のライブラリー「dNa」は創業者の山内家がプロデュース。同社の歴史を知る資料はもちろん、アートやデザイン、ゲームに関する書籍も並ぶ。設計を手掛けたのは「サポーズデザインオフィス」の吉田愛氏。横にはウイスキーを中心に取り揃えたバーもあり、ドリンクをここでいただくことも可能。
▲ LEON世代にとっては「任天堂」といえばやっぱりコレ!? この空間で改めて見ると、なんだか胸熱。
安藤イズムに満ちたバラエティ豊かなゲストルームは全18室
コンテンポラリーな雰囲気漂う、アットホームなレストラン
さり気ないディテールを愛で、かつての住人たちに思いを馳せる
▲ 幾何学的な壁紙と、マーブル模様のようなタイル。ハート棟は山内家が住居として使っていたスペースで、当時のしつらえが生かされている。
▲ 格子状に組まれたモダンな天井もお見逃しなく。
▲ 建物が任天堂本社として現役だった頃の商品である花札が、踊り場に飾られている。
▲ 一階の窓枠には「福」を○で囲んだ旧社名のロゴマーク。鳥の型取りも可愛い。
▲ クローバー棟は実は元倉庫。壁にそのまま残された札や、ロゴ入りの運搬用木箱が、その歴史を伝えてくれる。
▲ 幾何学的な壁紙と、マーブル模様のようなタイル。ハート棟は山内家が住居として使っていたスペースで、当時のしつらえが生かされている。
▲ 格子状に組まれたモダンな天井もお見逃しなく。
▲ 建物が任天堂本社として現役だった頃の商品である花札が、踊り場に飾られている。
▲ 一階の窓枠には「福」を○で囲んだ旧社名のロゴマーク。鳥の型取りも可愛い。
▲ クローバー棟は実は元倉庫。壁にそのまま残された札や、ロゴ入りの運搬用木箱が、その歴史を伝えてくれる。
■ 丸福樓
住所/京都府京都市下京区正面通加茂川西入鍵屋町342番地
TEL/075-353-3355
HP/https://marufukuro.com
アクセス/京都駅から徒歩15分。京阪本線七条駅から徒歩6分
料金/10万円~(朝食・夕食・飲物・軽食含む、2名1室利用時の1室料金。税サ込、宿泊税込)