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2021.04.25

ホテルで暮らしたい! アナタのための長期滞在プラン【総まとめ】

憧れのホテル暮らし、それが少しは身近になってきたのをご存知かと。コロナ禍で働き方や旅のスタイルに変化が生じたことで、ここ数カ月、さまざまなホテルが「長期滞在プラン」を打ち出しています。数ある長期滞在プランの中でも、LEON読者に親和性の高そうなプランをピックアップしてみましたよ!

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文/長谷川あや

ホテルで暮らす──。それはかつては選ばれし者に与えられた特権でした。女優の森光子さんや山田五十鈴さんが帝国ホテルに長く逗留していました。映画評論家の淀川長治さんは旧東京全日空ホテル(現ANAインターコンチネンタルホテル東京)に11年間滞在し、若かりし頃の伊集院静さんは逗子のなぎさホテル(平成元年に閉館)で7年の歳月を過ごしています。

コロナ禍で働き方や旅のスタイルに変化が生じたことで、ここ数カ月、さまざまなホテルが「長期滞在プラン」を打ち出しています。そして、どうやらそれが売れまくっているらしい! そんなわけで、数ある長期滞在プランのなかでも、LEON読者に親和性の高そうなプランをピックアップしてみましたよ!
帝国ホテルはタワー館の3フロアの一部を「サービスアパートメント」に改修。約30平方メートルの客室を、30泊36万円(税・サービス料込)で売り出したところ、7月までの予約分が瞬く間に完売したといいます。京王プラザホテルでも、30連泊21万円~(税・サービス料込)、朝食付きという破格のプランがわずか数時間で完売に。そうなんです、今、ホテルのトレンドは「長期滞在」なんです(断言)。とはいえ、単にプランを羅列しても違いがよくわからない──、というわけで、現在、販売中の長期滞在プランの中でも、LEON読者に特におすすめしたいものを、各ホテルの広報担当者の声を交えながら紹介していきましょう。

★ こちらの記事もご覧ください。 「桐島、帝国ホテルに引っ越しました
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■ ANAインターコンチネンタルホテル東京

ANAインターコンチネンタルホテル東京では、7月15日(木)まで、ならびに8月15日(日)から11月15日(月)までの期間、「クラシック」カテゴリーの客室が、通常の最低料金の半額以下となる、30泊35万円(税・サービス料込。1室あたり最大2名まで)で利用できる「ホーム・アウェイ・フロム・ホーム」を販売しています。

プラン開発の背景を尋ねると、「インバウンドが激減し、ホテルとしては邦人客にターゲットを絞ることになったことが背景にあります」と広報担当者。なるほど、多くのホテルがこぞって長期滞在プランを打ち出している理由はここにありそうです。

「邦人客の場合は、ビジネス・レジャー各目的に関わらず、滞在型というよりは1~2泊ベースの短いご宿泊が一般的です。総客室数844室という当ホテルでは、日々の回転数で部屋を埋めるのは、現況においては非常に厳しく至難の業です」

Go Toトラベルキャンペーンも停止中ですからねぇ。

「ホテルには従来から長期滞在や年単位で住まわれる事例はあり、常に一定の需要があると認識しておりました。新しい外資系のホテルでは“レジデンス”というカテゴリーを事業として設けているところも少なくありません。また、世間ではコロナ禍の仕事の仕方として、テレワークの必要性が一気に高まりました。こういった状況をとらえ、ホテルビジネスの新たな販路を拓き、積極的にお部屋を提供することを目的に同プランを発売しました。お仕事とプライベートの両方が満たされ、暮らしていただくという意味では、都内有数のロケーションの良さと館内施設の充実が挙げられると思います」

30泊6万円(税・サービス料込)の追加料金で、専用ルームサービスメニューから、1日あたり1品、好きなメニューが注文できるシステムもユニークです。

「特別な特典やサービスを付加するというよりは、規模の大きな総合型ホテルとしての優位性、当ホテルがもつ雰囲気や充実した施設などを通じてホテルライフを体感していただくことで、満足度を高めていただけることを願っています」

● ANAインターコンチネンタルホテル東京 「ホーム・アウェイ・フロム・ホーム」

予約受付期間/~2021年10月15日(金)
利用期間/~2021年7月15日(木)、8月15日(日)~11月15日(月)
住所/東京都港区赤坂1-12-33
URL/https://anaintercontinental-tokyo.jp/offer/home-away-from-home/

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■ ホテルニューオータニ

昨夏、Go Toトラベルキャンペーンで東京都の発着が除外された際に、都民還元キャンペーンとして、いち早く6連泊プランを発売したのが、ホテルニューオータニです。在宅勤務の推進が世間で課題として挙がると、今度は30連泊のプラン「スーパーワーケーション」プランを打ち出しました。時代の流れをいち早くつかみ、すぐにかたちにする心意気、ぜひとも見習いたいところです。

そのホテルニューオータニが今年もやってくれました! 現在、「新・スーパーTOKYOCATION」の名のもと、30泊75万円~(税・サービス料込)のプランを発売しているのですが、これ、なんと1日3食付きなんですよ。広報担当者は、「滞在中3食付き、それも60種類以上のメニューからお食事をお選びいただけるのは、館内に36店舗のレストランを持つ弊社ならではのスケールメリットです」と胸を張ります。

確かに美食合宿ができそうな勢いです。さらに、ランドリーやリフレッシュ用のレンタルバイク、会議室無料も無料と至れり尽くせり。滞在後、日常生活に戻れないんじゃないかと心配なくらいです……。いったいどのような人が利用しているのでしょうか?

「長期滞在プランを発売した当初は、企業の経営者、ベンチャー企業にお勤めの方が中心でしたが、『新・スーパーTOKYOCATION』となってからはカップルやご夫婦で、クルーズ旅行の代わりにご利用されている方が増えております。ワーケーション利用はもちろんですが、海外旅行が難しいなか、長期休暇の代案としてご活用いただけたらうれしいですね」

● ホテルニューオータニ(東京) 「新・スーパーTOKYOCATION」

利用期間/~2021年6月30日(水)チェックインまで
住所/東京都千代田区紀尾井町4-1
URL/https://www.newotani.co.jp/tokyo/stay/plan/staytokyoeattokyo-long/

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■ ストリングスホテル東京インターコンチネンタル

ストリングスホテル東京インターコンチネンタルでも、3月から長期滞在ゲスト向けの宿泊プラン「シナガワ・ロングステイ by InterContinental」の販売をスタートしました。広報担当者にプラン開発の経緯を聞いてみたところ、なかなか興味深い回答が返ってきましたよ!

「私どものホテルでは、昨年からデイユースプランを販売しているのですが、これがかなり多くのご予約をいただいています。連日、デイユースを予約される方もいらっしゃいます」

そこで、「月極でご利用いただくことで、デイユースよりもお安くできないか」と企画したのが、この長期滞在プランです。気になるお値段は、30連泊で1室39万円(税・サービス料込)。1日あたりに換算すると、1万3000円です。品川駅直結という立地で、ラグジュアリーホテルの非日常感が味わえるのですから、かなりリーズナブルじゃないでしょうか。すべての客室が27階以上に位置する同ホテルは眺望も素晴らしいんですよね~。なかには、プランがスタートした3月1日から6月末まで、全期間(4カ月)を予約した人もいらっしゃるとか(うらやましい!)。

「客室以外でゲストが仕事などで利用できるスペースを新たに設けました。平日の日中のみになりますが、事前予約制で、1日2時間までプライベートオフィスルームを無料でご利用いただくこともできます」

このプランのために、いくつかの客室のベッドを除去し、オフィスルームを作ったそうですよ。肝入りのプランだということがひしひしと伝わってきます。

さらに「本プランの特典として、館内レストラン・バー、インルームダイニングが、50%オフでご利用いただけます(テイクアウト商品は除く)」って、え、マジですか。それはかなり思い切りましたね……。

「シェフにも本当に大丈夫かと何度も確認したのですが、室数限定だからと(笑)。たしかにホテルで暮らすように過ごしてほしいという本プランのコンセプトにも合致しています。ぜひホテルでの生活を楽しんでいただければと思います」

がっつり仕事をして、お腹がすいたらホテルメイドの美味しいものをしこたま(じゃないくてもいいですけど)いただく。メリハリのあるワ―ケーション、なかなか魅力的です。

●ストリングスホテル東京インターコンチネンタル 「シナガワ・ロングステイ by InterContinental」

利用期間/~2021年7月1日(木)チェックアウトまで
住所/東京都港区港南2-16-1品川イーストワンタワー26~32F
URL/https://intercontinental-strings.jp/jp/offers/shinagawa-longstay

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■ アンダーズ 東京

アンダーズ東京は、2月より販売していた、開業以来初のロングステイプラン「My Week at Andaz」の早期完売を受け、1日5部屋限定で5月までの延長を決定しました。料金は、7泊8日で14万6300円(税込・サービス料別)也。

「“暮らすように滞在できる”アンダーズのブランドコンセプトが体感できる宿泊プランです。たとえば、追加料金なしで、タワービュー〈東京タワー側〉、パークビュー〈皇居・日比谷公園側〉、ベイビュー〈東京湾・レインボーブリッジ側〉、シティービュー〈新宿・赤坂側〉)よりお好きな眺望の客室(約50平米)をお選びいただけます」

客室が限定されることが多い長期滞在プランで、眺望が選べるのは大きな利点です。ラグジュアリーな空間で自宅にいるように寛げるサービスはほかにもあります。客室ミニバーのソフトドリンクやスナック、宿泊者専用ラウンジでのイブニングサービス、市内通話、Wi-Fi接続などが無料で利用できるほか、同プランの特典として、3日に一度、エクレアなどのスイーツが客席に届きます。プール・フィットネスセンターでリフレッシュがはかれるのもうれしいポイント。

宿泊者限定のアクティビティにも参加できます。コンシェルジュが館内のアートワークを案内するツアーや、一般開放していない、地上約250メートルに位置するテラスから東京の絶景を眺めるツアー、近隣の散策ツアーなど、刺激的なアクティビティが、毎日、日替わりで用意されています。退屈するヒマはなさそうですよ。

● アンダーズ 東京 「My Week at Andaz」

利用期間/~2021年5月25日(火)チェックインまで
住所/東京都港区虎ノ門1-23-4 虎ノ門ヒルズ森タワー
URL/https://www.andaztokyo.jp/restaurants/jp/special/detail/36

■ 星のや竹富島

長期滞在プランを打ち出しているのは、都心部のホテルだけではありません。星のや竹富島では、2020年3月に「南風(ぱいかじ)ワーケーション滞在」を発売。通常価格の約70パーセントオフの、30泊、27万8460円(税・サービス料別。2名1室の1人あたりの料金)で宿泊できます。

もともとラウンジや客室で仕事をしている人が一定数いたことから、八重山諸島全体でワーケーションでの誘致ができないかと自治体と検討していたそうです。

「せっかくリモートで仕事をするのであれば、豊かな自然環境に囲まれた開放的な星のや竹富島で過ごしていただきたい、非日常な空間での仕事は新たな閃きや発見につながるのではと思い発売をいたしました」

星のや竹富島の客室は、島の伝統建築を踏襲した一戸建て。「風の家」と呼ばれるほど、風通りがよく、さわやかな南風(ぱいかじ)が吹き抜けていきます。そもそも施設全体が3密とは無縁の開放感です。

「ちょうど現在は花粉症が大変つらい時期ですが、八重山諸島には台風が毎年来ることから、スギやヒノキが育つことなく、花粉がない避粉地です。花粉症のストレスなく、仕事により集中できる環境です」

仕事終わりには、24時間遊泳可能なプールで泳いだり、プールサイドや海辺で仕事終わりのお酒を楽んだりと、リゾートライフを満喫できるのもよろしいかと。

いまホテルの長期滞在プランは百花繚乱。まもなく満開を迎える桜に負けじと咲き誇っています。この機会に、ホテルで暮らす夢をかなえてみようじゃありませんか。

● 星のや竹富島「南風(ぱいかじ)ワーケーション滞在」

利用期間/通年
住所/沖縄県八重山郡竹富町竹富
URL/https://hoshinoya.com/
https://www.hoshinoresorts.com/information/release/2020/11/119952.html

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ほかにもあります! 長期滞在プラン一挙ご紹介

まだまだ注目の長期滞在プランはたくさんあります。大阪、京都も含めてご紹介!

● ロイヤルパークホテル

ロイヤルパークホテルでは、長期滞在プラン「Live in the HOTEL ~ロングステイプラン~」のほか、1カ月間客室を自由に利用できる企業向けプラン「UP TO」シリーズも販売中。こちらは複数スタッフの宿泊が可能で、テレワーク用のオフィス代わりとして、長期出張などのサテライトオフィスとして、福利厚生としての宿泊利用など、幅広い用途で活用できます。

URL/https://www.rph.co.jp/event/longstay2021.html

● オークウッド

サービスアパートメントのパイオニアである「オークウッド」にとって、長期滞在はお手のもの。「LIVE WITH OAKWOOD(リブ・ウィズ・オークウッド)」として、30泊からの長期滞在を対象とした3つの新プランを発売。国内では、オークウッドスイーツ横浜、オークウッドプレミア東京など、12施設が対象となります。プランごとに異なるウェルカムキットや、ギフトカード(5000円分〜)をはじめ、客室設置のLEDモニターや印刷サービス、ベビーシッター/チャイルド・デイケア・サービス、ペットグッズや獣医、グルーミングサロンのアシストなど、滞在中に役立つ、うれしい特典(ウェルカム・ギフト)特典が用意されています。

URL/https://oakwood.jp/livewithoakwood/

● ザ・キャピトルホテル 東急

ザ・キャピトルホテル 東急では、12月30日(木)まで、スイートルームを仕事場として利用できる、宿泊プラン「ワークイン・ワークアウト ステイ」を販売しています。客室には高さが調節可能なデスクや機能的なリクライニングチェアなどを備え、快適な作業環境をサポート。また、仕事の合間に軽い運動やリフレッシュができるようフィットネスバイクやバランスボールが備えられています。宿泊のゲストと会員限定のフィットネスジム&プールも無料で利用でき、つまり、外出を伴わずに仕事とワークアウトの両立ができてしまうというわけです。1泊から予約できますが、滞在期間に合わせた料金設定でお得に長期利用が可能です。

URL/https://www.rsv.tokyuhotels.co.jp/cgi-bin/ihonex/stay/search_category.cgi?hid=r_TC_CAPIT&search:hid=r_TC_CAPIT&plan_groupcd=IBWKOF&search=1&form=jp

● 第一ホテル東京

新橋の第一ホテル東京では、32平米の客室が、実質1日1万円(税・サービス料込)で利用できる、30連泊の長期滞在プラン「DAI-ICHI HOTEL STAY 30」を販売中です。滞在中は、ラウンジにて、無料でドリンクがいただけるほか、フィットネス、プールも無料で利用できます。なお、第一ホテルアネックスには、スタンダードツイン/ダブルの客室に15万円で、30連泊できるリーズナブルなプランも!

URL/https://www.hankyu-hotel.com/hotel/dh/dhtokyo/accommodation/longstay

● Zentis Osaka (ゼンティス大阪)

2020年7月に開業した、パレスホテルが手がける宿泊特化型のホテル「Zentis Osaka (ゼンティス大阪)」でも長期滞在プランの販売をスタート。シャワーブースのみのStudio(25平米)のカテゴリーなら、30連泊で25万4100円(税・サービス料込)! 滞在中に使える3万円のホテルクレジットも付いています。

URL/https://zentishotels.com/wp/wp-content/uploads/2021/03/210302_ZentisOsaka_Zentis-Monthly.pdf

● リーガロイヤルホテル京都

あこがれの京都を“第2の住まい”に──。そんな夢をかなえてくれるのが、リーガロイヤルホテル京都の長期滞在プラン「Kyoto Home」です。お値段は、5泊3万円から、月額で15万円から(いずれも税・サービス料込)。京都駅から歩ける至便な場所で、このお値段は破格ではないでしょうか。プランには、館内レストランやランドリーサービスの割引や、室内プール・サウナやジムの利用も含まれます。長期出張の心強い味方になってくれるのはもちろんのこと、観光の拠点としても利用価値大です!

URL/https://www.rihga.co.jp/kyoto/stay/plan/kyoto-home

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