2019.12.28
2019年開業! プロが選んだ「モテるホテル」はどこだ?【シティホテル編】
男をあげるも、さげるも、ホテルのチョイス次第。『週刊ホテルレストラン』の岩本大輝元編集長に、2019年オープンしたホテルのうち、ここなら間違いなし!という5軒を選んでもらった。まずは、シティホテルから!
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取材・文/古関千恵子
万人受けよりも、作り手の個性を感じるシティホテル
「これまでリゾート特有の“ホテル内で過ごす”という視点があまりなかったシティホテル。最近はそうした傾向が増えてきています。たとえば客室内でゲストが飲むコーヒーの味はもちろん、椅子の座り心地、設置のグラス、歯ブラシなど、注意してみないと分からないようなディテールに“さりげなく”こだわっています」
このところ、面白いホテルが増えてきているなと感じる人も多いはず。
「ホテルは様々な人を迎える分、誰にも“嫌われない”ホテル作り、いわば多数決で決められたようなホテルが多かったように感じています。それが、“一部の人に気に入ってもらえればいい”という、オーナーやコンセプト作りをした人の感性を全面に押し出すホテルが増えています」
そこで今回選んだのは、ホテルをつくる人の“個”を感じられるようなホテル。
「レストランやバーも、結局おもしろいのは個人店が多いように、そういうホテルがあってもいいですよね」
■01 「京都悠洛ホテル - M ギャラリー」(京都)
大正ロマン薫るレトロモダンな空間。シーツが断然気持ちいい!
「京都の景観条例のせいか、一歩中に入ると、そのギャップが印象的です。地下階から伸びる竹に、低めの天井から注ぐ陽の光。デザインは大正ロマンをテーマに、非常に細部にまでこだわられています。
女性旅行客に対する徹底したこだわりを持った“女性に喜ばれる”ホテル、“Inspired by Her“をキーワードにしていますが、僕的には色づかいもシックで男性も好きそう。
客室は小上がりでくつろげるスペースや洗面には女優ミラーを用意するなど、和洋折衷。女性が快適に過ごせるような工夫が随所に見られます」
日本の伝統美を詰め込んだ客室。エントリーレベルのクラシックルームでも広さ22平方メートル。
ぐるりとライトが縁取る“女優ミラー”で華やかな印象に。
侍の時代からモダンへと時代が変遷した大正をテーマに、和と洋が融合した大正ロマンの世界観。
岩本編集長おすすめのバー「1867」。日本産のスピリッツを使ったオリジナルカクテルを。
日本の伝統美を詰め込んだ客室。エントリーレベルのクラシックルームでも広さ22平方メートル。
ぐるりとライトが縁取る“女優ミラー”で華やかな印象に。
侍の時代からモダンへと時代が変遷した大正をテーマに、和と洋が融合した大正ロマンの世界観。
岩本編集長おすすめのバー「1867」。日本産のスピリッツを使ったオリジナルカクテルを。
「ベッドも良いですが何よりシーツがいい。今年のトップ3に入る寝心地でした」
木屋町通りに近く、食事の選択肢は多数。食後はホテル内のバー「1867」へ誘ってみては?
「大政奉還の行われた年である1867年が由来のバー。クラシックでありながら、お洒落な雰囲気の中で、ふたりだけの特別な時間を過ごせる場所になるはずです」
京都悠洛ホテル - M ギャラリー
住所/京都府京都市東山区大橋町84
予約・問い合わせ/☎ 075-366-5800
室料/クラシックルーム 2万円~
URL/https://all.accor.com/hotel/B2Z1/index.ja.shtml
■02 「THE LIVELY」(福岡、大阪本町、麻布十番)
“世界中から人と情報と機会が集まる”ホテル
ラウンジ、ワークスペース、バーにもなるパブリックスペース「ライブラリー」。17時30分からはフリー・ビールを提供しています(麻布十番)。
非日常ではなく、等身大のライフスタイルを感じさせる客室(麻布十番)。
バーから吹き抜けの階段を上ると、ルーフトップテラスへ。大阪中心部の夜景が広がります(大阪本町)。
ラウンジ、ワークスペース、バーにもなるパブリックスペース「ライブラリー」。17時30分からはフリー・ビールを提供しています(麻布十番)。
非日常ではなく、等身大のライフスタイルを感じさせる客室(麻布十番)。
バーから吹き抜けの階段を上ると、ルーフトップテラスへ。大阪中心部の夜景が広がります(大阪本町)。
麻布十番は最上階にバー、大阪はルーフトップテラスがあり、それぞれ夜景も楽しめますよ」
THE LIVELY 福岡
住所/福岡県福岡市博多区中洲5-2-18
予約・問い合わせ/☎ 092-262-2009
室料/スタンダードダブル 1万2000円前後
URL/https://www.the-lively.com/fukuoka
THE LIVELY 大阪本町
住所/大阪府大阪市中央区南本町1-5-11
予約・問い合わせ/☎ 06-6484-8644
室料/スタンダードダブル 1万2000円前後
URL/https://www.the-lively.com/osaka
THE LIVELY 麻布十番
住所/東京都港区麻布十番1-5-23
予約・問い合わせ/☎03-6804-3691
室料/スタンダードダブル 1万8000円前後
URL/https://www.the-lively.com/azabu
■03 「ザ・サウザンド・キョウト」(京都)
食が充実! “男”を感じるアップスケール都市型ホテル
日本料理「KIZAHASHI(きざはし)」には炭火の炉を備えたカウンターがあり、食材を選んで、それをアラカルトで調理してもらえます。
館内にはアート作品が100点以上も。こちらがメインアート「wind-form」。
「京都の空」を楽しむヘリコプター・クルージング。京の夏の風物詩“五山の送り火”を空から鑑賞するツアーも。
日本料理「KIZAHASHI(きざはし)」には炭火の炉を備えたカウンターがあり、食材を選んで、それをアラカルトで調理してもらえます。
館内にはアート作品が100点以上も。こちらがメインアート「wind-form」。
「京都の空」を楽しむヘリコプター・クルージング。京の夏の風物詩“五山の送り火”を空から鑑賞するツアーも。
全222室。エントリーレベルで37平方メートル~。これはJR京都駅前のホテル群の中で有数の広さを誇ります。なかでも岩本さんのおすすめは、テラスのある客室。
「京都の街の中にありながら静かな空間で、パートナーとゆっくりと過ごせます」
ザ・サウザンド・キョウト
住所/京都府京都市下京区東塩小路町 570番
予約・問い合わせ/☎ 075-354-1000
室料/ザ・サウザンドルーム 7万6230円(税・サ込)~
URL/https://www.keihanhotels-resorts.co.jp/the-thousand-kyoto/
■04 「HOTEL CANATA」(京都)
世界遺産の二条城のビューをベッドやバスルームからも!
ウォールナット材を使ったカウンターバー。16組のホテルゲストのみなので、プライベート感も上々。 Photo : Kozo Takayama
1階のバーには日本初のボタニカルブランデーの蒸留所“mitasaya薬草園蒸留所”のスピリッツを使ったカクテルも。
3階のスイートのバスルーム。ジャグジーバスに浸かって二条城ビューを堪能
書斎をイメージしたライブラリー。ブックディレクションはBooks and Modernの若井浩子氏。 Photo : Kozo Takayama
ウォールナット材を使ったカウンターバー。16組のホテルゲストのみなので、プライベート感も上々。 Photo : Kozo Takayama
1階のバーには日本初のボタニカルブランデーの蒸留所“mitasaya薬草園蒸留所”のスピリッツを使ったカクテルも。
3階のスイートのバスルーム。ジャグジーバスに浸かって二条城ビューを堪能
書斎をイメージしたライブラリー。ブックディレクションはBooks and Modernの若井浩子氏。 Photo : Kozo Takayama
「たった16室。細部にまで素材にこだわり、アートワークには様々な分野で活躍するクリエイターのこれぞというものを、選りすぐって置いています」
HOTEL CANATA
住所/京都府京都市中京区堀川通二条下ル土橋町14-1
予約・問い合わせ/☎075-256-1181
室料/スイート・松 5万円~
URL/https://www.hotel-canata.com/ja/
■05 「パレスホテル東京」のレストラン「ESTERRE(エステール)」
アラン・デュカスのこだわりに驚いた!
岩本編集長は、パレスホテル東京内の新レストラン「ESTERRE(エステール)」を強力プッシュ。その理由がすごい。
フランス料理界の重鎮アラン・デュカスが設立した「デュカス・パリ」をパートナーに迎えた「エステール」。日本各地の食材を使った、オーセンティックなフランス料理をサーブ。
レストラン・コンセプトは“大地と海の出会いの物語を紡ぐ場所”。海の幸、山の幸、日本のテロワールを生かしたメニューが並びます。
賑やかな丸の内の夜景と、おごそかな皇居外苑のコントラストを眺めながら、ディナーを。
フランス料理界の重鎮アラン・デュカスが設立した「デュカス・パリ」をパートナーに迎えた「エステール」。日本各地の食材を使った、オーセンティックなフランス料理をサーブ。
レストラン・コンセプトは“大地と海の出会いの物語を紡ぐ場所”。海の幸、山の幸、日本のテロワールを生かしたメニューが並びます。
賑やかな丸の内の夜景と、おごそかな皇居外苑のコントラストを眺めながら、ディナーを。
そんなエステールの料理は、レストラン・コンセプトが“大地と海の出会いの物語を紡ぐ場所”であるように、日本各地の大地と海の食材を活かした、ヘルシーさと地球への優しさを大切にした料理。ですから女性の方もギルトフリーで楽しめます。
パレスホテル東京「内」 フランス料理「エステール」
住所/東京都千代田区丸の内1-1-1-6F
予約・問い合わせ/☎03-3211-5317(エステール、10:00~21:00)、☎03-3211-5211(ホテル代表)
URL/https://www.palacehoteltokyo.com/restaurant/esterre/