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2024.06.09

バリ島ウブドの「リッツ・カールトン・リザーブ」は、最高峰のオトナの遊び場だった!

忙しない日常を飛び出してバカンスに行くなら、とことん心身をリフレッシュできる場所がいい。そこでおすすめするのが、バリ島ウブドの「マンダパ・リッツ・カールトン・リザーブ」。深い森に囲まれた楽園が、大人に無垢な時間を与えてくれます。

CREDIT :

文/大石智子 写真/松川真介

超高級リゾートで童心に帰る

なぜ大人になると高級リゾートに行きたくなるのか? 仕事を頑張ったご褒美とか絶景ホテルへの憧れとか色々あると思いますが、「童心に帰る時間がある」というのもポイントだと思う今日この頃。

大人だって、水遊びとかお絵描きとかピクニックをすると、自然と笑顔になる。たまにはブランコだって乗りたい。でも、都会で大人が子供みたいに遊べる場所を見つけるのは難しい。だから、お金をかけてちょっと遠くへ。

無邪気に遊ぶことが最高のリフレッシュだと教えてくれたのは、バリのウブドにある「マンダパ・リッツ・カールトン・リザーブ」(以下マンダパ)でした。

“リザーブ”の名がつくのは「リッツ・カールトン」の最上級ラインの証であり、世界にまだ6軒しか存在しません。行く前から上質さへの安心感を抱かせてくれるブランドです。
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第一印象が“桃源郷”

まず始めに、「マンダパ」のロケーションが面白い。デンパサール空港からタクシーで約80分。運転手さんが「もう着きますよ」と言って進むのは、賑やかな大通りを脇に入った小径です。下町風の壁が続き、「この先に最高級リゾートが……?」と疑わせますが、門をくぐると一気に静謐になるというギャップ。期待が高まります。
大通りと「マンダパ」を繋ぐ小径。
▲ 大通りと「マンダパ」を繋ぐ小径。
小径に入って100mほど進むと、寺院の門のようなゲートが見えてきます。
▲ 小径に入って100mほど進むと、寺院の門のようなゲートが見えてきます。
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リゾート内の最初の見せ場は、ロビーからの眺め。眼下に見えるのは、森と川に囲まれた桃源郷のような集落。「マンダパ」という名のリッツ村です。鮮やかな花が咲いて緑も深く、水田のせせらぎがあり、まるで大人のファンタジー。バカンスに期待する高揚が初っ端からきて、「これこれ〜!」と膝を打つ。桃源郷マジックで空気まで美味しく感じてきます。
ロビーからの眺めにご期待あれ。
▲ ロビーからの眺めにご期待あれ。
幻想的な森に包まれる「マンダパ」。
▲ 幻想的な森に包まれる「マンダパ」。
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聞けば元は田んぼと100年以上続くお寺があった場所。その両方を残し、日本人のGM以外は全員がバリ人、8割はウブドの人々とあって、地域密着型のリゾートとなっています。「マンダパ」はサンスクリット語で寺院を意味するので、いかに受け継ぐお寺を尊重していることか。

全ゲストにバトラーが付き、私はマデさんという名のバトラーにお世話になりました。広報担当者に、どのような人がバトラーに配属されるか聞いたところ、「カルチャーが深いウブドにあるホテルなので、バリの文化や習慣に対する感受性の高い人。地元の伝統や規範を理解し、尊重していれば、ゲストの体験をより豊かに出来るはずだからです」との返答で納得。

郷土愛が人材として高く評価されるのは、日本の地方創生にも通ずるでしょう。マデさんも、聞く前から古いお寺について丁寧に教えてくれて、そういうコミュニケーションが旅人はうれしいのです。
100年以上続くお寺。
▲ 100年以上続くお寺。
宙に浮くようなロビーのソファ。
▲ 宙に浮くようなロビーのソファ。
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ヴィラは緑に囲まれた快適空間

約5万5000㎡もの敷地がありながら客室は60室だけ。つまり、すべてが余裕のある造りで、一番小さな部屋でも100㎡以上。「プールヴィラ 3ベッドルーム」においては総面積2000㎡もあり、もはやブティックホテルほどの広さです。
「プールヴィラ 3ベッドルーム」はプールも巨大!
▲ 「プールヴィラ 3ベッドルーム」はプールも巨大!
泊まった「リバーフロント・プールヴィラ 1ベッドルーム」は450㎡で半分以上は屋外エリア。川に沿ってヴィラが立つのも個性のリゾートなので、やはりリバーフロントのヴィラがおすすめです。

今回は、そのなかでも入口に花が咲き乱れるヴィラ「25」に宿泊。インフルエンサーたちがこのヴィラの前で写真を撮るほど綺麗なフラワーゲートがありました。
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ヴィラ「25」のフラワーゲートとバトラーのマデさん。
▲ ヴィラ「25」のフラワーゲートとバトラーのマデさん。
自室前のアプローチがまるでジャングルです。
▲ 自室前のアプローチがまるでジャングルです。
外に離れのリビングがあるのも「リバーフロント・プールヴィラ」のポイント。門をくぐったら専有敷地内に建物が2つあるわけです。プールの真横にリビングがあるから、水遊びと読書、水遊びと軽食などを無限ループできる。

プールの縁まで歩くと10mほど下に川が流れ、たまにボートが通りますが、外から覗かれることは決してありません。裸でプールに入っても大丈夫(プールの縁に上がるなどしない限り!)。童心に帰り、時間を忘れて好き勝手できます。
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プールの下に見えるのが離れのリビング。
▲ プールの下に見えるのが離れのリビング。
そんなプールを愛でるスペースがある一方、寝室や浴室が入る建物は利便性がかなり高い。シンクの隣に小さな化粧机があったり、浴室と寝室の間に使い勝手のいいウォークインクローゼットがあったり、「バリでこんな別荘を持てたら」と長期滞在したくなる快適さです。

お洒落なデザインホテルはいくらでもありますが、「リッツ・カールトン」はいつも幅広い年代にとって優しく、落ち着く造り。心ゆるんで寝落ちするような客室であり、朝起きれば、鳥の声と川からの風を感じて歯磨きするだけで幸せを感じました。
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「リバーフロント・プールヴィラ」の寝室。壁には昔のウブドの風景が描かれています。
▲ 「リバーフロント・プールヴィラ」の寝室。壁には昔のウブドの風景が描かれています。
「リバーフロント・プールヴィラ」のバスルーム。シャワーは外にあり。
▲ 「リバーフロント・プールヴィラ」のバスルーム。シャワーは外にあり。
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“完全オフ”になるウェルネスプログラムに注目

「マンダパ」で最大の醍醐味は、新たなプログラム「Disconnect to Reconnect Program」にあったと回想する日々。それは、デジタル接続や雑音やプレッシャーを断ち切り(Disconnect)、本来の自分と再接続(Reconnect)するためのプログラムです。日替わりで全20種が用意され、なんとすべてが“無料”。いかに「マンダパ」がゲストを日常のストレスから解放しようとしているか、“無料”に表れています。

内容は、サウンドセラピーやアートセラピー、アクアティックセラピー、女性限定のヒーリングセラピーなどで、5種以上は試してみたい。このプログラムを満喫しようと思ったら、正直、2泊では足りなかった!

試したなかで印象に残っているのは、曼荼羅を描くアートセラピーでした。要は塗り絵で、最初に絵柄を渡された時は、「うわっ、細かくて面倒臭そう…」と思った筆者。しかし、いざ色を落とし始めると、ゴールが見えなかった迷路を攻略するような面白さがあり、細かく色分けしている自分がいた。色の世界に入り込み、無心に。7割塗り終わった頃にはペインティング・ハイとなり、終了したら達成感で自己肯定感が上がりました。
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無心になって塗った曼荼羅。
▲ 無心になって塗った曼荼羅。
そんな曼荼羅塗り絵もマインドフルネスを養うプログラムの一種。日常生活で塗り絵をする機会はまずないし、しようとも思わなかった。でも、実践すると意外なほどに“気持ちいい”。童心に帰るものかと思いきや、塗り絵が立派な大人の遊びになるのです。

ひとつ悔やんでいるのが、日程の都合でサウンドセラピーを受けられなかったこと。サウンドセラピーとは、チベット仏教のサウンドボウルやゴングの周波数に身を委ね、心のスイッチをオフにするもの。以前、香港で受けたことがあり、最初はワケが分からず寝ていただけだったのが、気づけば音が心身に浸透して、邪念が吹っ飛び、毒素がするする抜けていく感覚。音による心のマッサージかと思いました。終われば不思議と腕もよく回るようになっていた。

特別な体験として記憶に残っていたので、「マンダパ」みたいな大自然で受けたらどれだけ最高か気になります。ここでやっていない私が言うのもなんですが、騙されたと思って受けてみてください。サウンドセラピーも無料なんて信じられないです。
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川くだりまでラグジュアリー

大自然を感じるアクティビティとしておすすめなのは、フォルクスワーゲン・タイプ181(1969年〜1983年に製造)で出かけてのラフティング。ヴィンテージカーで長閑な田舎道を進むだけで、まず面白いです。
一緒にヴィンテージカーに乗り込む運転手さんとガイドさん。
▲ 一緒にヴィンテージカーに乗り込む運転手さんとガイドさん。
途中で絶景ブランコも体験できます。このブランコがなかなかワイルドで、ぱっと見は崖っぷち。でもよく見るとすぐ下が崖なわけではなかったのでトライすると、スイングする度に壮大な森の眺めが目に飛び込みます。怖いですが、絶好のフォトスポットでもありました。
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森を飛んでいるような気持ちになるブランコです。
▲ 森を飛んでいるような気持ちになるブランコです。
リゾート出発から約1時間後、クルマが川の上流に着くと、そこから川くだりがスタート。巨岩が並ぶスポットもあって、どんなテーマパークより自然が一番のアトラクションを造ると感じてきます。ボートを降りて小さな滝に打たれる時間もあるので(任意)、ずぶ濡れ覚悟で水着を着用するのが賢明です。
段差が多く、ボートが激しく揺れる瞬間も。
▲ 段差が多く、ボートが激しく揺れる瞬間も。
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「マンダパ」に泊まってラフティングを楽しむ一番のメリットは、1時間ほどの川くだりのゴールがリゾート真横の船着場ということ。川の水で冷えた身体をスパのジャグジーで温める時間が気持ちよく、すぐにお部屋で休憩できます。

ワイルドな冒険も、前後がラグジュアリーだと女性と一緒でも安心。リゾートが手配するガイドさんが写真も撮ってくれるので、なるべく携帯オフでお楽しみくださいませ。

サンセット・カクテルもお忘れなく

“日中はアクティブに、日暮れ後は艶やかに”がLEONらしいリゾート時間。空の色が変わってきたら、崖の上に立つ「Ambar」へアペをしに行きましょう。
「Ambar」は奥のカウンターが特等席です。
▲ 「Ambar」は奥のカウンターが特等席です。
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リゾート全体と豊かな森を見渡すこのバーは、夕暮れどきが幻想的。「Ambar」とはサンスクリット語で空を意味し、カウンターに座れば、その名の通り広い空を見渡し、浮遊感とともにカクテルを味わえます。
ミクソロジストが腕を振るうバーカウンターと崖の間にカウンター席があります。
▲ ミクソロジストが腕を振るうバーカウンター。
右はスターフルーツに似た果実のビリンビやパンダンリーフを使った「Bilimbi Punch」。左はピーナッツバターや玄米茶を使った「Buttered Kacang」。Kacangはインドネシア語でピーナッツ。
▲ 右はスターフルーツに似た果実のビリンビやパンダンリーフを使った「Bilimbi Punch」。左はピーナッツバターや玄米茶を使った「Buttered
Kacang」。Kacangはインドネシア語でピーナッツ。
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カクテルは地元のフルーツや庭からとったハーブを使ったもので、ウブドという神聖な森でミクソロジーを感じられるのが絶妙なバランス。バリの生きた香りを感じながらホロ酔いになるのが気持ちいいのです。

さらにBGMはジャズの生演奏で、アペなのにずっと続いてほしい感情に陥ってしまう。フードも多数用意するので、ひと晩はここで時間を忘れて夜を過ごすのもひとつの選択肢と思います。
川沿いに沿って空間が広がる「Kubu」。
▲ 川沿いに沿って空間が広がる「Kubu」。
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シグネチャーレストランは「Kubu」というコンテンポラリーなコースを提供する店で、川沿いに造られた竹網の半個室がロマンチック。インドネシア料理なら「Sawah Terrace」となり、ここで食べた鴨が美味しかった!

ジャワ流に煮込んでから揚げたジューシーな鴨に、タマリンドとパームシュガーのソースを添えた一品です。そこに提案されたのは、バリの土着品種で作った赤ワインで、スパイシーさが鴨によく合ったのでした。
エキゾチックなソース4種がつく鴨からあげはワイン泥棒。
▲ エキゾチックなソース4種がつく鴨からあげはワイン泥棒。
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「Sawah Terrace」では朝食でナシチャンプルをいただけます。
▲ 「Sawah Terrace」では朝食でナシチャンプルをいただけます。
朝食は客室でゆったりいただくもよし、「Sawah Terrace」の川を眺める特等席でいただくもよし。滞在中は田んぼに囲まれた小屋でのアフタヌーンティーもお試しあれ。それもまた大人版ピクニックです。
靴を脱ぐアフタヌーンティーというのも新鮮。
▲ 靴を脱ぐアフタヌーンティーというのも新鮮。
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セイボリーには串焼きや海老天などIZAKATA料理も含まれます。
▲ セイボリーには串焼きや海老天などIZAKATA料理も含まれます。
もうひとつ言っておきたいのが、プールサイドでの食事。屋外だったので、席に着くとすぐスタッフの方が虫除けスプレーや日焼け止めのセットを持ってきてくれて、「流石リッツだな!」と感心しました。

料理はハンバーガーとポテト、イカフライをオーダー。プールサイドで食べる揚げものはなぜ異様に美味しいのか? 「このために来た」といった感情まで湧いてきた。

食後にフルーツを食べながら「マンゴスチンが大好き」と話していたら、日本語だったのにマンゴスチンのお代わりが来たことも印象的。もてなすことに喜びを感じるスタッフのレベルの高さよ。お代わりマンゴスチンの味は忘れられません。アイスを配るために周っていたスタッフの笑顔も素敵でした。
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風でパラソルのフリンジが揺れるのを見ているだけで気分がいい。
▲ 風でパラソルのフリンジが揺れるのを見ているだけで気分がいい。
ついアイスを受け取りたくなる笑顔。
▲ ついアイスを受け取りたくなる笑顔。
以上、「マンダパ」での滞在レポートでした。写真や動画を色々撮ったものの、携帯を離した時間や、記録に残さなかった瞬間まで思い返すと眩しい。最初に「童心に帰る時間がある」という話をしましたが、日々の仕事や稼ぎは、そういう体験のためにあるとも個人的に思いました。

大人が無邪気に遊ぶなら、「マンダパ」のようなラグジュアリーで包容力のある場所に身を委ねるのが間違いないからです。彼らは、心のこもったもてなしと工夫溢れるプログラムで、オフの時間を与えるプロ集団。都会で忙しなく過ごす人にこそ、行って欲しいリゾートなのでした。
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実はキッズスペースも大充実でこの広さ。カップルと家族連れの両方におすすめできるリゾートです。
▲ 実はキッズスペースも大充実でこの広さ。カップルと家族連れの両方におすすめできるリゾートです。
頭上の木からプールに落ちた花まで可愛らしい。
▲ 頭上の木からプールに落ちた花まで可愛らしい。

「Mandapa, a Ritz Carlton Reserve」

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