センスの良さをアピールできる! 彼女と一泊二日で行く金沢旅行とは!?

2015年3月、北陸新幹線の長野—金沢間・開通以来、東京からのアクセスが格段に良くなった城下町・金沢。近年は全国で人気の移住先として常に上位にランクインするなど、伝統文化が息づく魅力的な都市は日本海の幸にも恵まれ、大人の男女が小旅行に出かけるのに格好のデスティネーションです。

兼六園や金沢21世紀美術館はデートスポットとして外せないのは言わずもがな、ですが、金沢を訪れたら“大人の社会科見学”として足を運んでいただきたい場所があります。それは、寛永二年(1625年)に創業し、実に400年近い歴史を誇る老舗酒蔵「福光屋」。

敷地内にこんこんと湧き出る白山水系の仕込み水、麹や酵母といった微生物の力をコントロールする杜氏の職人技と知見、そしてまだ発酵中の醪(もろみ)や瓶詰め前の生酒のテイスティングなどなど……。普段から日本酒を愛飲される方も、たまに飲まれる方も、こちらの酒蔵ツアーへの参加を通して、日本酒造りの真髄を肌で感じられることでしょう。醸造の現場でこそ、オーセンティックな純米酒の醍醐味を味わえます。

また、金沢でもっとも歴史ある酒蔵だけに、現在、その事業は多岐に渡ります。自社研究所を立ち上げ、米発酵の力を応用させたコスメティックや健康食品のジャンルでも躍進。美しい女性ほど好反応を示すこと請け合いの美容商品も豊富にラインナップしており、酒蔵ツアー後は彼女と一緒に直営店「SAKE SHOP 福光屋」に立ち寄ってみるのも一興ですよ。

あるいは、重要伝統的建造物群保存地区にも指定された「ひがし茶屋街」の一角にある直営店「福光屋 ひがし」を、デートコースに組み入れてもよし。ふたりで情緒溢れる街を散策したあと、バーを併設したコチラで日本酒やおつまみ、酒蔵ならではのスウィーツでひと休み、というのもオツなものです。好みの日本酒に出会ったらボトルを購入して、帰宅後もその味を楽しむことができます。

地元作家さんが製作した焼き物屋さんや、日用品・雑貨など置いたお店なども多いひがし茶屋街ですが、ふたりでじっくりとランチやディナーを堪能したいなら、目抜き通り沿いにある「十月亭（じゅうがつや）」がオススメです。

格式高い「日本料理 銭屋」の姉妹店で、江戸末期に建てられた旧茶屋跡をリノベーションして、2006年にオープン。伝統的な日本家屋の趣深い店内では、「日本料理 銭屋」の総料理長自らが考案したメニューが供されています。選りすぐりの地元食材を活かした郷土料理は、ランチタイムの目でも楽しめる「竹かご弁当」が人気メニュー。カフェタイムの甘味、「上生菓子セット」や「ケーキセット」も女子ウケ必至です。

古き良き日本家屋の雰囲気といい、四季折々の食材を最大限に活かしたメニューといい、「十月亭」は女性をもてなすデートスポットとして申し分ありません。

そしてお泊まりには、加賀温泉郷まで足を延ばしてみるのはいかが？ 金沢市から南へ約40km、北陸で名高い温泉郷の薬師山の高台に立つ「べにや無何有（むかゆう）」は、彼女とのふたり旅のクライマックスにふさわしいお宿です。

樹木に囲まれたエントランスを抜けて施設内に足を踏み入れると、高い天井と大きな窓が印象的なシンプルな空間が広がります。珪藻土、木、石などの自然素材が生かされ、一切の無駄が削ぎ落とされた室内は禅の思想にも通じるようで、心が一気に穏やかになるのを感じるでしょう。

温泉でじっくりと心身をほぐしたら、加賀の新鮮食材をたっぷりと使った料理でパワーチャージ。四季折々に変化する庭を眺めながら、極上の非日常時間に浸れますよ。また、地元の工芸やクッキングクラス、近隣ハイキングなどもオプショナルで体験できますので、アクティブな彼女も特別なステイを過ごせます。

純米酒と温泉の醍醐味を満喫する、金沢〜加賀の大人旅。心身ともにリフレッシュするだけでなく、大切な人との絆も一段と強くなりそうですよ。