2019.12.08
日光の参道沿いに佇むモダンなホテルは、センスの良い空間とお食事が“結構”でした
日光で世界遺産に登録されている東照宮、二荒山神社、輪王寺。この二社一寺へと続く西参道沿いというレアな立地にあるモダンラグジュアリーなホテル「日光西町俱楽部 あらとうと」。場所の良さもさることながら、食事も空間のクオリティも高く、オススメですよ。
- CREDIT :
文/いとうゆうじ
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日光宇都宮道路を経て東照宮に近づいていくと、だんだんと街の雰囲気が変わってきます。そうすると「お、日光に来たな~」といった旅感が増すのですが、今回のお泊まりの舞台はその西参道沿いにあるホテル「日光西町俱楽部 あらとうと」です。
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パワースポットに建てられたパワー漲る宿とでも申しましょうか。つまりホテルの環境自体が、神聖な二社一寺と空間を共有しているようなものなのですね。
オールスイートの瀟洒なスモールホテルは、400年の歴史に引けを取らない外観です
なにせ、外観がいいのです。栃木県の名産である大谷石や芦野石をふんだんに使い、ダークトーンのウッドを組み合わせた落ち着きある佇まいが、別荘的なテイストを醸し出している。
ベッドはシモンズ社のハリウッドツインで夢のような寝心地。アメニティにはメイク落としなども用意されており、女心をわかった心配りも好感度大です。
栃木県産の食材がフル登場の料理は、思わず笑みがこぼれる彩りの美しさも魅力
そのコースもヒネリが効いていて、名産のとちぎ牛や日光ゆば、いちごのとちおとめ、採れたての野菜などがふんだんに使われている。味付けは基本的に薄めで、素材の良さを活かしたものなので、大人の男も食べやすい。コース仕立てで若い女性も大満足というバランスの良さでまとまっているのです。
日光サーモンのスモークは、ウニと自家菜園で取れたプチトマトを使用。このトマトがまた旨味が強くて、とっても美味。フレンチと日光の食材を見事に融合したシェフの技の素晴らしさに感動。
アフターディナーはレストランに併設されたバーで食後酒を飲んでもいいですし、部屋に戻ってまったりするも良し。
なお、神聖な朝日を浴びながら供される朝食も、味、質、量のすべてに大満足。5種類以上のトマトがついてくるサラダや、名物のフレンチトースト、大粒のいちごもとっても美味でした。
こんな「あらとうと」。モテる遊び好き大人の男の常宿リストに加えておいて損はありません。あらとうとに泊まらずして結構と言うなかれ――、なんて言葉も湧いてきます。松尾芭蕉もすなる大人の旅の目的地として、大いにオススメいたします。大人っぽくて艶っぽく元気が出るお泊まりの舞台として積極的にご活用くださいまし。
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◆ 日光西町倶楽部 あらとうと
住所/栃木県日光市安川町10-9
アクセス/東北自動車道・宇都宮IC~日光宇都宮道路・日光ICより約5分
URL/www.nikko-nishimachiclub.jp
ご予約・お問い合わせ/0288-53-3636
●料金/4万8000円~(1名・1泊2食付き、税別)