絵に描いたような富士の絶景と、細やかなおもてなしが魅力の西伊豆の宿

富士山と駿河湾を愛でる立地に“縁”あって出合い、誕生したお宿が西伊豆の土肥温泉にある「ふたりとわに
縁」。2017年1月のオープン以来、多くのファンとリピーターを獲得しています。

人気の理由は、まずモダンなデザインとセンスのいい調度品からなる空間。また、お花をこよなく愛する女将さんの意向によって、館内、いたるところが彩豊かな花が飾られているのも素敵です。

そこにさらなる魅力をもたらすのが、館内に設けられたふたつのテラスです。ダイニングに隣接した「結てらす」は夕陽に染められた富士山を見るには絶好のスポット。もうひとつの「星にねがいをてらす」は背後の山に向かって造られたテラス。日没後に頭上にきらめく伊豆の星空を楽しんでほしいという思いから設けられたものです。

どちらのテラスでも、お好みでドリンクなどを提供してくれるので、ゆっくり絶景を愛でながら、ロマンティックな時間を過ごせるはず。そして、これほどのロケーションなら、ふたりの記憶に深〜く刻まれるはず。ふたりの甘いひと時の舞台となってくれるので、モテる大人の男なら、ぜひ利用したいところです。

客室は、すべて離れで、5タイプ10室。いずれも広々として、ゆったりとした気分で寛げます。ベッドは女将さんこだわりのチョイス、シモンズ社製で、いい夢が見られることうけあいですよ。

また、すべての客室が半露天風呂付き。なにゆえに半露天なのかというと、自然豊かな場所ゆえに虫などが入ってくるのを防ぐため。いや、この思いやりひとつをとっても実に女心をわかっていらっしゃる。窓をオープンすれば絶景が、網戸にすれば虫も入らないというナイスアイデアの半露天風呂。泉質はカルシウム・ナトリウム硫酸塩・塩化物泉で、しっかりとカラダを温めてくれます。

ちなみに、気になるのが、各客室のネーミング。端から「出逢い」「幸せなとき」「心ひとつに」など、大切な人との関係がだんだんに深まっていくというストーリー仕立てとなっており、そのあたりも女性から好評とのこと。

その感性は料理にも反映されており、オススメスパークリングワインからスタートする夕食メニューは、その日に入った食材次第。魚介類も肉も野菜も、地元の食材との縁を大切にしているからです。

でも、それだけに、旬の地の味わいが、和をベースにした料理長の技と斬新なアイデアが堪能できるというもの。これはこたえられません。

鍋は通年でオンメニューされており、取材時は和風ブイヤベース仕立てをチョイス。出汁が最高でした。夜食にはおにぎりと出汁が届けられ、深夜に出汁茶漬けをいただけるのもうれしいですな。

これらの要素が融合されているため、多くのゲストがチェックインすると客室にお籠り状態で、ふたりの“縁”が紡がれている、とのこと。やっぱり富士山を一望できるグッドロケーションなお宿は、何かと縁起が良さそうですよ。