• TOP
  • STAY&TRAVEL
  • ふたりだけの世界に浸りたい! 絶品“おこもりホテル”4選

2022.07.24

ふたりだけの世界に浸りたい! 絶品“おこもりホテル”4選

すでにしっかりと気持ちが通じ合っている彼女となら、コロナ禍のこの夏こそ、ぜひともふたりだけの世界に浸って“おこもり”する旅をオススメいたします。とりわけラグジュアリーで個性的な宿4軒をご紹介!

CREDIT :

文/甘利美緒

観光地をめぐって好奇心を満たす旅も楽しいけれど、誰にも会わずに彼女とふたりだけの時間を満喫したい。そんなアナタのために、バケーションレンタルや、1棟貸し切りのお宿、スモールラグジュアリーを標榜するお宿の中から、とっておきの4軒をリコメンド。専属のバトラーが付いてくれたり、料理人が出張してくれたりと、いずれのサービスも万全ですので、忘れられない思い出を作れるはずです。

■ GLAMDAY VILLA 海森風(静岡)

景色と一体になるインフィニティの贅沢を、ふたりで心ゆくまで

“誰にも会わず、ふたりだけの時間を楽しめるホテル”というテーマを頂戴し、すぐにひらめいたのは、温泉のある高級別荘地として名高い熱海・伊豆山に佇む「GLAMDAY VILLA 海森風」。「ふふ熱海」をはじめとする“ふふシリーズ”など、隠れ宿をプロデュースして人気を博すカトープレジャーグループによる、バケーションレンタルです。
▲ 絶景にせり出すように造られたバルコニー。バイオエタノール暖炉を囲みながら、ふたりでまったりチルアウトもできちゃいます。
こちらを訪ねたのは5年ほど前のことながら、その時の衝撃は今も鮮明に覚えています。これぞ豪邸と言わんばかりの立派な門構えや、大型のソファセットが鎮座して余りある優雅なリビングに度肝を抜かれつつ、その先のバルコニーに出て、さらに呆然。

美しい相模湾から吹き上げる海風に包まれて、周囲に広がる深い森と一体化し、大自然の中で浮遊しているような気分に酔いしれました。映画『タイタニック』に、ローズが船首で「私、飛んでいるわ!」と叫ぶ有名なシーンがありますが、思わずそれが脳裏をかすめましたっけ(笑)。
PAGE 2
▲ テラスからの眺めはこんな感じ。鬱蒼とした森の向こうには、青くきらめく太平洋が広がり。朝は小鳥の囀りとともに日の出を眺められますよ。
寝室は全部で4つ。1階には和室とツインベッドルームの「庭の間」(88㎡)。2階には大きなバルコニーでハンモックや露天風呂を楽しめる「風の間」(70㎡)などがあり、それぞれが異なる趣です。ふたりで過ごすなら、贅沢な別荘にいるつもりで、味わい尽くしましょう。
ところで、多くのバケーションレンタルにはコンシェルジュの機能がありませんが、こちらにはバトラーが常駐しているので、ホテルさながらに、食事、掃除、送迎まで、滞在中は至れり尽くせりのサービスを受けることができます。最新式のキッチンでふたり仲良く料理するのもありですが、出張料理人を呼び、ふたりだけのために腕をふるってもらうのも格別。せっかくならゴージャスな滞在をとことん楽しんで、特別な思い出を作っていただきたいですね。

● GLAMDAY VILLA 海森風

住所/静岡県熱海市西熱海町1-22-5
HP/https://glamdayvilla.jp/
TEL/0570-0117-22(総合予約センター)
料金/23万1000円〜(1室2名から11名まで利用可、2食付、税サ込)

PAGE 3

■ NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち

酒蔵をリノベしたスモールラグジュアリーホテルで日本酒三昧

食いしん坊のカップルにオススメしたいのが、日本酒発祥の地とされている奈良の元酒蔵を宿として蘇らせた「NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち」。併設されているレストランでは、かつてこの地で酒造りを行なっていた豊澤酒造の限定酒を味わえたり、お部屋で酒粕風呂に入れたり、ありし日の酒造りを垣間見られたりと、さまざまなアングルで日本酒を楽しめます。
▲ ホテルに併設されている「レストラン ルアン」。ここ、以前は酒蔵の土間だったんですって。ご覧の通り天井が高いので、細長の空間ながら、開放感があります。
特筆すべきは、やはりレストランでのひととき。豊澤酒造から直送される搾りたての日本酒や、このホテルでしか味わえない日本酒に出会えるんですよね。

もちろん、料理もすばらしい。関西のフレンチ界を牽引する重鎮・石井之悠シェフがグランシェフを務めているので、スイスのグランメゾンで磨かれたセンスと日本酒のハーモニーを体験することができます。
PAGE 4
▲ メニューはコースのみ。厳選された奈良の食材をたっぷりと味わえます。
食事の後は、お部屋で余韻に浸りながら、ふたりでベッドにごろりん。これも、コチラのお宿に滞在する醍醐味です。

客室は8つのみ。歴史建築の希少性、広さ、快適性を基準に、「VMGプレミア」「VMGグランド」「VMGコンフォート」の3つのグレードが用意されています。お部屋でゆっくり寛ぎたければ、檜風呂を備えた「VMGプレミア」がおすすめ。
明くる朝は惰眠を貪るのもありですが、ぜひ早起きし、ふたりでお散歩にお出かけくださいまし。お宿は旧市街地にあり、その徒歩圏内には名所旧跡がいくつもあります。少し足を伸ばせば、東大寺や春日大社にも行くことができます。ひと気の少ない朝の境内は神聖な空気に満たされ、心が落ち着きますよ。

● NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち

住所/奈良県奈良市西城戸町4
HP/https://www.naramachistay.com/
TEL/0120-210-289(VMG総合窓口 ※11:00〜20:00)
料金/4万2350円〜(2名1室利用時の1名料金、2食付き、税サ込)

PAGE 5

■ Zenagi ゼナギ(長野)

秘境に佇む一棟貸し切りの古民家ホテル

総面積の94%が森林という大自然の中にあり、中山道や、宿場町、国内最大級の木製の吊り橋「桃介橋」などの文化遺産、木曽路の渓谷の中でも随一の美しさを誇る柿其渓谷や、日本の滝百選のひとつ「田立の滝」などのアウトドア・スポットが充実している長野県南木曽町。その集落のひとつに、江戸時代の豪農屋敷を丸ごと一棟貸し切って宿泊できる古民家があります。
▲ 玄関を入ってすぐのところにある、吹き抜けの広間。ここだけでなんと211㎡もあります。
3つある客室はすべて2階建てのメゾネット形式。釘を一切使わない伝統的な建築工法や、囲炉裏の煤に燻されて黒光りする天井は敢えて残し、そこに木曽の職人たちが木曽の木材で作り上げた家具や、トム・ディクソンの照明が配されています。そのコントラストが妙に艶っぽい。
また、各部屋に備えられた檜風呂も見もの。木曽の檜は伊勢神宮にも奉納される御神木でありますが、それが贅沢に使用されていて、とにかく美しいんです。芳醇な木の香りに包まれながら湯浴みすれば、ため息を漏らさずにはいられません。
PAGE 6
▲ 客室「松」のバスルーム。地元の職人が手がけた檜風呂は、伝統工芸でありながら、と〜ってもモダンです。
建物もさることながら、この宿の魅力はオールインクルーシブのスタイルを採用しているところにあります。プライベート・シェフ、バトラー、ガイドが専属で付き、食事も、アクティビティも、すべてバトラーとの相談によって決めることができます。つまり、ふたりだけのオーダーメイドの旅が叶えられるんですね。
ちなみに、お値段は1人1泊14万3000円から(税込・サ別)。なかなかのお値段ではありますが、一般の人が入れない絶景の渓谷を貸し切ってシャワークライミングしたり、3000m級のアルプスの山々を望みながら空を飛んだりと、特別なアクティビティも体験できますし、何より大人の浪漫と冒険心をぎゅんぎゅんと掻き立ててくれる場所は、日本にそうはありません。“ラグジュアリー”の本質に気づかせてくれる場所として、猛烈にリコメンドいたします。

● Zenagi ゼナギ

住所/長野県木曽郡南木曽町田立222
HP/https://zen-resorts.com/
TEL/090-6072-8392(予約コンシェルジュ ※10:00〜18:00)
料金/14万3000円〜(2名利用時の1名料金、1泊2食1体験付き、税込・サ別)

PAGE 7

■ 星のや竹富島(沖縄)

ふたりで暮らすようにのんびりと、穏やかな島時間を満喫

LEON.JPをご覧の皆さまの中にはご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、今回の切り口を受けて、「星のや竹富島」を外すわけには参りませんでした。というのも、筆者自身、過去にカップルで(※オットと)滞在しまして、唯一無二の、のびのびとしたひとときを享受したという実感があるから。
▲ 客室の縁側はすべて南向きに設計されていて、海からの心地よい南風が入ってきます。デイベッドに寝転んで青く澄んだ島の空を見ながら過ごすよろこびを、ぜひ体験していただきたい!
其処では、沖縄の伝統建築を踏襲した48の家々が客室で、それぞれが独立。しかも、家の周り囲う石垣は、路地を歩く人の頭部が微かに見えるものの、視線を遮るぐらいの高さゆえ、ほかの宿泊客の気配がほとんど感じられないのです。
PAGE 8
ふたりっきりの時間をとことん満喫するならば、客室で夕食を楽しむのも良いでしょう。竹富島ならではの車海老や白身魚の「ミーバイ」の出汁しゃぶなどを味わうことができます。

ただ、筆者としてはダイニングでいただく“琉球ヌーヴェル”をお勧めしたい。沖縄の料理に対するイメージがいい意味で裏切られ、食材の多彩さ、調理の可能性、器の魅力に目覚めるはずです。かく言う筆者もそのひとり。沖縄の食文化を発見したようなときめきがあり、「こんなのはじめて〜!」を連呼したと記憶しています。
それから、スパも印象的でした。地域色を重んじる星野リゾートの施設ではその土地独自の素材を使ったトリートメントが用意されているので、筆者は各地を訪ねるたびに時間が許せば試すことにしているのですが、命草(ぬちぐさ)を使ったメニューを体験したのはこの「星のや竹富島」が初めて。絶妙なリズムのハンドテクニックも心地よく、いつのまにかすとんと眠りに落ちていました。

ふたりで利用できる部屋もあるので、気になる方は予約の際に相談してみてくださいまし。ああ、この原稿を書きながら、またとない安らぎを再び体験したくなってきました……。

● 星のや竹富島

住所/沖縄県八重山郡竹富町竹富
HP/https://hoshinoya.com/
TEL/0570-073-066(星のや総合予約 ※9:30〜18:00)
料金/5万6000円〜(2名1室利用時の1名料金、税サ込)

PAGE 9

登録無料! 買えるLEONの最新ニュースとイベント情報がメールで届く! 公式メルマガ

登録無料! 買えるLEONの最新ニュースとイベント情報がメールで届く! 公式メルマガ

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

Web LEONの最新ニュースをお届けします。

SPECIAL

    おすすめの記事

      SERIES:連載

      READ MORE

      買えるLEON

        ふたりだけの世界に浸りたい! 絶品“おこもりホテル”4選 | 旅行 | LEON レオン オフィシャルWebサイト