2020.07.29

京都の歴史ある小学校がクラシックなホテルに。「ザ・ホテル青龍京都清水」

世間的にはいよいよ夏休み。されど時勢を考えれば街を遊び歩くより、滞在すること自体が贅沢なハイクオリティホテルで疲れた体をリフレッシュするという選択肢も。ということで2020年、ニューオープンラッシュの京都でも、ひときわ異彩を放つ「ザ・ホテル青龍京都清水」の魅力をご紹介します。

CREDIT :: 写真・文／矢吹紘子

地元の人たちに長く親しまれてきた小学校を大胆にコンバージョン

ニューオープンが続く京都のホテルの中でも、「ザ・ホテル青龍京都清水」は別格です。何が凄いかって、まずはその建築スタイルの斬新さ。母体となっているのは、明治２年に開校し、昭和８年に「清水小学校」として現地に移転新築された小学校なのです。

当時スタンダードだった和風の木造校舎ではなく、鉄筋コンクリートを採用したモダンな建物外観は、スパニッシュ瓦葺きの屋根やアーチ状の連窓といった、クラシックなディテールが満載。小学校時代の教室や体育館を兼ねた講堂など、当時を偲ばせる特徴もしっかり継承されていて、ノスタルジックな気持ちに浸ってしまいます。

/ 5

▲小学校時代の写真などを展示するアーカイブコーナー。
▲アーチ型の窓がなんとも言えない。
▲階段の手すりには彫刻刀で掘られたいたずら書きが残っていた。
▲懐かしのデザインの郵便ポストがさりげなく。
▲緑豊かな東山の麓、京都のアイコン・清水寺すらも背景にするロケーション。なんて贅沢なのだろう！

▲小学校時代の写真などを展示するアーカイブコーナー。
▲アーチ型の窓がなんとも言えない。
▲階段の手すりには彫刻刀で掘られたいたずら書きが残っていた。
▲懐かしのデザインの郵便ポストがさりげなく。
▲緑豊かな東山の麓、京都のアイコン・清水寺すらも背景にするロケーション。なんて贅沢なのだろう！

ゲストルームは全48室。小学校の建物を改築したクラシックな「ジュニアスイート」や「スーペリアキング」は、シングルユースはもちろん、カップルでもリラックスして過ごせるサイズ感。大きな窓から八坂の塔を臨む「スイート」や、広々としたテラスを備えた「テラスツイン」など、和と洋が絶妙に溶け込んだ、ミニマルなインテリアが際立つ客室も。

/ 4

▲ジュニアスイートは66.3㎡。天井が高く、開放感がある。
▲テラスツインはベッドから八坂の塔が！
▲そしてテラスからもこんにちは。トリプルユースも可能。
▲バスルームもこの開放感。

▲ジュニアスイートは66.3㎡。天井が高く、開放感がある。
▲テラスツインはベッドから八坂の塔が！
▲そしてテラスからもこんにちは。トリプルユースも可能。
▲バスルームもこの開放感。

思わず引きこもってしまいそうなパブリックスペースの充実度

パブリックスペースもハイレベル。宿泊者専用のゲストラウンジに、小学校時代は講堂として使われていたスペースを改装したプライベートバス。「restaurant library the hotel seiryu」では、美術やデザインに関する書籍に囲まれて、朝食をとったり、コーヒーをいただいたり。滞在先のスペアタイムをアカデミックなものにしてくれます。

/ 3

デイタイム(７:00〜17:00)にはスナックやスウィーツ、カクテルタイム（17:00〜22:00）にはオードブルもいただけるゲストラウンジ。清水銘菓や、京都の地酒も揃う。
▲プライベートバスは「清水」「山鳩」「桜」の３室。7:00〜22:00（完全予約制）で90分6000円。
▲宿泊者以外も利用できる「restaurant library the hotel seiryu」。朝食は7:00〜10:30(L.O.10:00)。12:00〜16:00(L.O.15:00)は喫茶営業。

デイタイム(７:00〜17:00)にはスナックやスウィーツ、カクテルタイム（17:00〜22:00）にはオードブルもいただけるゲストラウンジ。清水銘菓や、京都の地酒も揃う。
▲プライベートバスは「清水」「山鳩」「桜」の３室。7:00〜22:00（完全予約制）で90分6000円。
▲宿泊者以外も利用できる「restaurant library the hotel seiryu」。朝食は7:00〜10:30(L.O.10:00)。12:00〜16:00(L.O.15:00)は喫茶営業。

とにかくモテる⁉️ バーとレストランが最高

ホテルを選ぶ時、こだわりたい条件の一つがレストランとバーの充実度のはず。ここ「ザ・ホテル青龍京都清水」は、その面でもかなり優秀なのです。まずレストランには、創業1912年のパリのビストロ「ブノワ」が京都初出店。

ファンにはおなじみのシグネチャーディッシュに加え、地元の食材を使った一品もいただけます。棚や、座席のロングベンチなど、アラン・デュカス氏自ら厳選したというフレンチアンティークのインテリアも見応えたっぷり。

/ 3

▲ブノワといえばパテ・アン・クルート。京都で堪能できる幸せといったら。
▲解放感ある店内には、アラン・デュカスさんのアンティークコレクションが飾られている。
▲大切な人と訪れたいしっとり感。プリフィクスのランチは4800円から、ディナーは6800円から。

▲ブノワといえばパテ・アン・クルート。京都で堪能できる幸せといったら。
▲解放感ある店内には、アラン・デュカスさんのアンティークコレクションが飾られている。
▲大切な人と訪れたいしっとり感。プリフィクスのランチは4800円から、ディナーは6800円から。

もう一つのハイライトは、京都随一と呼び声の高いバー「K36」。４階の「K36 The Bar&Rooftop」では、「K36」バトラーの西田稔氏が監修するカクテルや、希少な銘柄も揃うウイスキーやシャンパーニュなどを堪能できるのです。

８月1日からは、ツインルームまたはキングルーム限定で2名分のオードブルと選べるワインボトルが付いた朝食付きのプラン（一泊一室２名8万2358円〜）もスタート。

/ 2

▲カウンターにて腕を振るう西田氏。撮影に訪れた日は、彼をお目当てに訪れた常連客で大にぎわいでした。名物のジントニックをはじめ36種のカクテルが揃います。
▲屋内、屋外に渡るレイアウトで、京都の街並みを一望できるパノラマビュー。営業時間は15:00〜24:00(L.O.23:30)。昼間から飲まない選択肢はありません！

▲カウンターにて腕を振るう西田氏。撮影に訪れた日は、彼をお目当てに訪れた常連客で大にぎわいでした。名物のジントニックをはじめ36種のカクテルが揃います。
▲屋内、屋外に渡るレイアウトで、京都の街並みを一望できるパノラマビュー。営業時間は15:00〜24:00(L.O.23:30)。昼間から飲まない選択肢はありません！

カウンターにて腕を振るう西田氏。撮影に訪れた日は、彼をお目当てに訪れた常連客で大にぎわいでした。名物のジントニックをはじめ36種のカクテルが揃います。

観光地にありながら、観光したくなくなるほどの居心地のよさ。「記憶を刻み、未来へつなぐ」ヘリテージホテル、「ザ・ホテル青龍京都清水」の魅力は、語りつくせないほど。ウィズコロナ時代にふさわしい“滞在を楽しむ”旅のディスティネーションとして、ぜひご記憶いただきたく。

■The Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizu ザ・ホテル青龍京都清水

住所／京都府京都市東山区清水2丁目204番2号
アクセス／京都駅よりからタクシーで約10分。市営バス「清水道」バス停下車徒歩約5分、「五条坂」バス停下車徒歩約10分。
HP／https://www.seiryukiyomizu.com
予約・問い合わせ／TEL 075-532-1111

●料金／6万9286円～（1泊1室2名、税・サ込、朝食付き）