2020.10.10
奈良1300年の伝統を新解釈した最新ホテル「ふふ 奈良」に泊まってみた
京都からクルマで約1時間の奈良。これまでは京都に滞在しつつ、奈良の寺社・名所をめぐる急ぎの旅が多かったように思えます。宿泊するとしても、古色然とした高級旅館が主流。それが今年は2つのラグジュアリーホテルがお目見え。新たなる奈良の楽しみ方が広がりました。
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文/古関千恵子

最初にご紹介するのは、カトープレジャーグループが世界を見据えて展開する「ふふ」ブランドの「ふふ 奈良」。この地に受け継がれる伝統に、モダンな解釈を加えたラグジュアリー系の宿です。建築やアート、食、あらゆる場面で、奈良のエッセンスを感じます。そして、明治・大正期の文化人が愛した庭と、21世紀のランドスケープアーキテクトが手掛けた庭、ひとつのホテルの中で時空を超えた日本の庭園美を体験できます。
新旧の庭園を愛で、すべての部屋の露天温泉に憩う宿





全室に露天温泉。30の客室はいぶし銀な色使いのアジアン調

全室のテラスに置かれた温泉の露天風呂は、滞在のハイライトともいえるアイテムです。この場所に温泉はないものの、ゲストに疲れをとってほしいと、奈良県内から運び湯を敢行。その心づかいが嬉しいじゃありませんか。湯船は二人で入っても余裕の広さがあり、足湯や寝湯の位置などが微妙に異なり、これも同じ形はありません。




奈良は生薬発祥の地。和漢植物をハーブのように効かせた食と酒




ふふ 奈良限定の薬湯を取り入れたトリートメント


朝早く起きたなら、ホテルの地の利を生かして、春日大社や東大寺二月堂まで散策してはいかがでしょう。朝の静謐な空気と古都の趣、これは奈良に滞在しないと味わえません。


■ ふふ 奈良
住所/奈良県奈良市高畑町1184-1
HP/https://www.fufunara.jp/
予約・お問い合わせ/TEL 0742-81-7738
●1室2名利用時2名料金 税サ込・入湯税別
・スタイリッシュスイート 7万7000円~
・プレシャススイート 9万9000円~
・ふふラグジュアリープレミアムスイート 19万8000円~