モテる冬旅に、美食＆柚子湯の和風オーベルジュ「緑草音」が効く！

新幹線が開通してから、金沢の人気には拍車がかかっています。一度は行ってみたい旅先のひとつ、金沢のベストシーズンっていつ？ それは、いまです。なぜなら、冬の金沢はやっぱり蟹がサイコーだから！（詳しくは、本誌LEON2月号の連載“オヤジのトキメキダイニング”を参照してね）

そしてお泊まりするなら、彼女が喜ぶ素敵なお宿がいいですよね。金沢には老舗旅館から大手ホテルまで色々な宿泊施設が立ち並ぶなか、今回ご紹介する「緑草音(りょくそうね)」は、他にはない独特な雰囲気をたたえた小さな料理旅館で、その点は申し分ありません。

市内からはクルマで20分程の距離。住宅地を抜け、椿原天満宮横の坂道を山側に上った所に、風情溢れる古い一軒屋が現れます。

ちょっと人里離れた感は、特にお忍び系(!)のデートにはぴったりかと。あるお屋敷を改装後、元の日本家屋の風情を残しつつ、インテリアは和のしつらえにアジアのアンティークの装飾がミックスされ、何とも洒脱で心地いい空間を形成。玄関ののれんをくぐると、食事処に続くアンティークなドアが恭しく迎えてくれます。

部屋は全部で７室。それぞれ異なった内装です。コチラはお蔵を改装した特別室。お蔵の古い鉄の扉が入り口になっていて、その重厚感が素敵！　室内はメゾネットになっており、１階はリビングとバスルーム、２階がベッドルームに。リビングはソファー、ラグ、照明、棚、絵画など、どれもアジアンテイストが際立ちますが、不思議と心安らぐ雰囲気を創り出しています。

そして特別室には、内風呂以外に露天風呂も付いています。冬の時期は、お風呂用の柚子が客室に用意されているので楽しんでね。「緑草音」は京都の星付き柚子屋旅館と同じ系列なので、柚子サービスはお手の物なのです。

コチラのベッドルームは、モダンな正方形の琉球畳に古い屏風絵をコーディネート。あえてのベッドしつらえが嬉しいポイントです。そして寝具も厳選されていて、フカフカの羽毛布団でぐっすり眠ることができるの。朝は障子越しに柔らかな光が差し込み、心地よい目覚めをお約束。「緑草音」は高台にあるので、窓からは金沢の市街地を見下ろせます。

お楽しみは何と言っても食事。「緑草音」は料理旅館、言ってみれば、和風オーベルジュです。金沢の豊かな食材と郷土料理を守りながらも加藤料理長の気の利いたアレンジが印象的。食事処「割烹」には、おくどさんがずらりと並ぶカウンター席と個室があります。冬の時期は何と言っても蟹がオススメですが、月ごとに季節のお料理を楽しむことができます。

ちなみに冬の定番で人気なのは“熊鍋”。熊とは思えないほどの上質なお肉はよく吟味されている証し。器のコレクションも素晴らしいのでチェックしてみてね。もちろん朝ご飯は、他とは一線を画す素晴らしいメニューなので、ぜひ楽しみにしてください！