2024.03.07
【連載】REIKOのNY通信
「グッチ」の巨大ショップがSOHOにオープン! 買い物デートの新名所となるか?
さまざまなトレンドが発信されるニューヨークの現状をLEON特派員の菅 礼子がお届けする本連載。今回は、2月9日から行われていたニューヨーク・ファッション・ウィーク期間中にリニューアルオープンした「Gucci Wooster」のショップが見どころ満載だったのでレポートします。
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取材・文/菅 礼子
彼のデビューコレクションのお披露目に合わせてニューヨーク・ファッション・ウィーク期間中にソーホーにある「Gucci Wooster」がリニューアルオープンしたというわけです。
こちらのショップ、サバト・デ・サルノのこだわりや「グッチ」に対する思い入れが詰まったショップでした!
広々とした贅沢な造りで新生「グッチ」の世界観を表現
900㎡を超える1層の店舗で入口はウースターストリートとウェストブロードウェイの両方のストリートにあることからも、その広さが想像できます。
昨年末にリニューアルしたイタリア・ミラノのモンテナポレオーネ通りのフラッグシップショップのデザインコンセプトを受け継ぎ、「Gucci Wooster」内の家具にも「カッシーナ」や「B&B イタリア」「ミノッティ」といったイタリアの薫りのするアイコン的家具が配されています。また、「Gucci Wooster」の一角にはダッシュウッド ブックス監修による「Gucci Wooster ブックストア」も併設されているんです。
コンテンポラリーアートや写真にフォーカスした本が並び、厳選されたラインナップはシーズンのインスピレーションとともに入れ替わっていきます。サバト・デ・サルノのデビューコレクションでもある2024年春夏コレクションのローンチに合わせ、彼のアーティスティックなビジョンを伝える「Gucci Prospettive 1:Milano Ancora」も販売されています。
レディトゥウエアからバッグ、シューズ、ジュエリーまでのフルラインナップが揃ったショップなのですが、やはりラグジュアリーブランドでのお買い物は広々とした店舗でできると良いなぁと個人的には再確認しました。
「グッチ」への愛をAncoraに込めた、ファッションとアートの融合
この「ANCORA」には、ファッションだけがもたらすことのできる独特の感情を「ANCORA:再び、もう一度」呼び起こし、自分らしさを心から愛してほしいというサバト・デ・サルノの思いが込められてるそう。ロッソ・アンコーラ(深紅に近い色)は彼のシグネチャーカラーとして、コレクションルックにはもちろん、店内でも要所要所にこの色がアクセントとして使われています。
前任のアレッサンドロ・ミケーレのコレクションに比べて幅広い層に向けられ、大人が長く着ることのできるコレクションになっているよう。アウターを始め、欲しいなぁと思うアイテムがたくさんありました!
また、サバト・デ・サルノはアートとファッションの対話をひとつのテーマに掲げているため、店内にはアートアドバイザーのトルス・ブラズモのキュレーションによるアリギエロ・ボエッティ、ラリー・ベル、ルーチョ・フォンタナ、オータム・ナイト、サーシャ・スタイルズといった米国内外のアーティストの作品が飾られています。
近年、ファッションとアートの蜜月関係はさらに加速。特にラグジュアリーブランドはアーティストとのコラボレーションや展示などの取り組みを強化し、ファッションと絡めることでアートをより身近なライフスタイルとして楽しむことを提案しているのでしょう。
広々とした空間でファッションとアートを感じられる新生「グッチ」のニューヨークの新名所、「Gucci Wooster」に一度足を運んでみては?
「Gucci Wooster」
住所/63 Wooster St, New York, NY 10012
TEL/(212)710-8980
● 菅 礼子 (Reiko Suga)
LEON編集部で編集者として勤務し、2018年に渡米。現在はニューヨーク在住、LEON特派員。Instagram @sugareikoにてニューヨークのライフスタイルの情報から世界中の旅の情報までを執筆している。