2025.04.24
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「seven x seven 石垣」チーフ クリエイティブディレクター・デイビッド氏と読み解く、これからのラグジュアリー
昨年9月にオープンしたホテル「seven x seven 石垣」。そのディレクターを務めるのが、デイビット・ミスキン氏。幼少期、そして自身のキャリア、一貫して触れてきた“ラグジュアリー”。今回、編集長・石井との対談を通し、ホテルに落とし込まれた、今の時代の新たなラグジュアリーの価値観を紐解きます。
- CREDIT :
写真/Mie Nishigori スタイリスト/坂井辰翁 ヘアメイク/伊藤歌苗 文/LEON編集部
そして、今の時代にあったラグジュアリーであり、モテるを追い求める続けるWeb LEONとLEON本誌。両媒体の編集長・石井とふたりの意識に共通するものがあり、昨年9月にオープンしたホテル、「seven x seven 石垣」にて対談が実現。今回、その模様をお届けいたします。

ルール外に目を向けた、本当のラグジュアリーとは
デイビッド氏 まず第一に、「ラグジュアリーって、もっと自由であっていい」って思っています。実を言うと、僕が子どもの頃に家族で泊まった“高級ホテル”での思い出、あまり楽しい記憶がなくて(笑)。
石井 どうしてですか?
デイビッド氏 ほら、ちゃんとした洋服を着て、決まった時間にディナーして、で、静かに、お行儀良くしなきゃいけなくて。子供としてはちょっとそれが苦痛でした(笑)。振り返れば素敵な思い出かも、と思う一方で、当時の自分としてはワクワク感がなくて。その感覚は率直に「自由がない、もっと楽しみたい」、そう思っていました。

デイビッド氏 まさにそう。だから「誰でも気軽に来られて、自由に楽しめる場所を作りたい」って思ったんです。“スニーカーやサンダル、Tシャツで行けるラグジュアリーホテル”、っていうとイメージしやすいかな。
石井 デイビッドさんもアロハな半袖シャツでリラクシーですね。僕もこの雰囲気だからいいかな、と思ってジャケット脱いじゃった。
デイビッド氏 さっきのジャケット姿も素敵だったけどね! けど、そう。過ごしやすい、そして自分らしい姿で過ごしてくれることがここの一番の理想、です。
「朝、自分で淹れるコーヒーって、実は贅沢かもしれない」

デイビッド氏 驚かれることもあるよ。「ラグジュアリーホテルを謳っているのに、家事させるの!?」って(笑)。
石井 正直、最初はちょっと思いました(笑)。
デイビッド氏 でも、考えてみて? 旅先の静かな朝、シャワーを浴びて自分でコーヒーを淹れて、風の音を聞きながら飲む。冷蔵庫から冷えたフルーツを出して一口食べて。それって、めちゃくちゃ贅沢な時間じゃない?
石井 確かに……誰にも邪魔されない、自分だけの時間。
デイビッド氏 でしょ? それが「自由のあるラグジュアリー」ってこと。“やってもらう”より“自分で選ぶ”方が、気持ちいい場合もあるから。洗濯機が各部屋に配置されてるのも同じ理由。簡単な洗濯物だったら、わざわざエクストラでお金を払わず、家にいる感覚でやっちゃう方が気分的に楽だよね。
「Luxury is convenience」──贅沢は、さりげない気遣いに宿る
デイビッド氏 確かによく使うかも。言いたいことは、必要なものが必要な時に、自然にそこにあること。高価なサービスを受けることだけが贅沢じゃなくて、自分のスタイルを崩さずに過ごせることの方が、現代においては本質的な価値になってきていると思います。洗濯機やキッチンの設置にも通じますね。

デイビッド氏 そうそう、さり気なさ。ただ便利なだけじゃなくて、“心の余裕”をくれるもの。実は大袈裟な演出よりも、先回りして、わかる人にはわかる心配りを考える方がずっと難しくて。形式ばったものの方が実は簡単なのかも(笑)。ちなみに、セルフチェックインのオペレーションも同じ理由で設置しました。暗証番号を記憶していたり、スマホがあれば、キーがなくても入れるでしょ。
石井 それ、個人的にヒットポイントです。過去、何度部屋着とスリッパでインロックを解除してください、とフロントに出向いたことか……(笑)。あれ、結構恥ずかしいですよね。
“同じ”であるために“違い”を演出する
デイビッド氏 そうです。僕たちはチェーン展開をしているつもりはありませんが、重要な部分は一貫して共通しています。ゲストとの距離感やさりげなさ、ほかにも香りや色のトーン。滞在の流れやリズムなんかも。

ラグジュアリーは「記号」ではなく、選ぶための「意味」になる

デイビッド氏 昔は“どのブランドの○○”に泊まる、とか、持っているっていうのがステイタスとなっていました。でも今は、“それが自分にとってどんな意味を持つか”の方が大事になってきていると思います。
誰かに自慢するためのラグジュアリーじゃなくて、自分の内側に心地よく響くものを選ぶ時代。僕たちがつくっているのは、まさにそういうルールや形式を超えたところにある「意味のある贅沢」なんです。

石井 意訳するなら『ラグジュアリーは、ルールより自由を選んだ』てな具合でしょうか(笑)。やっぱりその世界観を体験するのなら、ここに実際に泊まってみてほしいな。僕も半分仕事を忘れてプールにサウナに、シャンパーニュに、楽しんじゃった。
デイビッド氏 あと半分も仕事気分なの?(笑)……じゃあ、そろそろシーシャも、どう?

seven x seven 石垣 ギャラリー









「seven x seven」 チーフ クリエイティブディレクター
デイビッド・ミスキン氏
ニューヨークを拠点に、ホテルブランド「fav/FAV LUX」や「seven x seven」のブランディングやデザイン監修などを行う。幼少期より体験してきたラグジュアリーを今の時代へとアップデイトし、軽やかで柔軟な新・ラグジュアリースタイルを提案する。
■ seven x seven 石垣
住所/沖縄県石垣市真栄里254-19
TEL/0980-87-5177
料金/25万7000円〜(ザ・セブンプールスイート 1室2名利用時、朝食付、税・サ込み)
HP/https://sevenxseven.com/hotels/ishigaki