その「スカルペッタ」が来たる10月3日に虎ノ門にできた神谷町トラストタワー(ラグジュアリーホテル、東京エディション虎ノ門と同ビル)の1階に「スカルペッタ東京」としてオープンします。まずは、ニューヨーク本店の魅力=「スカルペッタ」の魅力とは何か?を解剖していきましょう。
レストラン一体で「気取らない、でもエレガントなサービス」を体現
スカルペッタもザ・ジェームズ・ホテル・ニューヨーク・ノマドの一階にあり、国家歴史登録財にも指定されているボザール様式の歴史ある建物は気品を備えています。
入口を入るとバーカウンターとハイテーブルのスペースがあります。奥にメインダイニングがあるのですが、まず、照明がとってもいい! 割と暗いな〜と感じるレベルなのですが、天井から吊るされたライトが煌々とバーエリアを照らすため、実に素敵な雰囲気を演出しています。個人的に、この手前の空間は大好きです。筆者が訪れた日も、バーの周りは混んでいて、いわゆる人気店ならではのエネルギーで溢れていました。
このエリアはカクテルを何杯か頼んで奥のメインダイニングで食事を楽しむ人もいれば、そのまま別のお店に行く人、帰宅する人などそれぞれ。ですが、気軽にスカルペッタの素敵な雰囲気が味わえ、仕事帰りに一杯飲むようなニューヨーカーで溢れていて、お店の雰囲気を洗練されたものへと昇華させています。
創業からのシグニチャーパスタは必ずトライしてほしい一皿
ディナーはアラカルトメニューをみんなで取り分けて食べるスタイル。店名の「スカルペッタ」はイタリア語で残ったソースをパンですくう仕草「fare la scarpetta」に由来しているとのことで、最後のひと口まで食事を味わえる喜びを表すそう。人気No.1のシグニチャーメニューでもある「トマトバジル」パスタはガラスの蓋を開けると丸く綺麗に整えられたバジルパスタが現れるというプレゼンテーションも名物です。
食後は同敷地内の地下にある隠れ家的なナイトクラブ「The Seville」へ。コチラのクラブ、スカルペッタと同じオーナーで他のレストランも展開するLDV Hospitalityのファウンダー、John Meadow氏のクラブなのですが、センスが抜群! ナイトクラブというよりは、ラグジュアリーラウンジと呼んだ方が表現が正しいかもしれません。
ドレスアップした人々で賑わっているのですが、音楽はアップテンポなクラブ音楽で、振る舞われるカクテルはニューヨークらしくハイレベル。スカルペッタで食事を味わった後の次の流れとしてもう一度体験したいものです。
後日、オーナーのJohn Meadow氏にお会いする機会があったのですが、彼がまたカリスマ的なオーラを放っている方で(笑)。イタリア系のバックグラウンドを持っているそうですが、スーツはナポリまで仕立てに行くそうで、シンプルに言ってカッコいいのです。
スカルペッタはそんな彼の表現したい世界観が詰まったレストランでもあるわけです。彼はレストランをライフスタイルの一部と考えているようで、この店に行くために何を着ていくかを考え、食事をした後はどこで遊ぶかなど、一連の流れまで想定してレストランを楽しみたいのだそう。まさにスカルペッタの魅力そのもの。彼を見てそれがストンと落ちるようでした。John Meadow氏はこの方。
気になる東京店の魅力は?
店内に入るとすぐに大きなバースペースとローバーがあり、ニューヨークのようにハイテーブルのスペースもあって、ここは活気が出るだろうなと予想ができました。バー&テラススペースではアペタイザーをはじめ、シグニチャーのトマト&バジルパスタ他のアラカルトメニューもオーダー可能です。
ニューヨーク本店でお会いした際にも「この照明と音楽は日本のレストランにはないので、東京店でもぜひ採用してください!」とリクエストさせていただきましたが、オリジナルのBGMも用意しているとのことでオープンが待ちきれません!
ぜひご予約はお早めに!
■ Scarpetta Tokyo
● 菅 礼子( Reiko Suga)
LEON編集部で編集者として勤務し、2018年に渡米。現在はニューヨーク在住、LEON特派員。Instagram @sugareikoにてニューヨークのライフスタイルの情報から世界中の旅の情報までを執筆している。