2024.02.11

近いけど１泊したい！絶妙な距離感の「熱海」でニュースな宿4軒

熱海はお泊りデートに絶妙な距離感。というのも、都心から日帰りできる場所ながら、そこはかとなく漂う旅情感のせいか、泊まることが前提な気にさせられます。そんな熱海で、絶景と建築で有名な「ATAMI 海峯楼」がリニューアル。また、一軒家スタイルの「グランディ」シリーズが３軒オープン。誘う口実もあるわけで、彼女に熱海行きを提案してはいかがでしょう？

CREDIT :: 文／古関千恵子

海峯楼のラグジュアリースイートが一新！アウトドアバスが温泉に♡

新幹線なら東京駅から45分、クルマなら都心から約１時間半。熱海はまず、移動がラクちん。最近はオヤジさん世代にとってはノスタルジーを感じる昭和レトロな街並みが、令和世代にはお洒落スポットとして人気の場所でもあります。そして良質な温泉も♡ 人恋しい今の季節には、ぴったりのデスティネーションと言えそうじゃないですか。

そんな熱海から、ニュースな2つの宿をご紹介します。まずは「ATAMI 海峯楼（かいほうろう）」。　

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▲ ハイエンドな客室「誠波」。ベッドルーム、リビング、バスルームが海に面して横並びになったレイアウト。
▲ 「風科」は天井高5mを生かしたデザイン。
▲ 「風科」のバスルームはガラスを多用したつくり。
▲ 温泉にバージョンアップ。美しい日の出を望むこともできる。

▲ ハイエンドな客室「誠波」。ベッドルーム、リビング、バスルームが海に面して横並びになったレイアウト。
▲ 「風科」は天井高5mを生かしたデザイン。
▲ 「風科」のバスルームはガラスを多用したつくり。
▲ 温泉にバージョンアップ。美しい日の出を望むこともできる。

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今や飛ぶ鳥を落とす勢いの人気建築家・隈研吾さんが1995年に手掛けた名建築です。隈研吾さんといえば、ウッドを多用するイメージですが、こちらは“水とガラス”がテーマ。建造された当時はゲストハウスでしたが、その後、当時の趣を大切にしながら、スモールラグジュアリーリゾートに。

そして4室のみのゲストルームが、このたびリニューアル！ハイエンドな「LUXURY SUITE」タイプの「誠波（せいは）」と「風科（ふうか）」は、ブルーと白をキートーンにした、清涼感あふれるデザインに変わりました。どちらも空が近くに感じられるお部屋で、目の前に広がる青い海と白い雲が室内の延長のように感じられます。テレビも眺望を考慮して、低い位置に置き、画面を回転させることでベッドとリビング両方で視聴できるようになりました。

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▲ 風科のバスルームは総大理石に。
▲ ベッドに寝ころびながら、熱海の海を眺める贅沢。
▲ 居住性が高い「WESTERN ROOM 尚山（しょうざん）」。
▲ 和情緒にあふれる「JAPANESE ROOM 爽和（さわ）」。

▲ 風科のバスルームは総大理石に。
▲ ベッドに寝ころびながら、熱海の海を眺める贅沢。
▲ 居住性が高い「WESTERN ROOM 尚山（しょうざん）」。
▲ 和情緒にあふれる「JAPANESE ROOM 爽和（さわ）」。

また、ガラス食器やガラスのスピーカーには、高い職人技術でしられるSghrスガハラのものを。ライティングはシチュエーションによってベッドサイドで変えられます。カーテンはオートに。さらに、この「LUXURY SUITE」２室のアウトドアバスが、うれしいことに温泉に変わりました。インフィニティエッジの水盤の向こうに、熱海の海や街を一望にしながらの温泉タイム。建築＋絶景＋温泉のトリプルな魅力、そうそうない極楽ぶりじゃないでしょうか。

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アートな空間でいただく日本料理「楽精庵」、宿泊していなくても利用可能に

食に定評のある「ATAMI 海峯楼」。季節折々の味わいを丁寧に仕上げた美味なる料理を、非日常な空間で楽しめるのもここの特徴といえるでしょう。リゾートのアイコンでもある総ガラスの「ウォーターバルコニー」は2室の「LUXURY SUITE」のゲストだけが楽しめる特権ですが、実は１階の「日本料理楽精庵（らくせいあん）」は宿泊していなくても利用することができます。

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▲ 宿泊ゲスト以外も利用できる「日本料理楽精庵」。徳力富吉郎氏のふすま絵が見事。
▲ 間近でアートを鑑賞しながら、食事が楽しめます。

▲ 宿泊ゲスト以外も利用できる「日本料理楽精庵」。徳力富吉郎氏のふすま絵が見事。
▲ 間近でアートを鑑賞しながら、食事が楽しめます。

楽精庵は、徳力富吉郎氏が手掛ける金のふすま絵が四方を囲む大広間。青々とした松林や岩に打ち付ける波しぶきなど、日本の海岸線の美しさが表現されています。一方のふすまを開くと、狩野智宏氏によるガラスのオブジェ。伝統美とモダンアートが出会う空間です。二間に分ければ、２～６名の個室に。貸切るならば、最大12名まで収容できます。

で、気になるお料理。ちなみに、ペアリングで楽しんだある日の「季節の日本料理」は、こんな感じでした。裏ごししたかぼちゃのやさしい味付けのアンに甘辛のタコを合わせた「南京玉地蒸し蛸柔らか煮」、お出汁が沁みた手毬状の万願寺寿司など、六品からなる華やかな前菜からスタート。合わせたのは、花の香りをまといつつ甘さと辛さのバランスがよい「カデルボスコフランチャコルタ」。前菜にぴったりです。

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▲ 2名分を盛り合わせた前菜。「わっ！」と声をあげてしまう華やかさです。
▲ あぶったカマス、本マグロ、白ポン酢でいただくアオリイカ。伊東市でとれた海の幸をお造りに。
▲ イタリアで長年愛されているメルローをブレンドした「アンティノリ／ペポリキャンティ・クラシコ」。

▲ 2名分を盛り合わせた前菜。「わっ！」と声をあげてしまう華やかさです。
▲ あぶったカマス、本マグロ、白ポン酢でいただくアオリイカ。伊東市でとれた海の幸をお造りに。
▲ イタリアで長年愛されているメルローをブレンドした「アンティノリ／ペポリキャンティ・クラシコ」。

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椀物はカツオのお出汁をきかせた玉蜀黍（とうもろこし）のすり流し、若い竹筒に盛ったお造りと続いて、焼き物は伊東でとれた近海のカマス。乾燥させた浜納豆を振りかけて、香ばしさを引き立てます。ここでは北杜市のぶどうを使ったソーヴィニヨンブラン。

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▲ 見た目もテンションが上がる金目鯛の釜炊きごはん。
▲ 翌日の朝食。昨夜、あれだけ満腹になっても、不思議とリセットされたように美味しく朝ごはんがいただけます。

▲ 見た目もテンションが上がる金目鯛の釜炊きごはん。
▲ 翌日の朝食。昨夜、あれだけ満腹になっても、不思議とリセットされたように美味しく朝ごはんがいただけます。

メインである強肴は、小鍋仕立ての黒毛和牛。意外にも、ヨモギ餅や丸ナスを添えた葛そうめんに、絶妙な火入れの和牛が浮かんだ仕立て。ガツンとした料理にも寄り添う「ペッポーリシャンティクラシコ」が相性抜群です。

そして御殿場産コシヒカリを使った金目鯛釜炊きごはんは、味変にお茶漬けとしても。4種が楽しめる水菓子でコンプリート。季節ごとに料理を楽しみに訪れる常連さんもいるそうです。

■ ATAMI 海峯楼＆日本料理楽精庵

所在地／静岡県熱海市春日町8-33
予約・お問い合わせ先／宿泊利用 TEL 0570-0117-22（10:00～20:00）、外来夕食利用 TEL 0570-3647-2422（9:00～18:00)
HP／ATAMI 海峯楼＆日本料理楽精庵【公式】
●料金／1泊7万5400円～、ラグジュアリースイート１泊15万6300円～（2名1室利用時の２名分、税サ入湯税込み）
外来夕食１名1万9800円～（2名より、1日2組限定）

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1棟貸しのプライベート空間「GLAMDAY」が熱海に新たに３施設

今回ご紹介している「ATAMI 海峯楼」や「ふふ」ブランドで知られるカトープレジャーグループに、1日1組限定のプライベート空間シリーズ「GLAMDAY（グランディ）」があるのをご存知ですか？「グラマラス（魅力的）な1日を過ごすリゾート」がコンセプトのこのグランディに、新たに３つの施設が熱海に登場しました。

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▲ プレッピーなテイストが感じられる「GLAMDAY PORT海の見える丘」のインテリア。
▲ 廊下の一角でくつろげるなど、居心地のいい場所がちりばめられている「GLAMDAY PORT海の見える丘」。
▲ 充実したキッチン。自炊することも、メスティン料理を温めることもOK。
▲ 最大16名まで収容でき、リトリートや研修会にも使えそう。

▲ プレッピーなテイストが感じられる「GLAMDAY PORT海の見える丘」のインテリア。
▲ 廊下の一角でくつろげるなど、居心地のいい場所がちりばめられている「GLAMDAY PORT海の見える丘」。
▲ 充実したキッチン。自炊することも、メスティン料理を温めることもOK。
▲ 最大16名まで収容でき、リトリートや研修会にも使えそう。

グランディの特徴は、調度品やしつらえが施設ごとに異なる、いわば貸別荘のようなもの。これまでグランディには「GLAMDAY VILLA」というバトラーサービス付きのラグジュアリーラインがあり、新たに「GLAMDAY PORT（グランディポート）」1軒と「GLAMPETIT（グランプティ）」２軒の、２つのライン計３軒がプラスされました。今回の３軒はすべて温泉付き。好きなだけ湯浴みができるのも、魅力です。

加えて、もうひとつの特徴である食事は、３つのスタイルから選べます。おすすめは“メスティン料理”。メスティンとは飯盒（はんごう）。バーベキュー台やホットプレートで温めるだけで本格的な料理がいただけるもので、前菜、酒の肴、肉料理、デザートなど20種類をラインナップ。また、備え付けのキッチンは調理器具がフル装備されているので、食材を用意して、気ままに自炊を楽しむことも。あるいはATAMI 海峯楼の「楽精庵」などで、外食を楽しむことも。

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▲ 「GLAMPETIT HORIZON」２階のリビング＆ダイニング。
▲ 「GLAMPETIT HORIZON」のダイニングテーブルの一角には、鉄板コーナーも。

▲ 「GLAMPETIT HORIZON」２階のリビング＆ダイニング。
▲ 「GLAMPETIT HORIZON」のダイニングテーブルの一角には、鉄板コーナーも。

「GLAMDAY PORT」は仲間と集い、ワイワイとプライベートパーティーを楽しむのにおすすめのプロパティ。「GLAMDAY PORT 海の見える丘」は左に熱海港、右に相模湾を望む、熱海桜沢の丘の上にあります。窓が多く光に溢れ、どことなく海外のお洒落なセカンドハウスのようなイメージ。最大16名まで滞在できます。

２施設が加わった「GLAMPETIT」。まずはJR伊東線来宮駅からクルマで５分の「GLAMPETIT HORIZON（グランプティ・ホライゾン）」（7名収容）は全部屋オーシャンビューが自慢。まさに水平線が広がる“ホライゾン”。特に2階のダイニングルームは壁一面の窓から、大迫力の熱海海上花火大会が鑑賞できます。

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