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2023.05.28

ついに日本上陸。自然派ラグジュアリーリゾート「シックスセンシズ」は何がそんなに素晴らしいのか?

自然派ラグジュアリーリゾートの先駆者として知られる「シックスセンシズ」。2024年の日本(京都)初上陸を前にバリ島の「シックスセンシズ ウルワツ」に宿泊して、その魅力を探ってきました。

CREDIT :

文・写真/長谷川あや

シックスセンスズ LEON.JP バリ
▲ フライトの関係で、チェックイン時間の前にリゾートに到着してしまった筆者は、客室の準備ができるまでの間、プールでだらだらと過ごしていたのですが、石灰岩でできた断崖絶壁の立地をいかしたインフィニティプールがまた素敵なのです!
ホテルのオープンラッシュが続いています。外資系のホテルブランドが続々、日本に上陸し、もう名だたるホテルは出尽くしたのではないかと思われるなか、2024年春、「シックスセンシズ京都」がオープンすることが発表されました。自然派ラグジュアリーリゾートの先駆者として知られるホテルブランド「シックスセンシズ」がついに日本にやってくるのです。

「シックスセンシズ」ファンはもちろん、ホテル好きがにわかに色めき立つなか、先日、バリ島の「シックスセンシズ ウルワツ」に宿泊してきた筆者が、エココンシャスな彼女とのデートにぴったりの同リゾートを紹介しつつ、「シックスセンシズ」のフィロソフィに迫ります!
シックスセンスズ LEON.JP バリ
▲ スマホを持ってひとりプールに入り、インフィニティ具合を撮影してみました。もちろんこんなことをしているゲストは他に誰もいませんでした。
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その土地の自然を生かしながら、抜群の居住性を備えたラグジュアリーリゾート

シックスセンシズ ホテル リゾート スパは、1995年にインド洋の楽園、モルディブに生まれたホテルブランド。「サスティナビリティと自然環境・地域社会との共生」をコンセプトに掲げ、現在、世界各地に22軒のリゾートを展開しています。
筆者は以前、タイ・ヤオノイ島の「シックスセンシズ ヤオノイ」とサムイ島の「シックスセンシズサムイ」に宿泊したことがあるのですが、その土地の自然を生かしながら、抜群の居住性を備えたラグジュアリーなリゾートで、ベタな表現で甚だ恐縮ですが、「ああ心とカラダが浄化されていくのってこんな感じ~」と思ったものです。

最近、ペットボトルの使用削減のため、紙パックやガラスボトルで飲料水を提供するホテルが増えていますが、シックスセンシズでは、“サステナブル”という言葉がまだ認知されていなかった頃から、ガラスボトルを採用していました。シックスセンシズに滞在していると、なんだか自分が”いい人”になったような錯覚(じゃないといいな)に陥るのです。
シックスセンスズ LEON.JP バリ
▲ 公共スペースには、手を洗うためのスペースが設けられていました。なんか可愛くて、積極的に手を洗いたくなります(笑)。
コロナ禍で海外旅行はだいぶご無沙汰でしたが、久しぶりにバリ島を旅すると決めた際、筆者がすかさず確認したのは、「シックスセンシズ ウルワツ」の空き状況でした。

「シックスセンシズ ウルワツ」は、2018年、バリ島の南端のウルワツエリアにオープンしたホテルです。手つかずの自然に囲まれ、ウルワツ寺院を擁することから、神々が住むとされるバリ島のなかでもひときわスピリチュアルな場所と言われています。
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▲ バリ島最南端にあり手つかずの自然が残るウルワツは、バリ(ングラ・ライ)国際空港からクルマで45分ほど。島民の信仰を集めるウルワツ寺院から車で10分ほどの場所にあり、またサーフィンスポットとしても有名で、近年、新たなリゾートが続々とオープンしています。
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こんなところに本当にリゾートが? と不安になり始めた頃に

空港から乗ったクルマが大通りを逸れ、木々に覆われた薄暗い小道に入り、「……この道で合ってる? こんなところに本当にリゾートがあるの?」と不安になり始めた頃、「シックスセンシズ」の看板が目に入りました。レセプションは高台にあり、大きな水盤の向こうにはインド洋が広がっています。ウェルカムドリンクとともに供された、クッキーの素朴な美味しさに、シックスセンシズは、食のレベルが高いということを思い出し、心の中でガッツポーズしました。
シックスセンスズ LEON.JP バリ
▲ 見事な景観を誇るレセプション。到着するやいなや、ゲストはこのリゾートが断崖絶壁に建っていることを知ることになるわけです。
客室数は103室。ヴィラ75棟と、ビルディングタイプのスカイヴィラ28室があり、そのすべてがインド洋に面しています。バリバリのオーシャンビューです。筆者が今回、ステイした客室はコーズィーなプールが付いた「クリフプールヴィラ1ベッドルーム」。最もスタンダードなタイプのヴィラですが、それでも198平方メートルあります……。
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▲ 飲料水は瓶詰のボトルで提供。今では決して珍しくありませんが、十数年前に、初めてシックスセンシズの施設に滞在した時は「ほほう」と驚いたものです。
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▲ バスルームも、「東京の私ん家より広いんじゃないの⁉」というくらい広いです! むしろここに住みたい、住ませて!
そして、さすが、世界に名を馳せる自然派ラグジュアリーリゾート、自然に馴染むナチュラルなデザインもステキ。アメニティは紙で包まれるか、陶器に入っています。虫よけジェルや、日焼け後のアロエジェルもホテルオリジナルなのだとか。古くからウェルネスと持続可能性を追求してきた、シックスセンシズならではのこだわりをそこかしこに感じることができます。
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プールのすぐそば、断崖の突端にはクリフ(断崖)バーが

プール付きのヴィラにステイしたからには、プール→読書→お風呂→メールチェック→昼寝のエンドレスリピートで、半年くらい過ごしてみたいものですが、残念ながら、それは無理(笑)。ひと息ついたら、ワンピースの下に水着を着て、リゾートの探索に出かけてみることにしましょう。
まずはシックスセンシズ名物、フリー(無料)の自家製アイスクリームをいただきます。リゾートによって多少、提供の形態は変わるようですが、シックスセンシズのすべてのリゾートで行っているサービスです。
プールのすぐそばの、断崖の突端には、その名もクリフ(断崖)バーがありました。サンセット鑑賞の特等席ということで、心なしか日本で見るより濃厚な色合いに感じる南国の太陽が傾き始めると、一人、また一人とゲストたちが集まってきます。
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シックスセンスズ LEON.JP バリ
▲ 星空の下で映画鑑賞が楽しめるスクリーンも用意されています。おひとりさまでのステイだった筆者は、日没後は、「食」に走ってしまいましたが、ここでムーディーな時間を過ごすのもいいですねぇ。
ほかの多くのシックスセンシズのリゾート同様、リゾート内にはオーガニック農園があり、ここで育てられた野菜やハーブはリゾート内でも提供されています。初めて見る野菜もあり、またキノコを栽培する小屋もありました。ニワトリやヤギも飼育しています。また、生ごみはリサイクルして肥料として再利用。水もリゾート内で浄水しています。さらに、使用済みのコーヒーは農園の肥料として使うというこだわりようです。
時間に余裕があれば、日常生活の中でできるエコ・テクニックを教えてくれるワークショップに参加してみるのもおすすめ。前述のオーガニック農園や原木栽培を行うマッシュルームハウス、フリーレンジの養鶏場などを巡るツアーも実施されています。リゾートのガーデンで育てられた野菜や果物、ハーブなどを使い、スクラブやバスソルトなどを作ったり、廃材を使って植木鉢を作ったりする、サステナブルなワークショップ「アルケミーバー」も人気です。エココンシャス魂がぎゅんぎゅん刺激されます。
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西洋料理とインドネシア料理のいいところ取りで目移り必至

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▲ ステーキとともに和のフュージョン料理を提供する「ワツ ステーキハウス」では、ユニークな食体験ができる。こちらはトルティーヤをアレンジした一皿。
レストランは2つ。オールデイダイニングの「ロカ」と、ステーキと和食のフュージョン料理を提供する「ワツ ステーキハウス」です。「ロカ」でいただく朝食はハーフブッフェ形式。西洋料理とインドネシア料理のいいところ取りといったテイで目移り必至です。ヨーグルトやマヨネーズ、ジャムに至るまですべて自家製で、グルテンフリーのパンも充実していました。どれもこれも美味しくて、「ヘルスコンシャス」という魔法の言葉をエクスキューズに、欲望のままに食べちゃいました。
なかでも筆者のお気に入りは、サンバルマタ。サンバルとは、インドネシア料理には欠かせない薬味で、唐辛子、にんにく、たまねぎ、そして、えびの発酵調味料が原料になっています。その生(マタ)──火を入れずに作ったものがサンバルマタ、というわけです。薫り高く、ほどよく辛く、これだけでビール3杯はイケます(笑)。
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シックスセンスズ LEON.JP バリ
▲ 敷地内で飼っているヤギさんたち。元気かな⁉ また会えるといいな。……キミたちのことを少しうらやましく思えてしまったのはナイショの話。
また、筆者の不徳の致すところですが、ウェルネスのための階層的なアプローチに定評があるシックスセンシズのスパでの施術は今回は体験できず、でした。すでに予約でいっぱいだったのです。これから行かれる方、宿泊の予約を入れた時点で、スパも予約をしたほうがいいですよ~。ローブやターメリック、ナツメグなど、美味しそうな食材をふんだんに使った、ボディマッサージ、受けてみたかったなあ。
声高らかに断言しちゃいますが、エココンシャスと、ラグジュアリーさを併せ持つリゾートは、多くの大人の女性の大好物です。それをリゾートごとに異なるスタイルで提案しているのが、シックスセンシズが多くの人を魅了している理由なのかもしれません。プールサイドで微睡みながら、ふとそんなことを思いました。
シックスセンスズ LEON.JP バリ

シックスセンシズ ウルワツ

住所/Jalan Goa Lempeh Uluwatu Bali – 80361 Indonesia
HP/https://www.sixsenses.com/en/resorts/uluwatu-bali
TEL/+62 361 2090300
日本での問い合わせ/0120-921-324(IHG内)

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