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2021.05.09

あの「ひらまつ」が軽井沢に開いた話題のグラン・オーベルジュに泊まってみた

高級レストランで知られる「ひらまつ」の6施設目のホテルとなる「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」が2021年3月にオープンしました。すべての客室に半露天風呂を備えた別荘のような「森のグラン・オーベルジュ」では、美しい自然の中、ひらまつ自慢の至高のフレンチがいただけます。

CREDIT :

文/小野アムスデン道子

ガストロノミーを追求する「ひらまつ」の6施設目のホテルにして、フラッグシップともなる「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」が2021年3月16日に長野県御代田町に開業しました。縄文の昔から開けた地に誕生した、深い緑に囲まれた「森のグラン・オーベルジュ」。至高のフレンチはもちろんですが、コンセプトは「すべては次の一皿を美味しくするために」。いったいどんなお料理とおもてなしが待っているのでしょうか。期待せずにはいられません。
▲ ゆったりとした客室に広々したテラス。寛いだ時間が過ごせる本館ジュニアスイート。
浅間山の裾野、緑広がる御代田は、5000年前の縄文土器が出土するという地。ロビーや部屋にも土器が飾られていて、特別な場所という感じがします。6万平方メートルという広大な敷地に28の客室とダイニングやラウンジのある本館、ひらまつ初のキッチンを備えた9棟のヴィラ、そしてアクティビティのためのアネックスが立ちます。予約をした時から、メールのやり取りなどで過ごし方をコーディネートしてくれるのがひらまつ流。アニバーサリーやちょっとしたサプライズを事前にお願いしておくことも。
チェックインは、クラシックな落ち着きのある本館のロビーラウンジで。ラウンジのテラスから見える八ケ岳から北アルプスの山並の美しさには気持ちが上がります。ここは、暖炉に火が灯る夜もまたすばらしい雰囲気。

本館の客室は全体で100平方メートルを超える広さです。まずはウェルカムのスウィーツとミルで豆を挽いて淹れたコーヒ―と共に、ソファにかけて楽しんでみましょう。森の空気と目の前の眺望広がるテラスもゆったりしています。すべての客室には大塩温泉の湯を楽しめる半露天風呂があり、まるで別荘にいるかのような贅沢さ。
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▲ 山々を眺めながら食事の前にゆったりと湯に浸かる。
食事までの時間は、敷地を少し散歩したり、アネックスのライブラリーで写真集に目を通したり、LPに針を落として真空管アンプの音を楽しんだり。そういえばこのホテルには素晴しい写真があちらこちらにあって、ダイニングの個室にはマン・レイの作品が飾られていたりします。スイソニアという活性酸素を抑える水素吸入や特殊なグローブによるマッサージで筋膜をほぐすリリースカッターなどもあるユニークなボディケアプログラムも。

夕方になればサンセットを見ながら一緒にヨガに参加するのもよいかも。そして、陽が落ちたら、外のTAKIBIラウンジへ。アペリティフとしてホットワインが振る舞われ、炎を眺めながらの静かなひと時が食事への期待を高めます。
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そして、いよいよディナーの時間。テーブルに置かれた森のメニューには、お料理の素材のみが並びます。ここはサービスの方からの説明が楽しみ!  使われている素材の料理の仕方がさすがひらまつなんです。例えばアミューズとして出たシューに包まれているのはイワナのマリネ!  ハードチーズはキューブのムースにして甘酸っぱいリンゴに載せて。口に入れた時に感じられるイワナの味わいや、りんごの酸味とチーズとのコンビネーションに心を掴まれます。続くグリーンピースのスープもトリュフの香りがふわっと立ち昇ります。
次は「佐久鯉/さくら」と書かれています。どこに鯉が?  ビーツ、人参、大根、の桜の花びらの下に隠れていました。くせのある魚がこんなに洗練された味になるのかと感動します。地元の佐久鯉を活かすシェフの心意気を感じる一品。

佐久にはこうした里山らしい食材に日本酒の蔵も13あって、シェフは、地元の生産者を回っての食材探しをしている時に、料理が生きるお酒とも数々出会ったのだとか。お酒も楽しむなら、ソムリエにワインだけでなく地元の銘酒を合わせてもらうのも粋です。
鳩、平目、オマール海老と次々と素晴しいお皿が出てきますが、どれも添えられた野菜やソースがものすごく主材を引き立てています。そして、軽やか。フレンチだと、だんだんお腹が重くなりそうに思いますが、驚くほどすべてが美味しく女性でも楽に完食できるので、彼女とも安心して楽しめます。
この日のメインの最後は、炭火でじっくり低温で火入れした信州プレミアム牛。一貫飼育をされたとろけるような赤味の放牧牛のグリルを、苦味のきいたふきのとうのフリット、古代米のリゾットと共に。
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デザートの前に、ワゴンサービスのチーズを薦められました。あれだけ食べたのにと思うのですが、ここでちょっとスウィーツの前にチーズもいいかなと思えてしまいます。すべて信州のチーズというのもならでは。お酒は、佐久の古屋酒造が造る純米吟醸「和和和」。きりっとして果実感もあり、チーズに合うのでオススメです。
デザートは3品。さっぱりとしたイチゴのグラニテ、リンゴのムース、そしてサプライズはメニューに書かれた小菓子で、とても可愛い演出が!  目の前に置かれた小さな家がパカっと開いて、その中にチョコレートやクッキーなどひと口のお菓子が隠れています。ここに何か彼女のためのサプライズを隠すなんて演出もできそう。最後の最後まで驚かされ、心満たされるディナーです。
「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」は、朝食までが一つのコース、1泊2食付きのパッケージです。朝食は、オールデイダイニングでのサービスのほか、プライベートにふたりで朝を楽しむならモーニングバスケットをテラスで取るというチョイスがおすすめ。

共に、新鮮な高原野菜をいっぱい使ったサラダやミネストローネのほかにブリオッシュなどのパン。ダイニングではホワイトアスパラガスなど季節の食材を取り入れた卵料理、モーニングバスケットでは卵とイチゴ&クリームの2種のサンドイッチがついていました。
佐久ならではの食材を使った洗練されたメニューが忘れがたい思い出になる森のグラン・オーベルジュ。「全体で一つのコース、すべては次の一皿を美味しくする」ことを考えたさまざまなおもてなしにも感激させられます。季節が変ったらどんなコースが供されるのか、また訪れたくなるホテルです。

THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田

住所/長野県北佐久郡御代田町大字塩野375番地723
HP/https://www.hiramatsuhotels.com/miyota/

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