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2019.12.19

ベルギーを巡る旅(前編)

引き出しの多さは随一! 美食の国ベルギーはモテる男の味方です

ベルギーがフランス、オランダ、ドイツに囲まれた美食の国だということをご存知でしょうか? 異なる文化が混ざり合うことで、レストラン選びにおいても引き出しが多いんです。そんな勝負時にも使えるカードの多い国のダイニングシーンを覗いてみましょう。

CREDIT :

取材・文/菅 礼子

グルメな発信地としても注目のベルギー

▲ムール貝にフレーバーも豊富なベルギービールという組み合わせは鉄板。これを押さえずしてベルギーの食は語れません! ラ・ローズ・ブランシュは眺めも最高です。
皆さんはベルギーと聞くと、どういったイメージを抱きますか? 日本でいうと九州ほどのサイズの小国ですが、ヨーロッパの中でも特に多くの国と隣接するため(フランス、ドイツ、オランダ、ルクセンブルクと国境を接します!)、多彩な文化に溢れています。個人的には島国の日本に比べ、フランス語、オランダ語、ドイツ語と3カ国語(もちろん英語も話すので4カ国語!)が入り混じり、文化もさまざまな国の影響を受けているのが最大の魅力と感じます。旅行の際は隣国へは電車を使えば一時間ほどで行けるというのもポイントが高い! 旅のプランが組みやすいコンパクトなサイズもいいんです。

最近ベルギーは美食の国としても注目を集めています。さまざまな文化の影響を受けた料理を楽しむことができるのは言わずもがな、2020年には「世界のベストレストラン50」の開催地がベルギー・アントワープということもあり、食のレベルがグングン上がっているんだとか!

ド定番としてまずは押さえていただきたいのがワイン蒸しをしたムール貝とフライドポテト、それにベルギービールの組み合わせです。ベルギーはフライドポテトの発祥地だそうで、バケツに入った蒸しムール貝とともに食すのが乙。アルコールもビールが有名で、ドイツなどの正統派ビールに比べて黒ビールやラズベリー味など、フレーバーが豊富なので、女性にも楽しんでもらえることかと。

オススメは世界遺産でもある広場グラン・プラスの敷地内にあるレストラン 「ラ・ローズ・ブランシュ」です。こちらのレストランでは伝統的なベルギー料理が食べられるので、ベルギー料理の基本のキを知るために、まずは行くべし。レストランから眺める夜のグラン・プラスはライトアップされてとても美しいのでロマンティックですよ。

■「ラ・ローズ・ブランシュ」
http://www.restaurant-rose-blanche.be/
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▲ラ・ローズ・ブランシュからの眺め。窓際の席を押さえるべし!
世界で最も美しい広場のひとつと言われるグラン・プラス。ライトアップされた夜はいい雰囲気のため、ディナー後にお散歩というコースも?。
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美食ガイド「ゴ・エ・ミヨ」推薦のレストランへ

フランスではミシュランガイドと双璧をなす存在でもあるレストランガイドブックの「ゴ・エ・ミヨ」がベルギーのレストランを探す際の参考として役立っています。今回お邪魔したレストランも同本を参考にして行ってきました。地産地消で新鮮な野菜や魚、肉をモダンにアレンジしたヘルシーなレストランが多く、食のシーンのレベルがとっても高い!

まずはトレンディなレストランの集まるフランドル通りにある「グラム」へ。店名にもあるよう、“グラム(おばあちゃん)”の優しい手料理を彷彿とさせるホッとした空間です。シェフは日本にもルーツを持つため、日本人も馴染みのある味噌やひじきなどを使ったモダンフレンチがいただけます。日本人もホッとする味わい。ナチュラルなワインとのペアリングがオススメです。「ゴ・エ・ミヨ」の評価は20点中14点と、なかなかのものです。

■「グラム」
http://www.grammrestaurant.be/
続いて伺ったのはオランダ語圏でもあるゲントという街です。ブリュッセルから電車で1時間弱という近さで町並みもオランダのよう。ゲントで足を運びたいレストランが「スーベニアー」です。シンプルな内装に配されたユニークな家具や装飾など、店内のモダンな雰囲気も秀逸ですが、そこで提供されるお料理に派手さはないものの、品がある佇まいです。

シェフのヴィルヒャルマー・シギュルドン氏は料理に使用する素材にとことんこだわり、野菜や肉などは地元の生産者から、魚も近海のものを使用するなど、地産地消を実践しています。テーブルに並ぶ料理は野菜などをシンプルに調理し、素材の味を楽しむものも多く、潔いのも特徴です。器のプレゼンテーションもすばらしく、シンプルながら見た目に美しいものばかり。

ワインペアリングもナチュラルを中心に、今まで味わったことのないようなユニークな味わいのワインを扱うなど、お酒好きをも唸らせるラインナップです。こちらのレストランは「ゴ・エ・ミヨ」の評価で20点中15.5点、ミシュランガイドにも掲載されるグルメな一軒です。

■「スーベニアー」
http://souvenir.gent/
魅力の異なるディナーにオススメのレストランをご紹介しましたが、アカデミックなデートのランチに最適なレストランがこちら「テロ」。ブリュッセルにあるアール・デコ調の建築で有名な美術館、アンパン伯爵邸の建物内にあるレストランです。大きな中庭とプール、美しいアール・デコ調の館内ではテーマごとに絵画などを飾った期間展が開催されています。優雅な空間で美術と建築を楽しんだ後のランチに最適。

サステナブルを意識した農家や漁場から仕入れた野菜や魚を使用するなど、いわゆる食の安全、透明性を意識した食材を中心に使用。肉類も環境保全や動物福祉を意識した農家のものを使うなど、現代社会の問題に向き合ったレストランです。砂糖など甘味料も自然派由来のものを使い、フルーツも地元の農家から取り寄せるなど、こちらも地産地消を意識。全体的にシンプルに素材を生かし、食材の味を楽しめるように計算されたメニューが並びます。味はもちろん、アール・デコの素敵な空間というのもポイントが高いです。
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全体的にベルギーのレストランはイノベーティブで社会的な背景を意識しながら、派手すぎず、素材の力を活かした料理を得意とする料理が多いようです。今後のベルギーの食のシーンから目が離せません!
おまけ
お洒落な料理もいいけれど、ぶらりと街を歩きながらベルギーワッフルやチョコレートをつまみ食い♥というのもベルギーならではの楽しみ方です。
www.uniquelyphenomenal.be

FPS Chancellery of the Prime Minister
https://chancellerie.belgium.be/en

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