2020.11.02
何があってもへこたれないのがNY! 新たなニュースが満載です!
11月3日に迫った大統領選と未だ続く新型コロナウイルス感染者の増加……。治安の悪化も懸念されて一触即発の状態が続いているアメリカですが、外を歩くと紅葉がとても綺麗なベストシーズンの到来です。長らく閉まっていた美術館も再開し、これぞ芸術の秋を堪能できるニューヨーク。コロナ禍でのポジティブな動きを現地在住、元LEON編集部の菅 礼子がレポートします。
- CREDIT :
文/菅 礼子 写真/Masaki Hori(Moma, Moma PS1)
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▲ クイーンズにあるMOMA PS1も予約制でオープンしています
▲ 昨年リニューアルしたMOMA。MOMAのチケットでMOMA PS1にも入れます
▲ 「Cooking for Artists」の著者である女性シェフ、ミナ・ストーンによるMOMA PS1の中にあるレストラン「Mina’s」
▲ ギリシャの家庭料理へのオマージュをコンセプトとしています
▲ かつては学校だった建物を改築して作られたMOMA PS1。コンテンポラリーアート好きにオススメです
▲ クイーンズにあるMOMA PS1も予約制でオープンしています
▲ 昨年リニューアルしたMOMA。MOMAのチケットでMOMA PS1にも入れます
▲ 「Cooking for Artists」の著者である女性シェフ、ミナ・ストーンによるMOMA PS1の中にあるレストラン「Mina’s」
▲ ギリシャの家庭料理へのオマージュをコンセプトとしています
▲ かつては学校だった建物を改築して作られたMOMA PS1。コンテンポラリーアート好きにオススメです
観光地も条件付きで徐々にオープン
美術館もナーバスで以前のようなキャパシティを入れることはできないため、予約をしていても長蛇の列に並ぶことに。それでも館内に入ると混み合っていることはないため、きちんとソーシャルディスタンシングは守られていて、そこはひと安心でした。
前述したとおりメトロポリタン美術館は今年4月で150周年のアニバーサリーを迎えたのですが、残念ながらこのコロナで祝賀ムードはすっかり薄れてしまった様子。
150周年の特別展「Making The MET 1870-2020」が催されていたのですが、こじんまりとした雰囲気で今は致し方ないと理解しつつも寂しい気持ちになりましたが、会期は8月までの予定が来年の1月3日まで延長になったので、チャンスのある方は足を運んでください。
リチャード・アベドンが撮影したマリリン・モンローの写真など、貴重な所蔵品はMETならでは。メトロポリタン美術館の歴史が凝縮された約250点の素晴らしい作品を見ることができます。
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密を避けるのはどこも同じで、アップステートなどのエリアはマンハッタンよりも緑が多く敷地が広いため移住をはじめ訪れる人も多く、人気が増しています。
以前のようなキャパシティが受け入れられていないことで、どこへ行くにも事前予約が必要なのはちょっと不便。全長2.3kmある昔の鉄道を公園にした「ハイライン」も今では予約しないと入れないことになっています。
今こそニューヨークの夜景を二人占め!
同展望台はニューヨーク一高いと言われ、マンハッタンの最南ファイナンシャルディストリクトにあるため、自由の女神も拝めます。ミッドタウンにあるエンパイアステートビルの夜景とはひと味違ったビューを楽しめます。
パンデミック以降、世界の大都市の大気汚染が改善されたことは言わずもがな。ニューヨークもその例に漏れず、以前より美しい景色が見られるようになったので、ぜひチェックを! 大人の楽しみ方でオススメなのは意外と知らないエンパイアステートの隠れ個室です。
通常は86階の展望台までしか行けないのですが、102階に通常の料金にプラスαして入れる展望台があり、その内部から階段で上に上がった場所にプライベートな展望台があるんです。
こちらは本当に限られた人しか入れず、プライベートなディナーもできるそうなので、ニューヨークの夜景をふたりで堪能するには申し分ないデートコースです!
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この状況下でも続々オープンするレストラン
執筆をしている現在の気温は日中で7度という冷え込みの厳しくなってきたニューヨークですが、店内飲食のキャパシティは未だ25%に制限され、コロナ感染者の急増を見ると年内50%まで引き上げられないのではと言われています。そんな厳しい状況のなかでも160を超えるレストランがニューヨーク市の中でオープンしています。
先日、トライベッカのハドソン川沿にオープンした「シティ ワイナリー」を訪れたのですが、テラス席もある大箱レストランで、ワインも醸造しているワイナリーは賑わいを見せていました。
▲ オープンしてまだ一ヶ月という新スポットのシティワイナリー
▲ ダイニングスペースは約3000平方メートルというマンハッタン最大の大きさ。晴れた日はハドソン川を望むパティオが人気です
▲ ワインの飲み比べ$20。すべてこちらのワイナリーで作られたワインです
▲ こちらでも会計はQRコード決済。タッチレス化が顕著に進んでいます
▲ オープンしてまだ一ヶ月という新スポットのシティワイナリー
▲ ダイニングスペースは約3000平方メートルというマンハッタン最大の大きさ。晴れた日はハドソン川を望むパティオが人気です
▲ ワインの飲み比べ$20。すべてこちらのワイナリーで作られたワインです
▲ こちらでも会計はQRコード決済。タッチレス化が顕著に進んでいます
コロナによって多くの人がニューヨークを離れましたが、家賃が以前に比べ下落していることもあり(それでも全然高い!)、寒い冬を越えた頃には新しい人たちがニューヨークにビジネスチャンスを求めてやってくるのではと言われています。
どんなことがあっても立ち上がる街がニューヨークなんだなと肌で感じるとともに、今後の街がどう変わっていくのか新たな展開に注目です。
■ お問い合わせ
エンパイアステートビルディング
102階行きのチケットはコチラから
ワンワールドオブザーバトリー
HP/https://www.oneworldobservatory.com/en-US/
シティワイナリー ニューヨーク
HP/https://citywinery.com/newyork/
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● 菅 礼子
LEON編集部で編集者として勤務後、2018年に渡米。現在はニューヨーク在住。男性誌や女性誌、航空会社機内誌などにニューヨークのライフスタイルの情報から世界中の旅の情報までを執筆する他、ニューヨークでクリエイティブエージェンシーのAYDEAを主催(www.aydea.co)。Instagram(@sugareiko)でニューヨークだけでなくアメリカ&世界の情報を発信中。