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2024.09.07

最新サウジアラビアの旅 第1回

観光ビザ解禁から5年。新なるフロンティア、サウジアラビアがおもしろい!

サウジアラビアでは2019年9月、観光ビザが解禁になりました。これまでイスラム教徒の巡礼以外は訪れることができなかった国が、いわば開国! 旅慣れたオヤジさんほど、衝撃を受けるだろうこの国の素顔とは?

CREDIT :

文・写真/古関千恵子

2019年秋に観光ビザが解禁となり、外国人ツーリストが自由に旅をできるようになったサウジアラビア。これまで固く閉ざされていた扉を開いてみると、見たことのない無垢な風景(砂漠だけでなく、雪も降る!)の連続。あれ? イメージと違う! 地球に残されたラストにして最新のフロンティア、サウジアラビア。旅慣れたオヤジさんほど、衝撃を受けるはずですよ!
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▲ サウジアラビアといえば、砂漠の太陽、こんなイメージがありました。
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知っているようで、知らない国サウジアラビア

サウジアラビアといえば、世界最大の産油国。そして砂漠の国。もし「それ以外で知っていることは?」と聞かれたら、ズバッと答えられる人は、ごくひと握りでは? 

国土は東にペルシア湾(アラビア湾)、西に紅海が広がるアラビア半島の5分の4を占め、日本の約5.7倍と、広大! 国土の3分の1が砂漠ではあるけれど、南部には標高1000~3000mの山岳地帯があり、ダイビングスポットの紅海もあり、北部では雪も降ります。ちなみに2029年の冬季アジア大会開催地でもあります。
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▲ 開発が進むリヤドの街は、現代のサウジアラビアのイメージ。
首都リヤドの未来都市のような高層ビル群がある一方で、砂漠に古代遺跡が残るドラマティックなアルウラや、旧市街が残るこの国2番目の都市のジェッダ、イスラム教徒の聖地メディナなど、いくつもの違う顔を持ち、まるで万華鏡のよう。

そんなサウジアラビアでは2019年9月、観光ビザが解禁になりました。これまでイスラム教徒の巡礼以外は訪れることができなかった国が、いわば開国(⁉)したわけです。同時に、女性の服装などの戒律も緩やかになったとか。
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▲ 砂漠とオアシスが同居する古代都市アルウラには、こんな大迫力の地形も。
治安も「安全な国ランキング2023」(Numbeo)でサウジアラビアの首都リヤドは12位(東京は8位)。街を歩いても、ビザ解禁から間もないせいか、ツーリストの姿が少なく、治安もいたって良好です。

ジェッダで歩いていた時のこと。真っ黒なアバヤ姿の女性に呼び止められ、「なにかルール違反をしてしまった?」と、ドキリ。なんせ戒律が厳しい国だという印象が残っていたもので。私が日本から来たとわかると、日本のアニメや日本車が好きだと親日ぶりを話してくれました。特に用事はなく、好奇心から声をかけてきたようです。そんなフレンドリーさも、意外なギャップかも。
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ちなみに、もしオヤジさんがサッカー好きならば、サウジアラビアリーグには昨シーズンのクリスチャン・ロナウドを筆頭に、スペインやイタリア代表のスター選手がずらり。オフィシャルショップ(人気選手のものは空港内のショップで見つけられるかも)でユニフォームを購入するもよし、シーズン中なら試合を見に行くもよし。ちょっと変化球的な楽しみ方もありますよ。
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リゾート後発組ならではの、いいとこ取りの観光スポット

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▲ アルウラのエレファントロック前では、まったりチルアウトできるカフェも。もちろんお酒はありません。
観光地としては後発組のサウジアラビア。あらゆる先人たちの成功を学んだうえでスタート地点に立てるというメリットがあります。人気のサービスやファシリティを紆余曲折や回り道をすることなく、取り組めるのです。

たとえば、アルウラの人気スポット「エレファントロック」の屋外カフェでは、夜空の下、ライトアップされた巨岩の前で、生演奏を聴きながらドリンクや食事が楽しめます。調理場はフードトラックを利用し、テーブルによっては地面を掘って座席にしたものも。こうした設備は、環境へのインパクトが最小限で済み、おまけに低予算。それでいてダイナミックな巨岩とアンビエントな演出がイイ感じです。
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▲ 砂漠の中に忽然と現れる、全面ガラス張りの「マラヤ・コンサート・ホール」。
街中のショップやカフェには今ドキの洗練された空間デザインが増える一方で、伝統的なアラビアンな風情のところもあります。世界的流行にある和食(っぽい)メニューを出すレストランもありました。ここでは両極の新旧が交錯した世界が楽しめるのも魅力でしょう。そして、サウジアラビアのあちこちでおもてなしの心“ハファワ”を感じるはずです。
ただし、サウジアラビアは禁酒国家です。これは、オヤジさんにとって唯一のネックかもしれません。けれど「郷に入れば郷に従え」。初日はディナーのテーブルにワインがないことに違和感を覚えても、不思議なもので、数日たてば気にならなくなりました。健康のために、しばしの断酒もいいかもしれません。そして滞在を終えて帰国時の乗り継ぎ地で飲むビール、これがまた最高! ある意味、ガマンは最高のスパイスですね。
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来年あたりに、サウジアラビアへの直行便?

サウジアラビアを旅するうえで、これだけは知っておきたい情報&トラベルハックをここで。

サウジアラビアへ入国するには、eVISAが必要です。ウエブで10分あれば申請でき、1年間有効。期間中は複数回入国でき、一度の訪問で最長90日間滞在できます。申請料はSAR395(約1万7000円)になります。到着時に空港内でeVISA申請することも可能です。
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▲ 右側通行。が、左折レーンがない! 左方向へ行くには、かなり遠回りをすることに。この渋滞もメトロができれば解消される?
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目下、日本からサウジアラビアへの直行便はなく、ドバイやドーハで乗り継ぎをして最短13~15時間。そして朗報! 新たなサウジアラビアの国営エアライン、リヤド航空が2025年の東京線の就航に向けて意欲的。期待して、待ちましょう。

サウジアラビアの“ゴールデン・トライアングル”と称される旅の黄金ルートは、首都リヤド―アルウラ―ジェッダ。今回はこのルートにイスラム教の聖地メディナをプラスして、最強の旅をご提案。海外旅行に新しい刺激を求めたいオヤジさん、冒険が待っていますよ。次回はリヤドの旅をご案内します。

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